引越し完全マニュアル(新居決定、荷造り、諸手続き、当日作業、など)

最終更新日 2023年07月26日
引越し完全マニュアル(新居決定、荷造り、諸手続き、当日作業、など)

転職、結婚、単身赴任、大学入学など…期待に胸ふくらむ新居への引越し!でも、浮かれてばかりもいられない。荷造りや搬出・搬入だけでなく、各種手続き・届け出などの作業もたくさん。引越し日程の決め方のポイントから、引越しに必要な作業まで、上手な段取りをしっかり学び、新生活をスタートさせよう!

【STEP1】新居決定、引越し会社を探す

□ 引越し日を決める
引越しは時期や曜日や時間帯などによって混み具合が違う。特に3月後半の入学・就職・転職シーズンや連休前後は混み合い、料金も高くなりがち。できればこの時期を避け、平日が使える場合は平日を狙うと割安に引越しできる。

□ 引越し方法を考える
引越し費用は下表のように依頼内容によって変わってくる。ただし、引越し費用を抑えるために友人などの手を借りても、必ずしも安くはならない。手伝ってくれたお礼として飲食費などを負担すると、かえって高くつくこともある。

引越し会社に依頼 レンタカー マイカー
荷造り・荷ほどきとも依頼
旧居での荷物の梱包・搬出・輸送・搬入から新居での荷物設置まですべてをお願いする。
荷造りは依頼、荷ほどきは自分で
旧居での荷物の梱包・搬出・輸送・搬入はお願いするが、新居での荷物設置は自分でする。
荷造り、荷ほどきとも自分で
大型家具等の梱包・搬出・輸送・搬入はお願いするが、小物類の梱包、新居での荷ほどき、設置は自分でする。
引越し用の車を借り、梱包・輸送に加え、車の手配・運転も自分で行う。 自分の車を使い、梱包・輸送に加え、運転も自分で行う。
費用高め←・・・→費用安め

□ 引越し会社に見積もりを依頼
電話・FAX・メールなどで荷物の数量を伝えれば概算見積もりはできるが、できれば実際に今の部屋を見てもらったほうが正確な金額が出る。また、1社の見積もりだけで納得せず、複数の業者に同じ条件で見積もってもらい、比較検討を。

□ 大家さん・管理会社に引越し日を通知
退去の際は、予告してから一定期間(通常1カ月)家賃が発生する。一方、新居では入居可能日から家賃が発生し、この間は新旧両方の「二重家賃」を支払わなければならないケースが多い。予告し忘れのムダな二重家賃には気をつけよう。

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【STEP2】荷造りをする

3週間前まで

□ 段ボール箱など梱包用品を準備
引越し業者または商店などで段ボール箱を入手し、底にガムテープを十字に貼る。

□ オフシーズンの衣類・靴などを荷造り
しばらく着ない衣類や靴などを段ボール箱に詰める。

□ 不用品の処分方法を考える
粗大ゴミは地元自治体の清掃事務所に電話で早めに連絡を。まだ使えるようなら、リサイクルショップなどに引き取ってもらうというテもある。ただし、型の古すぎる家電などは逆に有料になったり、引き取ってもらえないケースも。

2週間前まで

□ すぐ使わない本やCDなどを荷造り
重くなりがちなので小さめの段ボール箱に入れ、箱の底面をガムテープで補強する。

□ すぐ使わない調理器具・食器を荷造り
段ボール箱の底にクッション材として新聞紙などを敷き、食器全体を包んで入れる。

1週間前まで

□ 引越し前後に使うものを分ける
引越し前後に着る服などは開け閉めできるスーツケースなどにしまう。

□ すぐ使う調理器具・食器を荷造り
包丁の刃は厚紙などで包み、重いものから入れ、隙間に丸めた新聞紙などを詰める。

□ すぐ使う本やCDなどを荷造り
直前まで使う本やCDも、破れやすい紙袋などに入れず、小さめの段ボール箱に。

前日まで

□ 自分で運ぶ貴重品などを分ける
通帳や印鑑、生命保険証書など貴重品は箱詰めせず、手荷物にまとめ自分で運ぶ。

□ 家電を梱包する
カラにした冷蔵庫と洗濯機の電源を切り、水抜き。精密機器は業者に頼むのが無難。

【STEP3】諸手続きをする

3週間前まで

□ 固定電話(移転・新設)
【どこへ】 旧住所管轄の電話会社
NTTなら116番に電話またはネットで名前、電話番号、旧住所と新住所、移転日などを連絡。※同じ局番内で移転の際は1週間前程度でOK

2週間前まで

□ ガス(移転・新設)
【どこへ】旧住所管轄のガス会社
電話またはネットで名前、電話番号、旧住所と新住所、移転日、お客様番号(領収書に記載)を連絡。※新居での開栓には立ち会いが必要なので、特に2月・3月の引越しシーズンなどは早めに予約を

□ 電気(移転)
【どこへ】旧住所管轄の電力会社
電話またはネットで名前、電話番号、旧住所と新住所、移転日、お客様番号(領収書に記載)を連絡

□ 水道(移転)
【どこへ】旧住所管轄の水道局
電話またはネットで名前、電話番号、 旧住所と新住所、移転日、お客様番号(領収書に記載)を連絡

□ 転出届
【どこへ】旧住所の役所
【必要なもの】本人確認書類、印鑑
所定の「転出届」用紙に必要事項を記入・捺印し、その場で提出。そのときもらう「転出証明書」が、引越し後に転入届を提出する際に必要。※同じ市区町村内で引越す場合、「転居届」の提出のみでOK

□ 国民健康保険
【どこへ】 旧住所の役所
【必要なもの】国民健康保険証、印鑑
「国民健康保険資格喪失届」を提出。※同じ市区町村内で引越す場合、住所変更手続きを

1週間前

□ 郵便転居届
【どこへ】旧住所管轄の郵便局
【必要なもの】本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)
所定のハガキに旧住所と新住所、郵便物転送開始希望日などを記入し提出。1年間、無料で郵便物を新居に転送してくれる※ネットでも手続き可能

□ NHK
【どこへ】NHK
フリーダイヤル0120-151515に電話またはネットで名前、電話番号、旧住所と新住所、移転日などを連絡

□ 新聞
【どこへ】契約中の販売店
電話などで休止日を連絡。料金を現金で支払っている場合、当日までに精算

□ 衛星テレビ
【どこへ】契約会社
電話またはネットで名前、電話番号、旧住所と新住所、移転日を連絡。※会社により異なるので確認

□ プロバイダー
【どこへ】契約会社
電話またはネットで名前、電話番号、旧住所と新住所、移転日を連絡。※会社により異なるので確認

引越し当日~2週間後

□ 電気(使用開始)
【どこへ】新住所管轄の電力会社
【必要なもの】所定のハガキ
自分で電気のブレーカーを上げ、所定のハガキに使用開始の旨を記入し、数日以内に投函

□ 水道(使用開始)
【どこへ】新住所管轄の水道局
【必要なもの】所定のハガキ
水道の元栓が閉まっていたら開き、所定のハガキに使用開始の旨を記入し、数日以内に投函

□ 転入届
【どこへ】新住所の役所
【必要なもの】転出証明書、印鑑、マイナンバーカード、本人確認書類
所定の「転入届」用紙に必要事項を記入・捺印し、その場で提出。転出届の提出時にもらった「転出証明書」と一緒に提出。引越し後、14日以内に

□ 国民健康保険
【どこへ】新住所の役所
【必要なもの】転出証明書、印鑑、マイナンバーがわかるもの、本人確認書類
引越し後、14日以内に資格取得の手続きを行う

□ 印鑑登録
【どこへ】新住所の役所
【必要なもの】印鑑
印鑑登録は転出届提出時に自動的に抹消されるため、新住所の役所で新たに印鑑登録の手続きを

□ 国民年金
【どこへ】新住所の役所
【必要なもの】年金手帳、印鑑、本人確認書類
引越し後、14日以内に住所変更の手続きを行う(旧住所の役所への届け出は不要)

□ 運転免許証
【どこへ】新住所管轄の警察署か運転免許試験場
【必要なもの】運転免許証、新住所の住民票、証明写真(※)
所定の「運転免許証記載事項変更届」に記入し、上記のものを添えて提出。その場で変更後の運転免許証がもらえる。(※)は他都道府県から転入の場合

□ 自動車登録
【どこへ】新住所管轄の地方運輸局
【必要なもの】車検証、住民票(新住所)、車庫証明書、印鑑
異なる陸運支局内での住所変更の場合、上記に加え現車が必要。新しいナンバープレートと車検証を発行してもらう

□ 銀行・郵便局口座
【どこへ】契約銀行・郵便局
住所変更のみなら電話またはネット上の手続きが可能

□ クレジットカード等
【どこへ】契約会社
住所変更のみなら電話またはネット上の手続きが可能

□ パスポート
【どこへ】新住所管轄のパスポートセンターで
【必要なもの】戸籍謄(抄)本、パスポート、印鑑、本人確認書類(※)、写真(※)
住所や本籍が移動しても、同じ都道府県内ならそのままでOK。(※)新たに申請する場合は本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)、写真を添える。訂正申請の場合は不要

より詳細に引っ越しの流れを知りたい&動画でも確認したい方はこちら
引っ越し準備「やることリスト」手続き・荷造り・引越し後の流れ10ステップ

【STEP4】当日の作業をする

引越し業者到着前(旧居で作業をする)

□ その日に収集されるゴミをできる限り出す
□ 新居で早く荷ほどきする箱を区別する
□ 退去直前まで使う掃除用具を分けておく
□ 貴重品など自分で運ぶ手荷物をまとめる
□ 新聞代が現金払いの場合は精算する

すぐ使うものは箱に目印を付け、できるだけ最後に運ぼう
荷造りは、どの段ボール箱に何を入れたのか、さらにすぐ使うものかどうかを明確に記入しておくのがコツ。例えば新居に到着してすぐ開きたい箱には、目立つ色のペンで「至急」などと書いておけば、搬入する時点で分かりやすい場所に置いておける。

引越し業者到着後

□ 引越し業者が到着したら手順を確認
□ 引越し荷物を運び出す
□ 荷物搬出後に忘れ物がないかチェック

キッチンなど備え付け収納の中やバルコニーのものも要注意
荷物をすべて搬出し終わった後は、忘れ物がないかどうかを必ずチェック。キッチンなど扉付きの収納の中、バルコニーの外履きスリッパなどは忘れがちなアイテム。また、備え付けのエアコンのリモコンなど、置いていくべきものにも注意しよう。

□ 引越し作業で出たホコリなどを掃除
□ 退室前に電気のブレーカーを下げる

部屋の清掃状態によっても戻ってくる敷金が変わることが
入居時に預けた敷金は、引越し後、部屋の汚れ具合や原状回復にいくらかかるかというチェックの後に決まる。つまり、きれいな部屋のほうが敷金も多く戻ってくる可能性が高いということ。引越し先が遠い場合、荷造りと同時に掃除も進めておきたい。

移動中(新居へ移動)

□ トラックとは別の交通手段で新居へ移動

荷物を積んだトラックに人は乗れないので注意を
引越し業者のトラックに人は乗せてもらえないので、自力で移動を。荷物を預ける際と受け取る際は依頼主の立ち会いが必要なので、到着が遅れる場合は待ってもらおう。なお、家具や家電を新調する場合、配送日は引越し日と重ならないように注意。

引越し業者作業中(新居で作業をする)

□ 電気のブレーカーが下がっていたら上げる
□ 家具・家電の配置図を目立つ場所に張る
□ カーペットを敷く場合は最優先で作業
□ 通路がふさがる前に大物家具から搬入
□ 目についた傷や汚れなどがあれば撮影
□ ガス会社の開栓に立ち会う
□ 搬入後に引越し業者への支払い

入居前の傷や汚れをチェックして敷金トラブルを未然に防ごう
荷物搬入前の新居チェックは、将来その部屋を退去するときの敷金返済額に関わる重要なもの。床や壁に傷や汚れなどがあった場合、前の入居者のものか自分のものかを判断する材料になる。気になる箇所があったらすぐ写真を撮って不動産会社に連絡を。

引越し業者退室後

□ 暗くなる前にカーテンや照明器具を設置
□ すぐ使うものが入った箱を荷ほどき
□ 備え付け収納に入れるものから荷ほどき
□ 引越しで出たゴミを分別・整理する
□ 足りないものは閉店前までに買いに行く
□ テレビや電話などの配線をつなぐ
□ ゴミの回収日、分別基準などを確認

作業スペースを確保しながら計画的に荷ほどきを
運び入れた荷物を無計画に開いていくと、床が荷物でふさがってしまう。特に小さなワンルームなどの場合、作業がしにくくなるので注意を。例えば押入れにしまう予定のものはとりあえず押入れに入れておくなど、スペースを確保しながら作業しよう。

まとめ

引越時期は、料金が高い3月後半は避け、平日を狙うと割安に引越しできることもある

入居前の傷や汚れは事前にチェックし、敷金トラブルを防ごう

住所変更などの各種手続きは対応漏れがよくあるため、チェックリストで要確認

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