不動産・住宅サイト SUUMOトップ >> 中古住宅基礎知識 > 住宅診断で安心は買えるのか?


手ごろな価格や立地条件の良さ、好みの空間をつくれる自由度の高さなどで、年々人気が高まる中古住宅。しかし、「ちゃんと住み続けられるのか」「傷んでいる部分があるのではないか」といった中古住宅ならではの不安を漠然と抱いている人も多い。そうした不安への対策として近年注目が集まっているのが、購入前に住宅の検査を行う「住宅診断(ホーム・インスペクション)」だ。これは、専門家が住宅の劣化状態や欠陥の有無、メンテナンスの必要性など客観的な視点で建物をチェックしてくれるというサービスで、買主と売主のどちらからも依頼できる。購入前に診断してもらうことで、建物の状態を正確に把握できるのがメリットだ。中古住宅のシェアが高い欧米では既に一般的だが、日本での利用者はまだ少ない。
服や家電でも、良い買い物をするには広く情報を集めたり、ほかの人の意見を聞いたりするもの。住宅においても、第三者の判断を聞いてみることで、満足度の高い家選びができそうだ。


京都府の瀬川さんご夫妻が家探しを始めたのは昨年8月。立地や予算、間取りなどの条件に最も合致したのが、築22年の中古住宅だったそう。「当初は『新築のほうが良いのでは』という気持ちもありましたが、購入前に耐震診断やシロアリ検査をしてもらえると聞き、お願いすることに」。診断の結果、家の重心が中心からずれており、ひずみが起こりやすくなっていることが判明。柱を太くして重心を家の中心に近づける耐震リフォームを行った。「しっかり耐震補強をしてもらったため、当初の不安もなくなり、安心して住み続けられます」
京都府向日市・瀬川良介さん(31歳)、あいさん(32歳)、
音くん(10歳)、楽ちゃん(8歳)
入居前にリビングをはじめ、ほぼ全室のクロスを張り替え。リビングの広さも購入の決め手となった
2部屋につながるベランダは2つに区切られていたが、壁を取り払って自由に行き来できるようにした
リビングに耐力壁がなかったため、柱を太くして耐震補強を行った

当初は中古住宅への抵抗感があった購入者も、プロによるホーム・インスペクションを受けることで不安を払拭できた。診断結果をふまえて、「どの部分にどの程度の修繕が必要なのか」を説明されるため、購入者は内容や費用に納得した上でリフォームを依頼できる。適切なリフォームは、入居後の安心感にもつながる。


出典:「インスペクションに関する調査」(リクルート調べ)、2010年11月調査、複数回答

出典:「インスペクションに関する調査」(リクルート調べ)、2010年11月調査

出典:「ホームインスペクション利用者100人のホンネ」(NPO法人日本ホームインスペクターズ協会調べ、2010年5月調査)

出典:「ホームインスペクション利用者100人のホンネ」(NPO法人日本ホームインスペクターズ協会調べ、2010年5月調査)
一般的にはまだ認知度が低いインスペクションだが、利用者の感想で目立つのは「建物で見ておくべきポイント」や「気づかなかった劣化や注意点」が事前に分かってよかった、というもの。「建物の傷み具合や隠れた瑕疵が分からない」という購入前の不安は、ホーム・インスペクションによってある程度解消できるようだ。
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