不動産・住宅サイト SUUMOトップ >> 一戸建て購入成功談・失敗談 > 大工と施主のキズナを深める上棟式。そして完成へ… の巻

梁、柱、桁が完成し、いよいよ「らしくなってきた」我が家。
…なんですが、なにぶんいろいろなコダワリを詰め込みすぎたが故、ここまで出来てくると周囲に建つ「昔ながらの家」とのアンバランスが露見された感も否めません。この近辺は寺町なので古くからの家屋が多く、我が家のアヴァンギャルド(というほどのもんでもないけど)な外観が浮くのも必然だったかもしれない。設計段階では意外と気づかない周囲との調和。大事なポイントかもしれませんね。
さて、それはさておき今回は「上棟式」のお話。

上棟式は、屋根の一番高い位置に「棟木」を組む(上げる)際に行います。棟木を組んで建物の骨組みが完成した後、改めて工事の安全を祈願する儀式。
…と、これらすべてネットの受け売りですが、僕的には上棟式といえば何といっても「モチ撒き」のイメージ。都心育ちの人はピンとこないかもしれませんが、山口の片田舎で育った僕は近所に新しい家が建つたびに弟とモチを拾いに行ったもんです。
アレ、ぜひともやりたい! モチ撒きたい!ってことで工務店に相談してみましたら…。
工務店:「モチ撒きですか。ちょっと難しいですよ。家の前が道路だから危ないし」
僕:「えっそうなんすか。…モチ撒きができないんじゃ、やる必要ないかしら」
工務店:「最近は上棟式そのものをやらずに、隣近所に粗品(まんじゅうとか、タオルとか)配って終わりってことも増えてますよ。ただ、上棟式は大工の労をねぎらい、今後も気持ちよく仕事してもらう意味合いもあります。おもてなしの気持ちで、宴席をご用意されてはどうですか?」
このアドバイスに従い、骨組みの一角に一席設けることにしました。思えば、現場の人とじっくりお話しするのはこの時が最初で最後だったかも。
大工:「兄ちゃん、この家ってけっこう変わってるよな。おれも長いこと大工やってるが、こんなヘンな家は初めてだよ」
酒も手伝ってか、そんな容赦ないお言葉をいただくことも。というか、そんなこと考えながらつくってたのかこの人。
「でも、おれは好きだけどな、この家」なんてフォローしてくれましたけどね(ツンデレ?)。

一見ぶっきらぼうな大工さんですが、話してみると面白い人が多い。この一席のおかげで彼らへの信頼感もより膨らみました。
ちなみに、上棟式では職人さんたちにご祝儀も手渡します。事前に調べたところ棟梁には1~2万円。大工さんや左官さんにはその3分の1くらいが相場のよう。
このように、お金や手間はそれなりにかかりますが、施主の人となりを知ってもらうことで、職人さんも思い入れた仕事をしてくれようというもの。個人的にはオススメです!
上棟式が終わると、家づくりは一気にラストスパートへ。板を張り、壁を塗り…そんなこんなで1ヵ月後には完全なる「家」になりました。この間は施主として特に何かすることもなくただ見守るだけで、次にお呼びがかかったのは完成後の「指摘会」なるもの。
指摘会ってのは文字通り完成した家をチェックして、不備があれば指摘する会なんですが、これ、うちは相当細かくやりました。
嫁:「レンジフードが凹んでる!ここ、誰か乗ったでしょ!」
僕:「ここ、手すり付いてない! 図面と違いますよ!」
嫁:「障子の滑りが良すぎる!」
僕:「ちょっとゆがんでる!」
おいおい、そこまで言うかいって感じですが、直す・直さないは置いといて、少しでも気になることがあれば、とりあえず言っとけ。とは友人からのアドバイス。なんせ最終チェックなんで、4時間がかりでみっちりやらせてもらいました。
あと、完成してから気づくこともけっこうあります。図面との相違をチェックするだけじゃなく、追加の要望があればここで出していくわけ。

嫁:「階段が想像より急角度だね。ロフトも考太郎(息子・2歳)が落ちたらキケンかも」
僕:「確かに。ちょっとカッコ悪いけど、ヤツの転落防止用にネットでも付けよっか」
工務店:「では、早速追加の見積もりを出します」
僕:「あ、タダじゃないっすよね」
もちろん建設会社側のミスであれば無償で直してもらえるでしょうが、それ以外は追加料金が発生する。最後の最後までなんだかんだとマネーはかかるもんですね。
もちろん、指摘会の段階でオールオッケーとなれば、晴れて完成です。
僕らの場合、細かい直しがわりとあったんですが、住める状態にはなっているので、とりあえず入居することにしました。直しは「第二期工事」という形で入居後にお願いすることに。
だって、ここまで出来てるの見ちゃったらもう一刻も早く住みたくなっちゃったんですもの!
と、いうことでいよいよ次回は最終回、晴れて入居の日を迎えますよ!
地鎮祭やら上棟式といった昔ながらの家づくりのならわし。最近はそれらを省略するケースもあると聞きますが、うちの場合はいちおう全部やりました。そしてやって良かったと思ってます。
「昔ながらの伝統だからやるべき」とかそういう立派な理由ではぜんぜんなく「モチ撒きやりたい」っていうしょうもない情熱が発端ではありますが。
ただ、そうした儀式を経ることで、工務店、大工さん、鳶職人、左官さん…自分がこれから何十年と暮らしていく家には、さまざまな人の手が掛けられているんだな、と。そんなことを改めて実感できますよ!
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