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いよいよ工事がスタートするわけですが、その前に果たすべきなのがご近所への挨拶という仁義。「これから工事でご迷惑をおかけします」ってことをちゃんとわびねばなりません。騒音やら何やら、向こう3ヵ月。確実にご迷惑かけますからね。

ウチの場合は、ご迷惑のかかりそうな両隣とお向かいの3軒に菓子折り(2000円×3=6000円)持参でご挨拶。そりゃあね、挨拶行っても菓子折りつき返されたあげくキレられるかもしれません。でも耐えましょう。やはりね、うまく新しいコミュニティーに入っていくためには最初が肝心。一軒家の場合「ご近所付き合い」というしがらみからは逃れられませんからね。
実際、そのへんをおろそかにしたことでケチョンケチョンに嫌がらせされた人を知っています。まあ僕らは幸いそんなこともなく、挨拶のとき露骨にイヤな顔をしたおばちゃんとも今は仲良しです。
それはさておき着工。
工事が始まると施主は特にやることないんですが、工務店の担当さん(以下、担)が進捗を逐一お知らせしてくれるので、毎週せっせと見学に行きました。まあ行っても「へー」とか「ほー」とか言うだけの僕と嫁に何ができるってわけじゃないんで、職人さんの邪魔にならないよう早々に切り上げるんですがね。だって、分かりませんもん。正直、途中段階見たって出来上がりなんかまったく想像できない。
ある程度イメージの違いやなんかを確認できるようになるのは、1ヵ月後くらい。このころになると、柱や梁、骨組みの屋根が付いて随分家らしくなってきます。
そんなホネホネの家に上がってみると、予期せぬ問題点もちらほらと浮き彫りになってきます。

僕:「駐車場の前にあるこの歩道と車道の境目にある花壇、車庫入れのとき邪魔ですね。ちょっとだけ右に動かしたりできないんですか」
担:「ええ、できますよ。ただ、100万円くらいかかります」
僕:「ひゃ…ひゃー(言葉にならず)」
100万円ですよ…。信じられます? 家の前の花壇を数センチ横にズラすだけっすよー。あっさり100万円とか言わないでほしいもんです。
担:「…申し訳ないとは思いますが、数センチ移動するにも国土交通省の許可が必要なんですよ。その申請費用なども含めての100万円です。どうしますか?」
僕:「(だって…ちょっとだけじゃん)…分かりました、移動させてください」
これ以外に、じつは勝手口の前に電柱がドーンと立っていて、これも気になったんですが、出入りできないほどでもないんでそのままにしました。まあ、なんせ100万円様ですからね。
さらに、もうひとつ問題が。
嫁:「ウチのお風呂って隣のマンションの踊り場に面してるんだ。これって向こうから丸見えじゃん」
僕:「ホントだ。握手できるくらい近いね。ノゾキ放題ってやつ」
結局これはいかんともしがたく、シャワーカーテンを窓側に設置して対処するしかありませんでした。
ホント、建ててみないと分からない問題がいろいろ起こるもんです。ときには工務店側のチョンボで打ち合わせ内容とまったく違う工事をされてしまうようなこともあるとか。
そんなときに覚えておきたいトピックとして、ひとつ法律のお勉強。
2008年11月に「建築業法および建築士法」の一部が改正。その中で、「完成図」と「発注者との打ち合わせ記録」を建築会社側に10年間保存することが義務付けられました。

ちゅうことはどういうことかというと。
工事内容について、施主と業者が打ち合わせた内容は記録され、「言った、言わない」のトラブルを防げる。誤った工事をされても、証拠としての記録があればスンナリ再工事(もちろんタダで)してもらえると。
施主も法律の内容を知っておけば、トラブルになったとき強気に出られます。ウチの場合、工務店側の過失によるトラブルはなかったので終始円満でしたけどね。
ともあれこれで骨組みは完成。いよいよ工事は第二段階の“棟上げ”に入ります。次回は地鎮祭と並ぶ家づくりの大事なしきたり“棟上式”について書きますよ~。
設計段階での大変な打ち合わせの日々を考えれば、あっさりすぎるほどあっさりと工事は進んでいきました。その間は施主として家づくりに参加することも特になく、ボーっとしてたら基礎工事が完成してた、って感じです。
だから「大工さんに差し入れる缶コーヒーの銘柄を何にしよう」とか、そんなことばっかり悩んでました。それだけ信頼できる工務店に当たったってことですね。
しつこいですが、建ててみないと分からないことって多々あります。工務店も打ち合わせの時はイイ感じだったのに、肝心の工事がいい加減。てなことも無きにしもあらず。
前述の法律話も含め、最低限の知識武装は必要かと思います。
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