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賃貸カスタマイズ&DIY もっと自分らしい賃貸ライフを楽しもう!

入居者プロフィール
  • ●名前:Hさん(20代)
  • ●職業:会社員
  • ●家族構成:独身
物件データ
  • ●所在地:神奈川県川崎市
  • ●築年数:築18年
  • ●アクセス:JR南武線「武蔵中原」駅から徒歩8分
  • ●間取り:1DK/36m2
  • ●入居時期:2015年11月
間取り
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部屋探しの過程でたまたま出合ったカスタマイズ物件
「家探しを始めた当初は、カスタマイズ賃貸なんて知らなくて、本当に偶然なんです」と話すHさん。都内在住だったが、通勤時間を短くしたいと、引越しを検討したのが始まりだ。たまたま探していたエリアで目についたのが「カスタマイズ可」の文字。さっそく管理している不動産会社のジェクトに問い合わせてみると、入居者の希望する床材や壁紙をオーナー負担で施工してくれ、入居時には希望通りの部屋で新生活を送れるという説明を受けた。
「お部屋を見せてもらったあとに、なぜかDIYができる工房の「中原工房」にご案内いただいたんです(笑)。これが楽しそうだと強く印象に残って。実は翌日も5~6件ほど見学する予定だったんですが、すべてキャンセルして、この工房に来ることにしました。完全にハマってしまった感じです」
もともとHさん自身もインテリアや空間を演出することが好きで、ロールスクリーンの取り付けや突っ張り棒などで工夫はしていたが、DIYはまったくの初心者。賃貸では"やってはいけないもの"だと思っていたが、DIYがOKという部屋の存在を知り、さらにDIYをサポートしてくれる工房やスタッフの方たちとの出会いが、どうしても挑戦したくなってしまったのだ。
「中原工房」の一角にあるショールーム。スタイル別のモデルルームのほか、壁紙のサンプルなどもある
「中原工房」の一角にあるショールーム。スタイル別のモデルルームのほか、壁紙のサンプルなどもある
DIYの作業ができる工房。この場所で家具づくりなどに挑戦できる
DIYの作業ができる工房。この場所で家具づくりなどに挑戦できる
1階と2階は目的に合わせてテイストを変える
その後、カスタマイズ可の部屋をいくつか案内してもらい、最終的にはメゾネットの今の部屋にすることを決めた。家賃は想定したよりも高くなってしまったが、多少無理してでも、住みたいと思う空間だった。
「つくりあげたい部屋のイメージもすぐに湧いてきて、1階は食事をする空間なのでテーマを北欧に、2階は眠る、くつろぐことを中心としたアジアンリゾートのような部屋にしたいと思ったんです。クローゼットは遊び心をちりばめたヨーロッパテイストにしました」(Hさん)
その言葉通り、壁紙も床材も迷うことなく、1時間程度で決定したという。
「個性的な色を選ぶのではなく、スタンダードな白にしました。写真や緑を飾ったりすることで、無限の可能性があるし、いくらでも変えていくことができる。それが白の良さですよね」と話す。とはいえ、白の質感や色味は一般的な賃貸の壁紙とは違い、どこか特徴的。築20年弱で、一部に輸入建材を使っていた建物は上質ながらもどこか古臭さを感じさせるものだったが、今回、Hさんのセンスによって、シンプルで清潔感のある空間へと蘇ったかたちだ。
アジアンリゾートをイメージした2階。床板も壁もあえて白に
アジアンリゾートをイメージした2階。床板も壁もあえて白に
クローゼット内部はヨーロピアンテイストにして、雰囲気を変えた
クローゼット内部はヨーロピアンテイストにして、雰囲気を変えた
2日かけて自作したテーブル食事も楽しみに
壁紙と床のフロアタイルはプロによる施工だったが、Hさん自身でDIYしたものがある。1階のダイニング・テーブルだ。というのも、市販のものは大きすぎて、1階に置くことができない。また、狭いキッチンスペースにゴミ箱があると、一気に生活感が出てしまう。そこで、サイズを計測して、収納付きオリジナルテーブルをつくることにしたのだ。
「家具づくりなんて初めて(笑)。かかった費用は材料費のみで1万2000円ほど。これは自己負担です。1日目が切り出し、組み立て、2日目がペンキ塗りでしたが、丸2日で完成させました」と笑顔がこぼれるHさん。
さらに、人とのつながりができたことが何よりうれしいという。
「工房で作業しているうちに、同じように家具づくりをしている人と知り合い、引越したあとも頼れる顔見知りができました」と話す。「DIYをマスターして将来は、家を自分でつくりたいですね」と大きな夢を語ってくれた。
ダイニング・テーブルの制作途中。この後、ペンキ塗りとヤスリがけをした
ダイニング・テーブルの制作途中。この後、ペンキ塗りとヤスリがけをした
DIYに必要な工具は中原工房のものを借りて使ったという
DIYに必要な工具は中原工房のものを借りて使ったという
取材後、早々に新たなDIYに取り組んでいた!
取材終了後、原稿確認のやりとりをしていると、不動産会社のスタッフの方から「Hさんのお部屋の階段下収納の扉をDIYで取り付けてますよ」との情報がもたらされた。早速、Hさんに連絡してみたところ、ダイニング・テーブルに合うブルーのモザイクタイルをあしらった素敵な扉を設置したとのこと。ちなみに、モザイクタイルは中原工房の廃材を利用しているそうだが、廃材を利用したようには見えない立派な仕上がり具合だ。
引越してきたばかりのHさんの部屋が、これからどんな進化をとげるのか、ますます楽しみだ。
取材時、階段下収納の開口部はHさんが布を目隠し代わりに張っている状況だったが…
取材時、階段下収納の開口部はHさんが布を目隠し代わりに張っている状況だったが…
取材後に中原工房にてDIYで製作した扉を設置されたそうだ
取材後に中原工房にてDIYで製作した扉を設置されたそうだ
不動産会社からのメッセージ
代表取締役社長 市川功一さん

ジェクト株式会社
代表取締役社長
市川功一さん

賃貸だとクギひとつ打てないーー
そんなイメージを変えていきたい

私どもでは、2014年くらいから、賃貸カスタマイズに取り組み始めました。ただし、古い部屋を見せて壁紙を選んでいいよといわれても、イメージをつかめる人は少数。そこでショールームも用意し、どんな雰囲気になるのか、理解してもらえるようにしています。また、今回はHさんのように建築の専門家ではない人から、フレッシュな発想を得られたのも、私どもにとってプラスだと捉えています。人は誰しも、「愛着のある空間」には長く住みたくなるもの。入居者さん、大家さんにもメリットのある賃貸カスタマイズは、こうした「何もできない」「おもしろみのない賃貸空間」を変える、大きなきっかけになると思っています。

取材・文/嘉屋恭子 撮影/飯田照明
取材協力/ジェクト株式会社
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