昨年の7位から、残念ながらワンランクダウンした「宝塚」。水と緑に恵まれた上品な雰囲気の漂うエリアとして、ファミリー層を中心にして高い人気を保っている。その玄関口は、ベージュの壁面とオレンジ屋根が印象的な宝塚駅。阪急宝塚線と今津線の終点駅で、「梅田」まで直通で35分、「西宮北口」乗り換えで32分と交通アクセスも良好、JR宝塚線も利用できる。また、中国自動車道宝塚インターチェンジも近く、鉄道、車ともに交通の要衝となっている。市域の西側や北側には六甲山の山並みが迫り、街の中心部を流れる武庫川が潤いをもたらしている美しい街だ。
全国的に有名なのが、宝塚を本拠地とする「宝塚歌劇団」。2014年には創立100周年を記念したさまざまなイベントも行われ、宝塚への注目が集まった。駅からきれいに整備された街路を数分歩くと、オレンジ屋根の「宝塚大劇場」や「宝塚音楽学校」があり、多くのファンでにぎわいを見せる。劇場の隣には手塚治虫記念館も建ち、観光客も多い。また、一帯は2011年公開の映画『阪急電車』の舞台としても有名だ。
住宅事情をみると、駅の周辺で徒歩圏からのマンション供給が多く、特に駅から宝塚大橋にかけてのエリアでは武庫川をはさむようにして両岸に中高層マンションが数多く建設されている。それでも圧迫感がないのは、水辺空間が多くゆったりした雰囲気が感じられるからだろう。一方、宝塚南口、逆瀬川方面へ向かうと一戸建て中心の閑静な住宅街が広がる。逆瀬川から仁川方面にかけては人気の住宅地としても知られている。
新築マンション供給も続いており、宝塚徒歩6分&宝塚南口徒歩5分の立地で18階建ての物件が70㎡の3LDKが3568万円から販売予定、同じく徒歩6 分では全164戸の物件が2016年6月から新規販売が開始される予定だ。宝塚駅徒歩16分、清荒神駅徒歩2分の立地でも新規分譲マンションが予定されている。
賃貸では、駅から10分圏では50㎡台の3LDKアパートが6万円台から、また徒歩3分のマンションで60㎡台の3LDKが13万円台から探すことができる。駅から5分以内の好立地で、ファミリータイプの物件が多いのも特徴。さらに、周辺エリアまで範囲を広げると一戸建ての賃貸物件も探すことができる。賃料相場は2LDKで9.6万円、3LDKで11.7万円。(SUUMO掲載情報より抜粋、2016年3月4日時点)
川が流れ、木々の緑と屋根のオレンジが印象的な宝塚の魅力は、今後も変わることはないだろう。ゆったりと落ち着いた暮らしを望むのなら有力な候補地になる街だ。