住まい選びのExcel術

住まい選びのExcel術

仕事や家事、育児をしながらの住まい探しは、時間が限られているため大変だ。だが、大きな買い物だからこそ妥協はしたくない。そんなときに役立つのが表計算ソフトの「Excel」。上手に活用すれば、効率的に満足度の高い住まいを見つけるための“最強ツール”になる。今回は住まい選びに便利な「Excel活用術」を紹介しよう。
テンプレートはページ下部よりダウンロードできます。

※お使いの端末やバージョン、契約内容等によって記事通りに動作しない場合があります。

忙しいあなたにExcelのススメ

賢い住まい購入は情報整理&共有がカギ

住まいを購入した先輩たちの声を聞くと、家探しに役立ったツールとして表計算ソフトの「Excel」を挙げる人が多い。表計算はもちろん、あまり知られていない多彩な機能も使って膨大な情報を整理すれば、視覚的に比較しやすくなる。データ化すれば頭が整理され、家族で話し合うときにも役立ち、効率的で満足度の高い家探しにつながるはずだ。早速、住まい選びに役立つ使い方を紹介していこう。

便利なExcel実例紹介

■複数の物件を瞬時に比較したい!

物件比較(表1)
見学前後の気持ちの変化(表2)

「セル内グラフ表示」で視覚的に見やすくする

複数の物件を比較したいときに役立つのが「物件比較表」。物件ごとに設備や立地といった比較条件と、評価した点数を入力する。「データバー」(表1)機能を使えば、点数がセル内で棒グラフになり、差が瞬時に把握できる。また、物件見学の前後の気持ちの変化を折れ線グラフ(表2)で表示すれば、変化した理由を思い出すきっかけに。

ここで使ったExcelの機能と対応バージョン

データバー/スパークライン(2010、2013、2016)

表1のつくり方

1.物件名と比較条件、点数を入力して「物件比較表」を作成
2.棒グラフを表示させたい箇所を選択

3.「ホーム」タブの「条件付き書式」をクリック
4.「データバー」から、グラフの色を選択

表2のつくり方

1.物件の見学前後の気持ちを数値化する
2.グラフを表示させたい箇所(気持ちの推移)を選択

3.「挿入」タブの「スパークライン(折れ線)」をクリック

4.グラフにしたいデータ範囲を指定。「OK」をクリック

■周辺環境を視覚化したい!

見学時の物件周辺エリアマップ
exl_022

現地見学時の気づきを地図上に記録する

スーパーや学校などの位置、夜道の明るさといった物件の周辺環境の様子を地図に記録すれば、頭に残りやすい。便利なのが、ExcelからWeb上の地図等を取り込める「スクリーンショット」機能だ。トリミングしなくても範囲を選択するだけで、Excelに地図を貼り付けられる。「吹き出し」をつけ、気付いた点を書き込めばオリジナルマップの完成だ。

ここで使ったExcelの機能と対応バージョン

スクリーンショット/吹き出し/線/ペン(2010、2013、2016)

オリジナルマップのつくり方

1.Bing Mapsなどの地図サイトで現地周辺の地図を開いておく
2.Excel を開き、「挿入」タブの「スクリーンショット」をクリック
3.「画面の領域」をクリック

4.直前に開いていた地図が表示されるので、選択したい範囲をドラッグ
5.適時、「吹き出し」や「線」、「ペン」でコメント等を書き込む

※「吹き出し」は「挿入」タブの図形から、「ペン」は「校閲」タブの「インク開始」から使用する

■検討物件の位置などを俯瞰したい

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「価格×立地」のバランスを「パワービュー」で確認

「パワービュー」機能(Excel2013以上)を使えば、地図上にグラフを作成できる。例えば、物件名、住所、物件価格を入力した表を作成し、パワービューを利用するとExcel上に地図が出現。高額な物件ほど円を大きくするなど、物件エリアの上に価格に連動した印を入れられる。勤務地から物件の距離感が分かるだけでなく、都心や駅からの距離と価格のバランスを視覚的に把握できる。

ここで使ったExcelの機能と対応バージョン

「パワービュー」 (2013、2016)
※「パワービュー」はExcelのアドイン機能です。使用するためには、Webブラウザ用のコンポーネント「Silverlight 5.0」以上をインストールする必要があります。またExcelのリボンのカスタマイズ、アドインの有効などの設定が必要です

グラフのつくり方

1.物件名、住所、価格を入れた表を作る
2.表をドラッグして選択

3.「挿入」タブの「パワービュー」をクリック。「OK」を選択

4.新しいシートに1でつくった表が出現するので表をクリック。「ファイル」から「マップ」を選択

5.マップに変わったら右下の┛の部分にカーソルを合わせ、⇔に変わったらクリックしたままドラッグし、サイズを調整する

■メールでファイルを送り合う手間を減らしたい

アプリ&OneDriveで作業効率をアップ!

マイクロソフトが運営するオンラインストレージサービス「OneDrive」にExcelファイルを保存し、タブレット等に無料の「Office Mobileアプリ」をダウンロードしておけば、出先でも気軽に閲覧・編集が可能。クラウド上で1つのファイルを夫婦で共有できるため、更新したExcelを添付してメールで送る手間が省ける。Excel2016からはワンクリックでOneDriveに保存できる「共有」ボタンが搭載。

ここで使ったExcelの機能と対応バージョン

クラウドに保存(2010、2013、2016)

OneDriveの使い方

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1.データを保存するときに「OneDrive」を選択
2.PCやタブレットなど自分の好きな端末で確認・編集

※Windows8.1以前のPC、スマホ、タブレットは事前にOneDriveのダウンロードが必要

■データを同時に入力したい

「ブックの共有」機能で夫婦同時に入力可能に

通常は共有ネットワークに保存したExcelを誰かが開いている状態で開くと、他のユーザーは書き換えられない。しかし「ブックの共有」機能をオンにすると、複数のユーザーが同時に編集できるようになる。例えば「物件比較表」に評価する点数を、別々のパソコンから夫婦同時に入力可能。好きな時間や場所で作業ができて効率的だ。Excel2016にはワンクリックでクラウドに保存、共有ができるボタンを搭載。

ここで使ったExcelの機能と対応バージョン

ブックの共有(2010、2013、2016)

同時編集の仕方

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1.対象ファイルを「OneDrive」などの共有ネットワークに保存
2.Excelを開き、「校閲」タブから「ブックの共有」を選択

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3.「複数のユーザーによる同時編集~」をチェックしOKをクリック

■見学先での情報をその場で整理したい

物件見学中に撮った写真をその場でExcelで管理

モバイルやタブレット版のExcelアプリには、物件の見学に役立つ、「カメラ」機能を搭載。「挿入」タブの「カメラ」をタッチするとカメラが起動し、撮影した写真はExcelデータにアップされる。さらにタブレット版では「手書きメモ」機能を使えば、画像の上から字や印などが書ける。その場でExcelにまとめられるので、帰宅後にデータを整理する手間が省けて効率的だ。

ここで使ったExcelの機能と対応バージョン

カメラ(mobile)

使い方
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1.「Excel Mobile」を開く
2.「挿入」タブから「カメラ」を選択
3.起動したカメラで、必要な情報を撮影
4.撮った画像がExcelに取り込まれる

のぞき見!先輩購入者のExcel活用事例

総支払額を表で整理し満足度の高い物件を選択

30代女性・Oさん

新築・中古マンション、一戸建て、賃貸の35年間の総支払額をExcelで計算。物件価格だけでなく管理費や修繕積立金も含めた総支払額で比較でき、長期的な視点で検討しやすい。頭金を貯蓄する動機にもなった。

A.物件の総支払額を計算するときに管理費や修繕積立金の項目を入れて計算したことでよりリアルな総支払額が比較できた

夫婦での意見のすりあわせに役立った

20代男性・Mさん

マンション購入後のお金の流れを知りたく、55歳までのマネープランをExcelで作成し、年ごとの収支の差を算出。表にまとめたことで夫婦間で意見をすりあわせる際に役立ち、購入しても生活できると安心できた。

A.住宅ローン支払い開始後の資金計画のシートを1年ごとに作成
B.「網掛けは触らない」など夫婦で入力のルールを定める工夫も

SUUMOと日本マイクロソフトが共同開発!「SUUMOオリジナルExcel テンプレート」

住まい選びに役立つ
「SUUMOオリジナルExcel テンプレート」で自分らしい物件を選ぼう

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SUUMOと日本マイクロソフトが連携し、Excelテンプレートを共同開発。住まい選びに役立つ「物件比較表」、複数銀行の比較ができる「ローンシミュレーター」などを無料で配信中。

今回お話を聞いたのは

日本マイクロソフト
プロダクトマーケティングマネージャ
中川智景さん

Excelをはじめ、一般消費者向けの「Officeソフト」の製品マーケティングを担当。

SUUMO新築マンション首都圏版 2016年4月5日号から抜粋
※神奈川・埼玉・千葉県の産みたい街データは、各エリアの駅・コンビニのラックにて、エリア版を
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取材・文/高島三幸
撮影/吉田武
イラスト/Shapre
デザイン/taraco design
テンプレート監修/大森広司
©iStock/Thinkstock

2016年4月4日
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