工事契約成立!「地鎮祭」で夫婦ともども感動する。の巻

10年02月10日
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第10回 工事契約成立!「地鎮祭」で夫婦ともども感動する。の巻

前回、ついに最終的な「設計図」が完成した注文住宅建築記。

工務店を絞り込んでからは、設計担当さんと長い打ち合わせの日々。2ヵ月にわたり、ほぼ毎週2時間以上の打ち合わせをやってました。長い(そして正直めんどくさい)道のりでしたよ、ホント。

そんなこんなで設計図&見積もりが固まり、今回はいよいよ工務店と工事請負契約、つまり「僕の土地に家を建ててください」とお願いする契約を交わします。ウン千万円という人生最大の買い物。いくらノーテンキな僕でも、このときばかりはさすがにハンコを持つ手が震えました。押したら後戻りできませんからね、もう。


ということで、契約に臨む前にちょっとヒアリング。同じく工務店で家を建てた保育園のママさん友達に契約時のチェックポイントを聞いてみました。
契約の書類なんて素人にはチンプンカンプンだから、どうしても工務店ペースで話が進んじゃうのよ。担当さんによってはあまり親切に説明してくれない場合もあるし。でも、分からないからってなんとなくハンコ押すのはイカンのよ、絶対!

じつはこのママさん一家、契約をないがしろにしたばかりに痛い目に遭ったとか。

基本料金の安い工務店を選んで、じっさい工事見積書も安かったんで契約したんだけど、着工してみたら標準仕様の設備があまりにもイケてなくて…。結局あとからあとからオプションの部材を追加発注したから、かなり予算オーバーしちゃったのよ~

契約時の見積もりが標準仕様の料金なのか? 細かい変更やグレードアップした場合にいくらかかるのか? 「契約の段階で工事見積書を細かく確認しておけばよかった」とママさん。う~ん、これってたしかに重要かも。

ほかにも、書類に不備はないか、支払い時期や工事遅延による違約金についてなど、具体的に書かれているかも確認したほうがいいみたいです。

僕らの場合、そんな心構えをバッチリ仕込んで臨んだおかげか、契約はうまくいきましたけど、「契約してしまったら後の祭りだよ。施主の確認不足がもとで後々こじれて契約解除。手付金がパーになった、なんて泣くに泣けない話もじっさいあるみたい」だそうです。


ともあれ、無事に契約成立。いよいよ着工と思いきや、担当さんからこんな一言が…。

担:「では、次に地鎮祭の段取りなんですが…」

はい、出ました。またまた聞き慣れない言葉「ジチンサイ」。いや、何となくは知っていました。要するに土地の神様に工事の安全を祈願する、的な儀式ですよね。

嫁:「やっぱ地鎮祭ってやらなきゃ駄目? ほら、最近はやらないことも多いって聞くし」

少しでも予算を節約したい僕らは恐れ多くも「地鎮祭はナシ」という方向で考えていたのです、じつは。

担:「たしかに最近は省略される方もいらっしゃいますけどね。でもこれも家つくりの大事な儀式というか、様式美みたいなものですから。安いプランもありますので、検討されてはどうでしょう

と、けっこう推してきます。少なくとも担当さん的にはマストだと考えているようです。聞けば地鎮祭は単なる安全祈願の儀式ではなく、土地の神様に「家を建てることの許しを得る」神聖なものなのだとか。

最初は地鎮祭をなめていた僕らも、この熱いレクチャーを聞くにつれ思い直し、結局やることにしました。ただし、一番安い「梅」プラン(5万円)で! まあ、値段じゃないよね。気持ち、気持ち。
じっさい個人宅の地鎮祭は「梅」プランのことがほとんどらしいです

やる、となると施主としてなにか用意しなければいけないのかな、と思っていたのですが、しめ縄とか神籬(ひもろぎ:祭壇みたいなものです)などの、地鎮祭基本セットの手配は工務店さん任せ。

肝心の神主さんですが、どうもその地域でお願いする神主さんは決まっているみたいで、こちらも「若い人のほうが元気いいかもね。いやいや、経験を積んだおじいちゃん神主のほうが土地の神様に信頼されんじゃない?」という家族会議もむなしく、すでに決定済み。

神主さんに包むお礼だけは用意しておいてください」と言われていたため準備しておきましたが、それ以外は施主が何をすることもなく、オートマチックに「地鎮祭」当日を迎えてしまいました。


当日の空は晴れ渡り、我が家の門出を祝うかのよう。この土地にいよいよ家が建つかと思うと感慨深いものがあります。嬉しすぎて悶えます。

嫁:「なにをソワソワしてんの? あ、さてはこのあと施主のあいさつだから緊張しちゃってたりする?(ニヤニヤ)」

僕:「ききき、緊張なんかするか!」

こういうとき、肝の据わった男らしい嫁がホントうらやましいです。僕はド緊張でした。でもそれは、スピーチに対する緊張というより、地鎮祭という古くからのしきたりの雰囲気に呑まれていたという感じです。

だって「梅」プラン。意外と本格的なんだもん!

神主さんが吹く横笛から始まり、「エイ!エイ!エイ!」と土に鍬(くわ)入れ。さらに清めの酒と塩を土地にまき、施主(ぼくです)のあいさつ。ここで何をしゃべったかはまったく覚えてないんですが、これまでの苦労とここで暮らす家族の未来予想図を創造して、スピーチ中はぐっとこみあげるものがありましたよ。嫁も同じだったみたいで、結局「地鎮祭やってよかったね」ということになりました。

ということで、無事、地鎮祭も終了。

門出の儀式を終え、ここで家族と暮らすんだという、そのリアル感がいよいよ高まってきました。同時に、賃貸時代にはなかった「大黒柱としての自覚」みたいなものがなんとなく芽生えてきたように思います。


今回のポイント

無事に家が建つことを願い、永く無事に住み続けることを願う地鎮祭。
最近は省略するケースも多いようですが、予算的に余裕があれば個人的にはやったほうがいいと思いました。いきなり工事をスタートするより、土地に対しての愛着もわくと思いますよ。

さて、地鎮祭を終えるといよいよ工事がスタートするわけですが、工事中は騒音などでどうしても近所に迷惑をかけてしまいます。施主として近所にきちんとあいさつに行き、一言お詫びしておくのもマナー。

地鎮祭のタイミングでは工務店の人が近所にあいさつしてくれることもあるみたいです。それとは別に、施主としてもどこかのタイミングで礼儀をきちんと尽くしておいたほうがいいですよ。引っ越したら長いつきあいが始まるわけですからね。


構成/アイドマ・スタジオ 榎並紀行
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