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賃貸カスタマイズ&DIY もっと自分らしい賃貸ライフを楽しもう!

入居者プロフィール
  • ●名前:Iさん(30代)/夫婦、長女(9歳)、次女(5歳)
  • ●職業:会社員
物件データ
  • ●所在地:東京都世田谷区
  • ●築年数:築49年
  • ●アクセス:東急田園都市線三軒茶屋駅から徒歩15分
  • ●間取り:1LDK+ロフト
  • ●入居時期: 2013年7月
間取り
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築49年の木造平屋を大規模リノベーション
築49年になる木造平屋の賃貸一戸建てに、夫婦、長女、次女の4人で暮らすIさん一家。約60m2の限られたスペースを有効に使うため、間取りの変更を含めた大規模改修を施している。
まず、2室に分かれていたリビングとダイニングキッチンを、オープンなLDKに変更。天井もぶち抜き、新たにロフトを設けることで居住スペースを稼いでいる。そのロフトを支える壁はリビング側に黒板塗装&マグネット塗装を施し、家族の予定を書き込む壁面ボードに。裏側はキッチンと対面の収納スペースになっていて、電子レンジや炊飯器、食器などを置くことができる。さらに、キッチン、浴室、子ども部屋も一新。壁も自分たちの手で珪藻土に塗り替えた。
機能とデザイン、両面にとことんこだわったリノベーション。「やりたかったことが全部できた」(妻のNさん)と、その出来栄えに胸を張る。
全体をオープンで広々とした間取りに変更。構造上、新たに造作した壁も下地にマグネット塗装、表面に黒板塗装を施し連絡ボードとして有効活用している
全体をオープンで広々とした間取りに変更。構造上、新たに造作した壁も下地にマグネット塗装、表面に黒板塗装を施し連絡ボードとして有効活用している
壁の裏側にはたっぷりの収納スペースを確保
壁の裏側にはたっぷりの収納スペースを確保
友人宅の離れだった部屋を借り理想どおりの間取りを実現
以前は同じ世田谷区内の分譲コーポラティブハウスに暮らしていたIさん。完全なDINKS仕様で夫婦2人の暮らしには十分だったが、子どもが増えたことで住みづらさを感じるように。そこで、家族で快適に暮らせる家に住み替えることを決めた。
「最初は中古マンションを買ってリノベーションすることを考えていました。前のコーポラティブハウスは設計士と私の趣向は合っていたのですが、妻はあまり自分の好みを取り入れることができなかった。そこで、次に住むところは妻の望むままにつくりたいという思いがあったんです。でも、希望のエリアと予算がマッチする物件がなかなか見つからず……。なんだかんだで2年くらい探していました」
途中からは賃貸も視野に入れて探したが、自由に手を加えられる物件はなかなか見つからなかった。そんなとき、家族ぐるみで親交のある友人から「うちの離れが空き家になっているから、もし気に入ったら住まないか」と打診を受ける。
「もともとは友人のご両親が長く暮らしていた建物で、長い間空き家になっていたようです。約50年前の家なんですが、友人のお父様が外観や内装のデザイン、建具一つひとつまでこだわって建てられたので、すごく趣向が凝らされていて、ひと目で気に入ってしまいました。しかも、『好きに手を加えて良い』ということだったので、お借りすることにしたんです」
妻が最もこだわったキッチン。扉の部分は自ら塗装し、理想どおりのカラーに仕上げた
妻が最もこだわったキッチン。扉の部分は自ら塗装し、理想どおりのカラーに仕上げた
キッチンから洗面スペースを真っ直ぐつなぐ動線。最小限の動きで家事がこなせるよう工夫がされている
キッチンから洗面スペースを真っ直ぐつなぐ動線。最小限の動きで家事がこなせるよう工夫がされている
改修費用はなんと約600万円!賃貸なのになぜそこまで?
そこで、早速2カ月に及ぶ大規模なカスタマイズに着手。家族のライフスタイルや家事の動線などを徹底的に考慮し、必要な機能を余すところなく詰め込んだ。一方で、内装はレンガ造りの壁面や板張りの床、上質な建具など、元の建物の魅力は残しながら現代風にアレンジ。ヨーロッパのアンティーク家具が似合う、おしゃれモダンな空間へと生まれ変わっている。
驚くのは改修費用。総額570万円(設計費込み)と、賃貸リノベーションとしては超高額だ。費用はすべてIさん側が負担したというが、持ち家ならまだしも賃貸物件にそこまでの投資を行うことにためらいはなかったのだろうか?
「それができたのも、とにかくここの家賃が安いからなんです。世田谷区の近辺でこの規模の一戸建てを借りようと思ったら15万円はくだらないと思いますが、ここは友人のご厚意によりものすごく格安で借りています。リフォームローンの返済分と合わせたって月々12万円くらいなので、相場よりも断然お得です。ローンの返済期間に合わせて6年間の契約になっているのですが、その頃には十分に元が取れている計算なんですよ」(Iさん)
壁のレンガは薪ストーブが置かれていたころの名残。元の家の風合いを一部残すことで、重厚感のあるたたずまいを演出している
壁のレンガは薪ストーブが置かれていたころの名残。元の家の風合いを一部残すことで、重厚感のあるたたずまいを演出している
天井のミラーボールも不思議と空間にマッチ。ここに越してから、妻のインテリア好きに拍車がかかった
天井のミラーボールも不思議と空間にマッチ。ここに越してから、妻のインテリア好きに拍車がかかった
オーナー一家との家族にようなお付き合い
オーナーとしても空き家のまま朽ちていくより、誰かが住んで維持管理をしてもらうほうが安心。その上、リノベーションで家としての価値が上がれば、次も賃貸物件として借り手が付きやすくなる。そうした背景もあり、破格の家賃に設定されているというわけだ。
ちなみに、ここに引越して以来、オーナー一家との交流もますます密になったという。
「同じ敷地内なので、友人というより親戚が近くに住んでいるような感じです。向こうもうちも女の子2人なので、娘たちにとっては姉妹が増えたような感覚だと思います。一緒に食卓を囲むことも多いですし、娘がひとりでお留守番しているときも心配して見に来てくれたりと、いつも助けてもらっていますね。いったん6年で契約は終了しますが、契約延長できればその後も引き続き住みたいと思っています。ここでの暮らしには大満足していますので」
仮に引越すとしても、次もやはりカスタマイズ可の物件を選びたいとIさん。「賃貸でもこういうことができるなら、持ち家にこだわる理由はない。賃貸も視野に入れれば物件の選択肢も広がりますし、理想の暮らしがかないやすくなるんじゃないでしょうか」
屋根裏を活用し、新設したロフトスペース
屋根裏を活用し、新設したロフトスペース
ロフトの上は収納スペース兼、夫の寝室兼&隠れ家になっている
ロフトの上は収納スペース兼、夫の寝室兼&隠れ家になっている
取材・文/榎並紀行(やじろべえ) 撮影/森カズシゲ
取材協力/空間社
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