マンション設備はここ十数年で著しく進化を遂げた。1990年代後半から24時間換気システムやディスポーザー、インターネット対応などが普及。2000年代になると高効率給湯器やIHクッキングヒーター、床暖房を採用した「オール電化マンション」も登場した。
「マンションでは特に、床暖房やディスポーザーなど、“あとからつけると 相応のコストが発生する便利な設備”があらかじめ備わっているかどうかを見るべきです。その点で2000年代前半の物件は、今の新築物件と設備面で遜色ない場合が多いといえます」と、中山さんは話してくれた。
2000年に住宅性能表示制度がスタートするなど、性能面が強化されたのもこの時期だ。床のコンクリートの厚さは20cm以上が標準になり、遮音性が増した。「二重床・二重天井のマンションも増えました。配管や配線を動かしやすいので、家族構成の変化に合わせた間取り変更など、将来のリフォームも安心です」(中山さん)
1990年代後半から2000年代前半にかけては、国の標準管理規約が改正されるなど、マンション管理のあり方も大きく変化した。長期修繕計画の整備が進み、ペット飼育に関する規定が盛り込まれたのもこのころだ。
「標準管理規約はマンション管理の実態に合わせて見直しが行われてきました。ペット飼育について盛り込まれたのも、2000年代前半ごろからペット可マンションが急速に増え始めたことを反映しています」(中山さん)
下のグラフを見ると分かるように、2000年代前半は物件供給が活発で、首都圏ではピークとなっている。狙ったエリアで狙った物件を探しやすいのだ。
「この時期は首都圏では東京に、近畿圏では大阪に供給が集中するなど、都心部で特に供給が増えました。現在は新築の供給が少なく品薄状態ですが、2000年代前半の中古物件なら都心部でも探しやすいでしょう」(中山さん)
地価の下落に伴ってマンション立地の“都心回帰”が進んだのが、1990年代後半から2000年代前半にかけてのこの時期。立地が都心に近づくと同時に専有面積が広がるなど、居住性の高い物件が相次いで供給された。
「容積率の緩和によってタワーマンションが増え始めたのも、首都圏では1990年代後半から、近畿圏では2000年ごろからです」(中山さん)





















