次にくる住みたい街はここだっ! ~小岩編~

次にくる住みたい街はここだっ! ~小岩編~

千葉県と県境を接する、東京都最東端の街「小岩」(江戸川区)。小岩と聞くと「スナックや風俗店が多そうな街でしょ。なんとなく治安が悪そう……」といったマイナスイメージを抱く人が、皆さんのなかにも少なくないはずです。しかし最近の小岩は、赤羽や蒲田などと並んで「昭和テイストあふれるディープタウン」として、若者たちの間でひそかな注目を集めているようです。
小岩が注目されるきっかけをつくったキーマンと目されるのが、毒舌で知られるマツコ・デラックス。さまざまな番組内で「小岩推し発言」を繰り返しているマツコ嬢ですが、バラエティ番組「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)のなかでは、次のような言葉で小岩の奥深さを語っています。

「小岩とか新小岩を掘り下げはじめたら、とんでもないことが起こるわよ。中目黒は3時間も歩けば、どんな街か分かるけど、小岩は3年住んだって、逃げたくなるだけだわよ。逃げたくなるんだけど、逃げられなくなるのよ。小岩に一度でも住んだら、一生、小岩なのよ!」

褒めているとも、けなしているともとれる意味深な発言ですよね。いったいこの言葉の真意はどこにあるのでしょう? 小岩は住み続けたくなるサイコーの街なのか、はたまた誰もが逃げ出したくなるサイテーの街なのか? 実際に歩きながら小岩の実態を探ってみることにしましょう。

東京駅まで17分なのに、ワンルームが5~6万円台で借りられる

街へと繰り出す前に、まずは小岩の位置関係や物件相場について簡単に説明しておきます。「小岩」という名が冠された駅には、JR総武線の「小岩駅」、「新小岩駅」、京成本線の「京成小岩駅」の3つが存在しますが、今回注目するのは総武線の小岩駅周辺です。
東京の最東端の街というと、都心から遠いイメージがありますが、都心部へのアクセスは意外に便利。秋葉原駅へは所要約15分、東京駅へは約17分(新小岩駅で快速乗り換え)、新宿駅へも約31分(御茶ノ水駅で中央線快速乗り換え)の近さです。またJR小岩駅から徒歩15分ほどの距離にある京成小岩駅を利用すれば、京成上野駅へも直通でアクセス可能です(所要約30分、京成高砂駅で特急に乗り換えた場合は約20分)。
駅からのバス路線も充実していて「東京ディズニーランド」や「葛西臨海公園」などがある湾岸リゾート方面へも、シャトルバスが運行しています。

それでいて、物件相場は東京の西側エリアと比べると、驚くほどリーズナブルです。マンションの賃貸相場はワンルームで6.4万円、2LDKで10.6万円(「SUUMO」家賃相場より・2015年12月29日現在)。ファミリー向けの分譲中古マンション(2LDK〜3LDK)の価格も2500万円前後。
隣駅の新小岩と比較しても家賃は若干安め(新小岩と比較して2000円ほど安い ※2LDK比較)ですが、これは小岩駅には快速列車が停車しないためです。通勤時間を短縮しようと思ったら途中駅で快速に乗り換える必要がありますが、そうしたマイナス要因を加味しても、この家賃の安さは十分魅力的です。

小岩出身の大横綱「栃錦」のブロンズ像
小岩駅構内の待ち合わせスポットとして親しまれている、小岩出身の大横綱「栃錦」のブロンズ像。乳首や手の平が金色に輝いているのは、面白がって触る人が多いためだとか

商店街は充実しているけど、残念ながらオシャレ度はゼロ!

それでは、いざ街を歩いてみることにしましょう。昼間の小岩駅を降りて、まず驚かされるのが、商店街の充実ぶりです。南口駅前からは「フラワーロード」「昭和通り商店街」「サンロード」と名付けられた3本の大きな商店街が放射状に長く伸びており、さらに3本を横につなぐ形で小さな商店街が無数に交差しています。
一方、北口駅前には「イトーヨーカドー」の大きなビルが鎮座していて、若干こざっぱりした印象があるものの、こちらもやはり南口同様、商店街密集地帯となっています。

フラワーロード
全長1733mにわたって約200もの店舗が軒を連ねる「フラワーロード」。その名のとおり、花壇が道路沿いに設置されていて、季節の花を愛でながらショッピングが楽しめる
サンロード
太陽のシンボルマークが掲げられた「サンロード」。現在、小岩では駅周辺の約50ヘクタールを対象に再開発・区画整理計画が進められていて、高層マンションが建ち始めてはいるが、本格的な再開発がスタートするのは、しばらく先のことになりそう

スーパーから雑貨店、洋装店、コンビニ、食堂、居酒屋まで、多種多様な店が林立する駅前の様子を見る限り、生活に必要なものがすべてそろった利便性の高い街のように感じますが、唯一足りないものが小岩にはあります。
そう、気取った店やオシャレな店が、ほぼ皆無といっていい状況なのです。レトロな純喫茶やひなびた定食屋、焼き肉屋などはたくさんあるものの、スターバックスや、オシャレなカフェはどこを探しても見つかりません。さらに、今どきの若者に人気のセレクトショップはおろか、ユニクロや無印良品すらもこの街には存在しません。

その代わり、物価がびっくりするほど安いのが特徴です。50円で古着を売っているリサイクルショップをはじめ、焼鳥1本60円、弁当280円均一といった価格破壊系の店が目白押し。また、駅前の飲み屋街には、俗にいう「せんべろ居酒屋(1000円でベロベロに酔える店)」が、ずらりと軒を連ねています。とにかく衣食住のコストパフォーマンスにおいては突出した街といってよさそうです。

ディスカウントブティックBE
「昭和通り商店街」にある「ディスカウントブティックBE」の路上ショーウィンドウ。日用衣料のほか、ダンスウェアやドレスなども激安価格で販売されている
地蔵通り
せんべろ居酒屋が密集している南口駅前の「地蔵通り」。キャバクラやスナックも多いが、料金は都心部と比べるとかなり良心的。また、小岩には食べログ1位に輝くグルメ店も多く点在していて、最近は食通の間にも小岩に注目する人が増えているとか

もうひとつ、小岩の特徴として挙げられるのが、エスニック系の店舗が多いことです。韓国料理やタイ料理、インド料理の店のほか、ちょっぴり怪しげなフィリピンパブやタイ式マッサージの店なども点在していて、街を歩くと、あちこちから韓国語、中国語、タイ語、タガログ語などが当たり前のように聞こえてきます。

地域直結型の商店街は、人と人をつなぐ役割を担っている

駅周辺をざっくりと歩いてみた限りでは、オシャレゴコロを完全に封印した「物価の安さだけがウリの場末の街」といった印象を受けますが、果たして小岩の魅力は物価や家賃の安さだけなのでしょうか? マツコが「一度住んだら離れられなくなる街」と力説したのには、もっと深い意味があるはずです。
そう思った取材陣は、実際にこの街に住んでいる人に、地元目線から見た小岩の魅力について尋ねてみることにしました。

インタビューに訪れたのは、南口の「昭和通り商店街」のはずれにある老舗電気店「ワタデン」。この店は地元密着型の電気店として近隣住民に長く愛されているだけでなく、商店街の町おこしイベント等に積極的に取り組んでいることで知られています。
店主の渡邉政直さんは、次のように小岩の魅力について語ります。

「小岩に住んでいるっていうと、”あんな治安の悪い街によく住むよなぁ”なんてことを言う人がいるけど、実態は全く違うんだよ。事件や犯罪を起こすのは、ほとんどが外から来たよそ者たち。古くから小岩に住んでいる住民たちはみんな温かくて人情味あふれる連中ばっかりだよ。23区内にありながらも、ハートフルな地域コミュニティがまだまだ残っているのが、小岩の最大の魅力と言っていいんじゃないかな。うちの店を見てもらっても、小岩が人と人とのつながりをいかに大切にしている街なのかが、分かるはずだよ」

ワタデン
昭和3年、墨田区でラジオ屋として創業し、昭和23年に小岩に移ってきた「ワタデン」。ケータイで埋め尽くされた店の外壁は、タワーレコードの「NO MUSIC,NO LIFE?」(ゆらゆら帝国編)や、雑誌「EGG」の撮影地にも使われた。90歳のお母さんと、長男、長女、五男の4人で店を切り盛りしている。写真中央が長男の渡邉政直さん

確かにワタデン店内を見渡すと、一般の家電量販店とは明らかに違ったフレンドリーな空気が感じられます。店を訪れたお客さんのほとんどは、ただモノを買うのではなく、「先週は顔見せなかったけど、どこかに旅行にでも出かけてたの?」「孫の顔を見に娘の家に行ってたんだよ」などと、店のスタッフと親しげに会話を交わして満足そうに帰っていきます。買い物が目的というよりも、世間話を楽しみたくて店を訪れている人のほうが多い、といっても過言ではなさそうです。

「本来、商店街ってのは、ただモノを売り買いする場所ではなく、人と人をつなぐ重要な役割を担っていたはずなんだよ。例えば一人暮らしのお年寄りのなかには、一日中誰とも話さないで過ごす人が増えているよね。そういう人も電球を買いにきたついでに5分でも10分でもおしゃべりすれば、少しは気晴らしになるじゃない。だからうちでは、お年寄りの客には”何も買わなくていいから、元気なうちは顔出してよ”っていつも声をかけているんだよ。古くさく感じられるかもしれないけど、小岩ってのはそんなふうに地域の人々がお互いのことを思いやりながら仲良く暮らしてきた街なんだよ。今もそれは変わっちゃいないし、人と人とのつながりがなくなったら、小岩じゃなくなっちまうよね」

フリーマーケットの様子
「昭和通り商店街」では、「やきとり一番」の店主の「商店街を勝手に盛り上げちゃおう!」という呼びかけで「小岩勝手連」を発足。2009年よりフリーマーケットを主体とした「小岩勝手祭」を年3回開催している

小岩に住むと、人間にとって一番大切なものが見えてくる?

確かに小岩の住民たちは、フレンドリーで、他者に対する垣根が低い人が多いようです。撮影中の取材班も、多くの住民に「何かの取材? なんなら面白いところを紹介してあげようか」といった言葉を幾度もかけられました。小岩のイメージをつかむために、彼らが教えてしてくれた小岩の名(珍)スポットを、ここでいくつかピックアップしておきましょう。

  • ●「ファミリー湯宴ランド小岩」=都内で唯一大衆演劇を楽しめる入浴施設。
  • ●「友の湯」=HOゲージの鉄道パノラマがロビーに展示された銭湯。
  • ●「田子ノ浦部屋」=2014年に移転してきた相撲部屋。見学可能な日もあり。
  • ●「江戸川アーチェリー」=手ぶらでOK、初心者大歓迎の遊戯場。
友の湯
小岩には昔ながらの銭湯が今も数多く残っている。写真は、ロビーに鉄道パノラマが飾られている「友の湯」。外壁にも線路が設置されていて、鉄道模型が走る姿が道路沿いからも眺められる(写真内の赤枠部分)。家に風呂があっても会話を楽しむために銭湯通いをする人が、この街には多いのだとか

どれも懐かしさを感じさせる昭和っぽいスポットばかりなのが、いかにも小岩的です。相撲部屋、銭湯、大衆演劇……いずれも気になるところですが、そのなかのひとつ、南口から徒歩10分ほどの場所にある「江戸川アーチェリー」に、試しに足を運んでみることにしました。
江戸川アーチェリーの店主・川野勇さんによると、かつてはアーチェリーはボウリングと並んで庶民の娯楽として人気が高く、高度成長期には都内にも数多くのアーチェリー場があったそうです。しかし、時代の移り変わりとともに数を減らし、今では民間経営のアーチェリー場は、都内でここ一軒のみになってしまったとか。
ちなみに1ゲーム(12本)の料金は、な、なんと300円! こんな料金設定で果たして商売として成り立つのでしょうか?

「ハイ、まったく儲かりませんね(笑)。でも、毎週のように通ってくれる常連さんもいるし、より多くの人にアーチェリーの楽しさを知ってもらいたいから、値上げできないんですよ。まぁそんな話はともかく、ゆっくり楽しんでいってくださいな。弓を引くのは初めてですか? 大丈夫、ちゃんと指導させていただきますから……」(川野さん)

江戸川アーチェリー
昭和レトロ感が色濃く漂う「江戸川アーチェリー」の店内。初心者大歓迎で、弓のレンタル(300円に含まれる)も可能なので手ぶらで訪れても楽しめます。毎月競技会を開催していて、常連さんのなかにはオリンピック出場を目指している強者もいるそう

先ほどの「ワタデン」と同様、この店も近隣住民のコミュニティスポットとしての役割を果たしているようです。取材時にも「今日はアーチェリーはやらないけど、タバコを一服させてよ」と仕事の途中とおぼしきスーツ姿の男性客が、ふらりと一人で訪れていました。

取材陣が初めてのアーチェリーに悪戦苦闘していると、「もうちょっと右、いや上を狙って」、「いいねぇ〜ほら当たった。初心者にしては筋がいいよ!」とギャラリーやご主人から優しい声援が飛びます。都心部では、見知らぬ同士がうちとけるにはそれなりに時間を要するものですが、小岩では人と人との垣根が低く、あっというまに仲良くなれてしまいます。人と人とのふれあいって、ホント楽しいですね〜。

江戸川区は人間づくりに積極的で、独自の教育制度が充実

フレンドリーで温かい人間性が小岩の資源であり魅力である、ということは分かっていただけたはずですが、行政側もこうした「人間づくり」に一役買っているようです。
小岩がある江戸川区は、子育て支援や教育関連事業に力を注いでいる区として知られていますが、特に子どもたちの人間形成につながっていると思われるのが「すくすくスクール」と呼ばれる事業です。これは、放課後や学校休業日に小学校校舎(校庭や体育館)を利用し、児童がのびのびと自由に活動できるようにした事業で、平成15年に全国に先駆けて導入されました。一般の「学童保育」は、年齢制限が小学校3年生までと決められているところが多いのですが、「すくすくスクール」では年齢や人数の制限を一切設けていません。つまり6年生までの子どもなら、希望すれば誰でも入ることができるのです。

「すくすくスクール」の登録には2種類あり、「すくすく登録」の場合は、利用日や利用時間は各自の自由で、出欠はとりません。育成費は無料(任意保険年間500円)で、就労家庭でなくとも登録可能。一方の「学童クラブ登録」の場合は出欠確認ありで、育成費は月4000円。保護者が就労していることが登録条件となっています。
どちらも活動内容はまったく同じで、学校の放課後、先生に代わって区の職員や、地域住民(ボランティア)が講師役となり、サッカー、けん玉、折り紙、和太鼓、茶道、日本舞踊、将棋など、それぞれの講師が得意とする分野を子どもたちに教えながら、夕方までの時間を学校内で過ごすことになります。

「この事業には、遊びや集団生活、多くの人とのふれあいなどを通じて、子どもの豊かな心を育みたいという狙いがあるのです。以前は3世代同居家庭も多く、近所の大人が叱ってくれる環境があり、地域で世代を超えたふれあいがありました。しかし、少子化や核家族の増加などにより、人とのふれあいが希薄になり、子どもたちの心の豊かさやコミュニケーション力の不足が徐々に目立ってきました。そんな状況を鑑みて、放課後にさまざまな世代の大人や、学年の異なる児童が交流を楽しむ機会を提供することで、子どもたちが人間性豊かに育ってくれればと、この事業をスタートしたのです」(江戸川区教育委員会教育推進課すくすくスクール係)

また、江戸川区の区立小中学校では、スマホに夢中になりすぎてリアルな人間関係が希薄になる傾向を少しでも阻止できればと、「ネットやスマホの利用ルールづくり」にも積極的に取り組んでいるそうです。各家庭で利用ルールを決め、それを学校に提出させて、学校と家庭の両方で、子どもたちが利用ルールを守るように促していくのがこの試みです。

こうした試みや制度が誕生したことで、おのずと子どもたちは、幼いころから老若男女、さまざまな人々と出会い、会話を交わす機会を多くもつことになります。それはやがては他者への思いやりの気持ちへとつながっていくに違いありません。

駅から15分ほど歩いた場所には、開放的な風景が広がっている

子育て中のファミリーにとっては、自然環境も気になるところですが、小岩駅周辺は完全な商業地となっているため、残念ながら街路樹以外の緑はほとんど見当たりません。しかし、駅から15分ほど歩いた場所には、江戸川が流れていて、広々とした土手や河川敷では野球やジョギングなど、さまざまなスポーツが楽しめます。里山や雑木林といった手つかずの自然風景はないものの、東京23区内にしては、自然環境にも比較的恵まれた場所といってよさそうです。

小岩菖蒲園
空が広く開放感たっぷりの江戸川河川敷。野球グラウンドのほか、近くには「小岩菖蒲園」もあって5〜6月には5万本の花菖蒲が満開に。毎年8月に開催される小岩の夏の風物詩「江戸川花火大会」も河川敷から眺めることができる。対岸に見えるのは千葉県市川市のマンション群
影向の松(ようごうのまつ)
江戸川沿いに建つ「善養寺」に植えられている国の天然記念物「影向の松(ようごうのまつ)」。樹齢600年以上、繁茂面積日本一を誇る見事なクロマツは一見の価値あり!

もうひとつ気になるのが「治安問題」ですが、確かに夜の小岩駅周辺には酔客や外国人ホステスの姿が目立ちます。しかし、歓楽街エリアに足を踏み入れなければ、それほど心配することはなさそうです。深夜も人通りが途絶えることがなく、ネオンが明るく街を照らしていることを思えば、薄暗い道が多い場所よりはよっぽど安全、とプラスにとらえることもできるはずです。

では、最後にまとめとして、実際に街を歩いて感じた小岩の魅力を挙げておきましょう。

  • ●東京駅などビジネス街への通勤に便利。
  • ●都心に近いわりにリーズナブルな物件が多い。
  • ●商店街が充実していて、都心部と比べて物価が安い。
  • ●人間的なふれあいや地域コミュニティが今も維持されている。
  • ●昭和っぽいユニークなスポットが多い。
  • ●人間性を高めるための子育て&教育制度が充実している。
  • ●江戸川が近くを流れているため、自然環境にも恵まれている。

大都会・東京にだって「故郷」と呼べる街が存在してもいいはずだ

こうやって改めて言葉にすると、さほど突出したもののない、ありきたりな街のように感じてしまうかもしれませんね。小岩には最先端ファッションの店や、巨大ショッピングモールがあるわけでもないし、再開発計画が本格的に進みつつある街というわけでもありません。しかし、すでに東京の多くの街が失ってしまった「大切なもの(人と人との心のつながり)」が、この街には、今もしっかり根付いていることだけは確かです。
前述の「ワタデン」のご主人は、これから小岩に住もうと考えている人に向けて、最後に次のようなメッセージを語ってくれました。

「東京に住んでいる人の多くは、自分の街に対して「故郷(ふるさと)」という意識が薄いようだけど、故郷っていったいなんだろうね? 気のおけない仲間がいて、気持ちがへこんだり、辛くなったときに「くよくよすんな、もう一度前を見て一緒にがんばろうや」って温かく迎えてくれるところが本当の故郷だと僕は思うんだよ。つまり、故郷っていうのは場所じゃなくて、人間の集合体(コミュニティ)のことを指しているんじゃないかって。これから小岩で暮らそうと思ってる人は、東京の故郷をここにつくるつもりで住んでほしいね。でも、逃げ出したくなったら、逃げ出しても構わないんだよ。どうせすぐに懐かしくなって、戻りたくなるに決まってるからね(笑)」

取材・文:中村宏覚 撮影:鈴木さや香
公開日 2016年01月27日
最終更新日 2016年09月22日
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