不動産・住宅サイト SUUMO(スーモ)トップ > 賃貸・賃貸マンション > 賃貸カスタマイズ&DIY > 築50年の団地の楽しみ方。DIY初心者の夫婦がDIYリノベに挑戦!

賃貸カスタマイズ&DIY もっと自分らしい賃貸ライフを楽しもう!

入居者プロフィール
  • ●名前:Makeesさん(30代)
  • ●職業:会社員
  • ●家族構成:夫婦(30代)+長女(1歳)
物件データ
  • ●所在地:東京都国立市
  • ●築年数:築50年
  • ●アクセス:JR中央線「国立」駅から徒歩18分
  • ●面積:約45m2
  • ●間取り:2LDK
  • ●家賃:5万5000円(管理費込み)
  • ●入居時期:2013年4月
間取り
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どうする?築50年で家賃は相場の6割程度
同棲を機に新居を探し始めたMakeesさん。当初探していたエリアでは賃貸の新築物件の相場が1LDKで平均11万円くらい。
「デザイナーズで洒落た物件もありましたが、駅に近いだけに周辺が雑然とした雰囲気。イマイチ決めかねていたんです」
そんなとき、Makeesさんの親せきが所有する団地の分譲住戸が空き室となっているのでどうかという話が舞い込んだ。家賃も安くできるというので、早速見学に。
「部屋に入った途端、すごく古いし、カビ臭いし、暗いし。イヤだなあ~と思いました」と築50年の部屋をストレートに語るのはMakeesさんの妻。
というのもMakeesさんの妻は公務員官舎に住んでいた経験があり、団地じゃないところに住みたかったのが本音。
「自分が住んでいたので、団地の住みにくい部分を知り尽くしていました。でも敷地が広くてゆとりがあり、緑や公園の多い環境は気に入っていました」(Makeesさんの妻)
最終的には、「自己負担で自由に改装してよい」「家賃が相場の6割程度の5万5000円」という提示条件にひかれ、入居することに決定した。
リノベ前の押入れ(2013年4月)
リノベ前の押入れ(2013年4月)
奥行90cmの押入れは建具を撤去して、すべて白にペイント。収納ケースとハンガーパイプで衣類を整然と収納し、窓側の半間はパソコンを置いたデスクスペースに
奥行90cmの押入れは建具を撤去して、すべて白にペイント。収納ケースとハンガーパイプで衣類を整然と収納し、窓側の半間はパソコンを置いたデスクスペースに
壁をすべて白に塗り替える
2013年4月、Makeesさん夫妻の新生活は、カビ臭い(?)部屋からスタートすることになる。
ある程度リフォームしてから入居したのかと思いきや、「同棲してすぐ住むところがなかったので、契約と同時に引越しして、すべての荷物を運び込みました」。
一日でも早く快適な住まいを手に入れるため、最初に手をつけたのがリビングの壁の塗装だ。
入居時は全体がくすんだグレーの壁で暗いイメージ。明るくチェンジしたくて、すべて白に塗り替えることから始めた。
「毎週末、ホームセンターで大量の白ペンキを買って来ては壁を塗る毎日でした」(Makeesさん)
共働きの二人のリノベタイムは夜。仕事から帰宅、夕食を食べてから、深夜まで作業が続いた。
時折、両親に会うことがあっても、髪の毛や手にペンキがついている状態だったという。
リビングも以前はこんなにシンプルな和室だった(2013年4月)
リビングも以前はこんなにシンプルな和室だった(2013年4月)
白い壁にレトロなオーディオセットやマリメッコのファブリックが映える
白い壁にレトロなオーディオセットやマリメッコのファブリックが映える
思いついたアイデアで大胆リノベ
リノベというと、ある程度の完成イメージを持って作業を始めることが多いのだが、Makeesさん夫妻の場合はそうではない。
壁を塗るために押し入れのふすまをはずしたら、奥行がたっぷりあることを発見。そのままふすまを撤去しオープンな収納とデスクスペースに変えたり、キッチンは横に棚があると便利なのでDIYで棚を設置したとか。
「洗面所の収納スペースは洗濯機置き場にぴったりだね」などと、暮らしていくことで思いついたアイデアを出し合っては、二人でどんどん形にしていくDIY作業を進めていったという。
しかし、唯一人の手を借りたのが和室の床の張り替え。ダイニングの横の和室は畳が古く、足が沈み込む状態だった。そこで、プロ職人の知人に手伝ってもらって、畳と床板を撤去し、フローリング材に張り替え工事を行った。結果、3DKだった間取りは2LDKに変わった。
入居当初のキッチン。懐かしい佇まいが建てられた時代を忍ばせる(2013年4月)
入居当初のキッチン。懐かしい佇まいが建てられた時代を忍ばせる(2013年4月)
キッチンカウンターのDIYは妻が担当。ネットで購入したモザイクシートを使ってタイル貼りに。薄型のIHクッキングヒーターを置いている台はレンガと木材とタイルを使ってDIY。下部にはフライパンを収納
キッチンカウンターのDIYは妻が担当。ネットで購入したモザイクシートを使ってタイル貼りに。薄型のIHクッキングヒーターを置いている台はレンガと木材とタイルを使ってDIY。下部にはフライパンを収納
DIYで家具も手作り友人も驚く団地とは思えない出来栄え
テレビの「ビフォアー・アフター」やネットのリフォーム実例などを見ていただけというが、はじめてのリノベに迷うことなく取り組んだMakeesさん夫妻。
「おおまかなリノベは暑くなる7月には終わっていましたね」
作業期間は4カ月程度だ。
とはいえ、団地でひと冬越してみると、北側の部屋は結露がひどく、壁紙がダメになるという事態に。その際もあわてず、吸湿効果のある漆喰を壁に塗ってみた。
もはやMakeesさん夫妻は初心者レベルではない。大きな本棚でも、メモ書きで設計図を描いて2日あれば仕上げられるほどに上達していた。
「友だちを呼ぶと団地のイメージで来るから、開けてびっくり!という感じ」(妻)
自分でやったっていうと、うちもやってと言われるという。
「今度住む時はどういう家がいいですか?」と聞いてみたところ、「賃貸ならまたDIYしたいかも」という答え。
この部屋を貸したら、新しい人がどう使うかみてみたいとも。
今までDIYリノベに費やした費用は実費で約80万円くらいというが、家賃以上の心地よく、ヤル気にしてくれる空間を手に入れられたようだ。
左)明るい緑色にペイントしたドアには黒板塗装を施し、メモや伝言板として利用している/右)ドアを開けると洗濯機置き場。上部には棚を黄設置し、収納スペースとして空間を無駄なく使っている
左)明るい緑色にペイントしたドアには黒板塗装を施し、メモや伝言板として利用している/右)ドアを開けると洗濯機置き場。上部には棚を黄設置し、収納スペースとして空間を無駄なく使っている
押入れをリノベして作ったワークスペース。デスクとして、高さも幅も奥行きもあつらえたかのようにぴったり
押入れをリノベして作ったワークスペース。デスクとして、高さも幅も奥行きもあつらえたかのようにぴったり
取材・文/平野ゆかり 撮影/飯田照明

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