いたや工房（ITAYA KOBO SECONDBASE）

緩やかに傾斜する屋根に大きく迫り出した軒、木の引き戸が美しい、重心が低くおおらかな外観デザイン。隣家が迫り、採… 続きを読む

緩やかに傾斜する屋根に大きく迫り出した軒、木の引き戸が美しい、重心が低くおおらかな外観デザイン。隣家が迫り、採光が期待できない立地条件であったため吹抜と天窓で光のとり方を工夫した。道路に面しているため正面の窓は控えめ。光は天窓から導く設計に。無垢材をはじめ、本当に良質な素材はデニムや革製品のように使えば使うほど、住めば住むほど深みが増し、それがやがて個性となる。20年、30年後、「やっぱり我が家が一番いい」と心から思える家づくりが完成した

隣家が迫る住宅街の中に建つKさんの住まい。採光が期待できない条件であったため、7つの天窓から光を導き、住まい全… 続きを読む

隣家が迫る住宅街の中に建つKさんの住まい。採光が期待できない条件であったため、7つの天窓から光を導き、住まい全体で共有できるよう工夫。緩勾配の屋根を効果的に活用した。家具や建具はもちろん、キッチンや洗面台までオリジナルで制作。床は栗の無垢材、壁は漆喰、柱にヒノキを使い、いくつかの柱や梁は築100年を超える旧家のものを再利用した住まい。新しいものの中に古いものが優しく溶け込む、Kさんにとって理想の住まいとなった

座卓で食事をする暮らしがKさんの理想だった。キッチンや洗面台はもちろん、建具や家具もオリジナルで制作。座卓の色… 続きを読む

座卓で食事をする暮らしがKさんの理想だった。キッチンや洗面台はもちろん、建具や家具もオリジナルで制作。座卓の色味はお家の雰囲気に合わせて提案。無垢板ならではの割れ目の部分にはKさんお気に入りのビー玉を埋め込んだ。古い柱や梁を再利用したのは、「100年以上も前のものですから。子どもたちのために残しておいてあげたかったんです。」新旧の木は時間をかけてゆっくりと馴染んでいき、経年による色の変化を楽しみながら一生付き合えるのが木の家の醍醐味

床は栗、壁は漆喰、柱にヒノキを使い、いくつかの柱や梁は築100年を超える旧家のものを再利用。大きなハンモックや… 続きを読む

床は栗、壁は漆喰、柱にヒノキを使い、いくつかの柱や梁は築100年を超える旧家のものを再利用。大きなハンモックやペレットストーブはKさんの要望で実現した。「100年以上も前のものですから、子どもたちのためにも残しておきたいと思ったんです。」特にロフトの子ども室に走る丸太梁の存在感は圧巻だ。吹抜を介してLDKと繋がる。LDKには薪ストーブよりも比較的扱いやすいペレットストーブを導入。しっかりと暖まった空気がロフトへ上がり、家全体を暖めて冬は心地よく過ごすことができる

天窓から効率的に光を導くことで、側面の壁に窓がひとつもないのにこの明るさ。「日中は照明を点けなくてもいいのが嬉… 続きを読む

天窓から効率的に光を導くことで、側面の壁に窓がひとつもないのにこの明るさ。「日中は照明を点けなくてもいいのが嬉しいです」とKさん。また、ペレットストーブの暖気が吹抜を介してロフトまでとどき、ペレットストーブ1台で家全体が暖かくなるのも嬉しいポイント。光熱費の削減にも役立つ。石で仕上げたインナーテラスもKさんの要望で、自転車やベビーカーなどを置いたり、石張りなので夏はここのインナーテラスで水遊びする場所としてもとても重宝している

天板をフラットに仕上げたステンレストップのオリジナルキッチンをリビングに向かってオープンにレイアウト。日常使い… 続きを読む

天板をフラットに仕上げたステンレストップのオリジナルキッチンをリビングに向かってオープンにレイアウト。日常使いしている食器を気軽に取り出せるように、ダイニング側から収納棚を設置した。そうしたことで自発的に子どもたちもお手伝いをしてくれるように。オリジナルキッチンでも食洗機やオーブンを搭載し、デザインと機能性を両立させた。オリジナルキッチンは使い勝手に合せて、キッチンの高さやシンクの大きさなど、自分にあったオリジナルで制作できるのが嬉しい

グリーンのモザイクタイルが鮮やか。キッチンのデザインにならい、洗面化粧台もオリジナルで製作した。洗面室も天窓か… 続きを読む

グリーンのモザイクタイルが鮮やか。キッチンのデザインにならい、洗面化粧台もオリジナルで製作した。洗面室も天窓から採光し、全体が明るい洗面室となった。オープンな収納が使いやすく、タオルや洗剤のストックなどもすっきりと収納できる。無垢材やタイル、アイアン、真鍮などを組み合わせ、一つひとつ職人が手仕事で仕上げていく造作家具や設備。細部の納まりやシルエットにこだわった造作は使い勝手はもちろん、見た目も美しい

こちらは子どもたちのプレイスペースとして使っているロフト空間。吹き抜けを介してLDKと繋がり、眩しいときは4枚… 続きを読む

こちらは子どもたちのプレイスペースとして使っているロフト空間。吹き抜けを介してLDKと繋がり、眩しいときは4枚の障子で遮光することができる。印象的なダイナミックに走る3本の丸太梁も旧家のもの。お家に遊びに来た友人達がたいていビックリされるというこの丸太梁の存在感は圧巻だ。将来は間仕切りを入れて2つの子供部屋にすることも考えて照明やコンセント、造作家具の配置を検討しながら、可変的な空間のプランニングをおこなった

座卓の下に敷いているギャッベをはじめ、インテリアも一緒に相談しながら決めていった。いたや工房の家づくりはたくさ… 続きを読む

座卓の下に敷いているギャッベをはじめ、インテリアも一緒に相談しながら決めていった。いたや工房の家づくりはたくさん「話す」ことからはじまる。家の話やインテリアの話、趣味の話や美味しい思いお店の話、雑談を交えながら要望を拾い上げ、プランに反映していく。そうすることで住む人により沿った提案が可能となる。無駄なくコンパクト、簡素でありながら上品、そこに遊び心を加えた家づくりが得意な工務店だ

古材の節にビー玉をあしらう遊び心も。新旧の木は時間をかけてゆっくりと馴染んでいく。新しいものの中に古いものが優… 続きを読む

古材の節にビー玉をあしらう遊び心も。新旧の木は時間をかけてゆっくりと馴染んでいく。新しいものの中に古いものが優しく溶け込む、Kさんにとって理想の住まいとなった。住めば住むほど深みが増し、それがやがて個性となる。デニムや革製品にように、愛着を持ちながら20年、30年後、「やっぱり我が家が一番いい」と心から思える家づくりを心がけた