2年連続でトップ10入りした目黒。駅は品川区に位置し、一帯は目黒区、港区にまたがっている。なお、目黒通りを少し東に進むと、セレブの街として知られる白金台。中目黒や代官山へも徒歩・自転車圏内だ。
目黒駅東口では大規模な再開発が行われていて、2017年には駅前に3棟の高層タワーが完成予定。商業施設と住居が一帯となった大型複合再開発で、敷地内には広大な緑化空間も整備される予定。近隣住民にとっても新たな癒やしの空間となるだろう。
生活環境もかなり充実している。買い物は駅ビル「アトレ目黒」をはじめ、「成城石井」、「ザ・ガーデン自由が丘」などのスーパーがあり、地下にも鮮魚店、青果店、精肉店がそろっている。さらに、「東急ストア」や「プレッセ」、目黒通りの「権之助坂商店街」も日常の買い物に便利。商店街には250以上の店舗があり、特に飲食店が8割と充実している。 また、JR山手線のほか、東急目黒線、東京メトロ南北線、都営三田線の4路線が乗り入れる抜群の交通環境で、通勤・通学はもちろん、どこへ行くにも便利だ。
一方で、街歩きや文化を楽しむという点でも大きな魅力がある。「久米美術館」、「東京都庭園美術館」、「喜多能楽堂」、「目黒シネマ」などの文化施設が数多く点在。老舗の名画座である「目黒シネマ」は1枚の入場券で2本の映画を鑑賞できる「2本立て」営業を実施していて、お得に楽しめる。また、「東京都庭園美術館」の周囲には豊かな森が広がり、美術鑑賞ついでの散歩に最適。桜の名所として知られる目黒川や、その先にある野鳥の観察スポットなど、心地よい自然環境にも恵まれたエリアだ。
住宅事情はというと、目黒通りを挟んで南北に位置する「目黒1」「下目黒」近辺に住宅街が広がる。家賃相場はワンルームマンションで9万9000円、1K・1DKで11万3000円。持ち家は中古マンションで70㎡前後のファミリー物件だと6000万円台~7000万円台の物件が中心だ。ひとり暮らしやDINKS向けのやや手狭なタイプが多く、ファミリー向けとなると希少なため割高となる。(SUUMO掲載情報より抜粋、2016年3月7日時点)
都心生活の利便性を十分に感じながらも、豊かな自然や文化を楽しむ落ち着いた暮らしが望めるバランスの良いエリア。2017年の再開発完了後は注目度も上昇し、そのポテンシャルの高さに改めて視線が注がれるかもしれない。