4年連続でランキング1位に輝いたのは「西宮北口」、通称「ニシキタ」だ。阪急神戸線と今津線の接続駅である「西宮北口」は、大阪の中心地・梅田駅と神戸の中心地・三宮駅のほぼ中間に位置しており、梅田へは13分、神戸三宮までは14分、宝塚へも14分と非常に便利な駅。1日当たりの乗降客も9万9642人と梅田駅、神戸三宮駅に次ぐ阪急電鉄第3位のターミナル駅だ(2014年、阪急電鉄調べ)。
西宮北口駅の副駅名は「阪急西宮ガーデンズ前」と名付けられていて、西日本最大級のショッピングモール「阪急西宮ガーデンズ」と直結している。さらに、駅周辺は再開発によって便利で美しく、快適な街へと発展していることが人気の理由だろう。
「阪急西宮ガーデンズ」は、駅の南側に向かってペデストリアンデッキを歩くと、その姿を現す。阪急西宮スタジアムの跡地を再開発し、生活提案型ショッピングモールとして2008年に誕生した施設だ。「西宮阪急」と「イズミヤ」を核とした260を超える専門店、「TOHOシネマズ西宮OS」を備えたモールは世代を超えて多くの人を惹きつけ、西宮市外から訪れる人も多い。2016年2月には「西宮阪急」がオープン以来の大型改装を行うなど、ショップのリニューアルも頻繁に行われている。隣接地には甲南大学のキャンパスも新設されている。
駅の南西側、今津線をはさんだエリアでも再開発が進み、バスターミナルが整備されたほか、「兵庫県立芸術文化センター」が設けられ文化発信拠点として活用されている。同時に民間のタワーマンションやスポーツクラブなども建設され大きく変貌した。
阪神・淡路大震災の被害が大きかった駅の北側も一変。高層住宅を併設した大型複合施設「アクタ西宮」が新設されたほか、近年では学習塾や予備校の集積も進んで、学びの街としての特色も強まってきている。
住宅街に目を向けると、今津線の線路をはさんだ駅の北西側に、西宮市の閑静な住宅街・西宮七園(甲東園、甲陽園・・・のように地名に園がつく)のひとつ「甲風園」がある。また、国道171号を越えて駅の北側から甲山(かぶとやま)に向かうエリアには、人気の高い一戸建て住宅地が広がり、近くには関西学院大学や神戸女学院大学のキャンパスも。こうした懐の広さも、西宮北口の人気の一因かもしれない。また、西宮市ではアサヒビール工場跡地の再開発計画が進むなど、今後の発展にも期待がよせられている。
新築マンションの分譲も盛んで、徒歩9分で80m2を超える3LDKが5000万円台後半から販売中。同じく徒歩13分で60m2弱の2LDKが3400万円台で販売中、徒歩10分圏では65m2〜112m2と住戸バリエーションが豊富な物件の販売予定もある。また中古マンションでは、徒歩3分のタワーマンションで86m2・2LDKが3980万円での売り出しがあるほか、10分圏内のファミリータイプでは1000万円台後半からの物件もある。
賃貸物件では物件数も多く、徒歩10分以内の3LDKでも9万円前後から、徒歩3分のタワーマンションでは80m2台の3LDKが18万円前後、4LDKの一戸建てタイプが16万円と、幅広い選択肢から探すことができる。賃料相場は2LDKで12.0万円、3LDKで14.7万円。(SUUMO掲載情報より抜粋、2016年3月4日時点)
西宮北口は高い利便性をもちながらも、まだまだ成長を続けるポテンシャルも秘めており、今後も人気のポジションを維持し続けそうだ。