お金と暮らしで比較 ライフステージごとの買い時は? 中学生~子どもの独立編

お金と暮らしで比較 ライフステージごとの買い時は?中学生~子の独立編

ライフイベントがマイホーム購入のきっかけとなる場合も多い。そこで、今回は、子どもが中学生~独立するまでのタイミングで、買うメリットと購入する場合の注意点を理解しよう。お金の専門家・ファイナンシャルプランナーの中村真佐子さんと、教育の専門家・大塚隆司さんにお話をうかがった。

子どもが中学生・高校生のときに購入する場合のメリット・デメリット

家の購入が自立の一助に

○:子どもに個室を与えることで受験勉強などに集中できる環境をつくれる
×:買った家で子どもが暮らす期間が短くなる。中学生は転校の心配が

【専門家のアドバイス】
個室を欲しがる年ごろで、そのために購入に踏み切るケースも。思春期に家を買い、家族が程よい距離感を保つのは、自立という点でもよいことです。

教育費を考えて返済計画を

○:世帯年収が上がる家庭では、余裕ができる分、家の選択肢も増える
×:教育費がかかる時期で、購入資金とダブルでまとまったお金が必要

【専門家のアドバイス】
例えば、東京の大学に入ると学費以外の生活費に年100万円ほど必要に。老後資金が気になりだす時期でもあるので、無理のない返済計画を立てましょう。

【家選びのポイント:受験勉強に個室の確保を】

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「思春期を迎えるこの時期の子どもには、一人になれる場所の確保が必要です。受験勉強をするのにも個室があったほうがいいでしょう」(大塚さん)。参考書や部活の道具など物はさらに増えるので、収納量の確認もしておきたい。毎日の通学のことを考えると、バスや電車のアクセスの良さも要チェックだ。

子どもの独立時に購入する場合のメリット・デメリット

夫婦二人に合う家を選べる

○:子どもを意識せず、夫婦の生活最優先で自由に家が選べる
×:親の同居が必要ならエリアや間取りに制約が生じる場合も

【専門家のアドバイス】
夫婦2人暮らしにちょうどいい家を選べるのがこのタイミング。親が健在な場合、同居や介護が必要になる場合もあるので、先々まで考えておきましょう。

余裕ある返済計画が鉄則

○:子どもにかかるお金がなくなり、家計に余裕ができ、頭金を多く準備できる
×:住宅ローンは返済期間に制約が出る。定年前は給料が減ることも

【専門家のアドバイス】
定年の時期を考慮した購入が大前提。老後の資金の貯蓄はここからがラストスパート。特に退職金があまり見込めない場合は余裕のある返済額にしましょう。

【家選びのポイント:バリアフリーは必須条件】

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夫婦2人の生活に合ったコンパクトな住まいという新たな選択肢が浮上。便利な都市部か自然豊かな田舎か、老後を過ごすための環境は好みだが、バリアフリー設計で、周辺の道が平坦、病院が近くにあるなど先々を考えた選択をしたい。親の介護が必要になる場合も、バリアフリーは必須だ。

反抗期が来ても安心なリビングイン・リビング階段

反抗期の子どもが最も嫌がるのは親の過干渉。いつか来るそのときに備えて、「さりげなく子どもの様子がうかがえる間取りを選んでおくといいでしょう」と大塚さん。その間取りとは、マンションのリビングインと一戸建てのリビング階段。自室に行くには必ずリビングを通るので声をかけやすいのが利点だ。

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マイホームの購入はお金の面と、子どもの成長など暮らしの面の両方で判断することが大切。そのうえで決め手になるのは、自分たち家族の気持ちだ。今の自分たちにマイホームは必要か。もし「欲しい!」と思ったとき、そして家族の状況として買えるというときなら、まさしく買い時。きっといい出合いがあるはずだ。

■今回アドバイスしてくれた専門家
お金の専門家 中村真佐子さん

ファイナンシャルプランナー。優益FPオフィス所属。住宅ローンや教育資金相談を得意とし、子ども2人の子育て経験をもとに主婦の視点からの分かりやすいアドバイスに定評がある

教育の専門家 大塚隆司さん
10年間の塾講師の経験をもとに、家庭教師として独立。心理療法やコーチングなどをベースに、思春期の子どものやる気を引き出す指導法を伝えている。指導した親子は1000組以上

構成・取材・文/上島寿子 イラスト/加藤陽子
2017年6月6日
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