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賃貸カスタマイズ&DIY もっと自分らしい賃貸ライフを楽しもう!

入居者プロフィール
  • ●名前:小笠原香純さん(30歳)
  • ●職業:会社員
物件データ
  • ●所在地:東京都台東区
  • ●築年数:築42年
  • ●アクセス:東京メトロ日比谷線「入谷」駅から徒歩6分
  • ●間取り:1R/9.91m2
  • ●家賃:6万9000円(水道光熱費・管理費込み)
  • ●入居時期:2015年1月
間取り
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シェアハウスの自由なコンセプトが夢だったDIYを実現
昭和の香り漂う築42年のレトロなビル。4階と5階がシェアハウスとして使われており、8名の入居者が暮らしている。4階にはシェアハウスの共有スペース(リビング、ダイニング、キッチン)のほか居室が3部屋、5階は居室が5部屋からなるフロアである。今回取り上げるのは、このシェアハウスに住んで約1年という女性、小笠原さんのお部屋だ。
以前はワンルームの賃貸アパートに住んでいたという小笠原さん。1カ月という短期間で部屋を探す必要があったため、とにかく早く部屋を決めたいという思いで、これまで住んだことがあるシェアハウスを中心にネットで物件を探していたところ、こちらの物件を発見した。
「実はこれまでも、DIYができる物件を探していたことはあったんですが、シェア物件では見当たらなくて…。この物件は「自分好みにDIYしていい」というコンセプトと「シェアハウス」という、願ってもない組み合わせだったので、すぐに内見させてもらうことにしました。個室の壁はベニヤ板がむき出しの状態だったのですが、管理会社の担当者からの『好きなように改装していいですよ』というひと言で即決しました」(小笠原さん、以下同)
もともとモノづくりが好きだったこともあり、引越しと同時にDIYの準備をスタートさせたという。さらに、入居者が工具を持っていたり、以前の入居者が置いていった廃材も屋上にふんだんにあったりしたことから、より一層モノづくり欲がかき立てられたそうだ。
管理会社に申請した「内装変更届」の変更内容の記述。施工内容と完成後のイメージを簡潔に伝えている
管理会社に申請した「内装変更届」の変更内容の記述。施工内容と完成後のイメージを簡潔に伝えている
シェアハウスがあるビルの屋上には、以前の入居者が運送会社から入手した物流用木製パレット(すのこのようなもの)などの廃材が置かれている
シェアハウスがあるビルの屋上には、以前の入居者が運送会社から入手した物流用木製パレット(すのこのようなもの)などの廃材が置かれている
初心者もうれしい!DIYに挑戦したい要素がいっぱい
これまでも雑貨や小さなインテリアなどは手づくりしていたが、工具を使うDIYはまったくの初体験。はやる気持ちとは裏腹に、一つひとつやり方を調べつつの作業は時間と苦労を要した。
「早く落ち着く空間をつくりたいという気持ちもありましたが、仕上げにこだわりたかったので、作業の手順や必要な道具、材料などはネットで調べて、情報収集しました」
とはいえ、ベニヤ板の下処理のためにヤスリをかけたり、下地を補強するためにシーラーを塗ったり、壁塗装のために養生をしたりと、初めてだらけで戸惑うことが多かったそうだ。
「特にこだわったのは一番広い壁を土壁風に仕上げたこと。漆喰を塗ってからペイントするのですが、完成度を高めるために、塗装→乾燥を何度か繰り返す必要があり、壁2面塗り終えるまでに1カ月ほど掛かりました。でも、壁塗りだけだったため大掛かりな工具も必要なく、DIYをしながらの暮らしは特に不自由さを感じませんでしたね。むしろ、週末に友達4人とワイワイ楽しくペイントしたのはいい思い出です」
基本的には仕事から帰宅後のスキマ時間や休みの日を利用して、マイペースに進めていったそう。また、ペイントだけにとどまらず壁にフックや棚を取り付け、さらに家具も手づくりしたという。
「引越しのときに家具が何もなかったので、買うくらいなら思い切ってつくってみようと思いました。実は、以前の入居者がデザイナーさんで、何かをつくろうとされていたのか、もらってきたという廃材の物流用木製パレットを大量に残してくれていて、無料で自由に使うことができたのも大きかったですね。どの廃材をどうやって組み合わせてつくっていくかについては、当時DIYに詳しい入居者がいたので、設計から相談しながらつくり上げることができました。例えば、ベッドサイドのサイドボードは休みの日を利用して1日で一気に仕上げたものです」
なお、掛かった費用はベニヤの下処理とペンキ代などトータルで5万円くらい。「ずっとトライしたくてしかたなかった」というだけあって、小笠原さんの満足度は高いようだ。
憧れのアメリカ西海岸の海をイメージした柔らかい風合いのブルーにペイント。ちなみに、現在イルカと一緒に泳ぐ「ドルフィンスイム」にハマっているという
憧れのアメリカ西海岸の海をイメージした柔らかい風合いのブルーにペイント。ちなみに、現在イルカと一緒に泳ぐ「ドルフィンスイム」にハマっているという
当面の目標について「個室の壁の白い部分が寂しいので棚か何かをつけたいな」と語る小笠原さん
当面の目標について「個室の壁の白い部分が寂しいので棚か何かをつけたいな」と語る小笠原さん
DIYの面白さをほかの入居者にも伝えていきたい
初めてのDIYを経験してから早1年。当時のことについて、「家具の設計や組み立ては廃材のパレットの幅が均一だったこともあり、比較的に簡単でした」と振り返る。しかし、難しさを感じたのは、意外にも組み立てが簡単だったはずのパレットでつくった棚へのニスの塗り方だったそう。
「頭の中でこうしたいと思い描いていた色合いがあったのですが、なかなかイメージ通りにはならなかったんです。何度かやり直してようやく『これだ!』というものになりましたね。やはり"経験"が大事だなと実感しました。初めてのDIYでは、壁塗りも棚の組み立ても全部楽しかったのですが、やっぱり壁のペイントはずっとやりたかっただけあって、思い入れがありますね。壁の色をガラっと変えたことで部屋の印象が良くなったなと感じています」
こちらのシェアハウスでは、入居者全員が利用できるリビングやキッチンなどの共用部もDIYができる。じつは、小笠原さんが引越してくる前にも、DIY好きな入居者がおり、有志を募って、テレビ台や本棚、観葉植物の飾り棚などを製作したのだそう。
そうしたこれまでの入居者たちのDIY魂を受け継いでいる小笠原さんは、いまの入居者たちに部屋づくりの楽しさを知ってもらい、共用部をさらにアップグレードするべくDIY仲間を増やしていきたいと話す。いまでも週末は皆でたこ焼きパーティーをするほど仲が良いというが、DIYを通じて入居者同士のつながりもさらに深まっていきそうだ。
入居者が管理会社に頼んで調達してもらったという工具はDIYの幅を広げてくれる
入居者が管理会社に頼んで調達してもらったという工具はDIYの幅を広げてくれる
もともと中央のテーブル以外は何もなかった共用部。いまでは入居者がDIYでつくったインテリアをはじめ、持ち込んだ家具などが置かれ、個性を帯びた空間に変身した
もともと中央のテーブル以外は何もなかった共用部。いまでは入居者がDIYでつくったインテリアをはじめ、持ち込んだ家具などが置かれ、個性を帯びた空間に変身した
取材・文/末吉陽子(やじろべえ) 撮影/飯田照明
取材協力/シェアカンパニー
前の実例

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