賃貸VS購入 住まいの「快適・安全性」を比べよう

購入物件と賃貸物件について、”住み心地の良さ”、建物の”安全性”、広さや間取りが条件に合う”物件の探しやすさ”を比較。快適、安心して暮らせる物件を選ぶうえでの参考にしよう。

住み心地がいいのはどっち?

あなたの条件に合う”広さや間取り”を探しやすいのは、購入物件と賃貸物件のどちらだろう。また、建物構造や設備など住み心地を左右するポイントも比べよう。

条件に合う物件を探しやすいのは?

共同住宅は『賃貸』、一戸建ては『購入』が探しやすい

賃貸マンションやアパートの間取りは、「ワンルーム~2LDK」など狭いタイプが主流といわれるが、最近は「70㎡以上の3LDK」などファミリー向け物件も珍しくなくなってきた。なかには分譲や中古などの”購入マンション”より供給が多いエリアもある。
一戸建てのほうは全国的に、新築の建売一戸建てや中古一戸建てなど”購入対象の物件”の供給(流通)数が豊富。さらに、”土地を買って家を建てる”選択肢もある。

供給(流通)物件数を比較
耐震や省エネ性能などは、築年の浅い『購入』物件が充実

「長く快適に住む」ことが目的の購入物件は、耐震性や耐久性、遮音性や省エネ性能、住宅設備など、住まいにより多くの付加価値を付けるケースが多い。建築技術は年々進化しているので、新築を筆頭に築年が新しいほど住まいの充実度が高いケースが多い。
一方、賃貸物件は下のようなタイプに分けられる。希望エリアにはどんな物件が多いのかを見極めて、選ぶようにしよう。

◇ファミリー向け賃貸物件の代表的なタイプ

アパート 木造、プレハブなど主に準耐火構造の集合住宅。2階建てが多く、1棟当たりの戸数が少ないのが特徴。マンションに比べて家賃が安い
賃貸マンション RC(鉄筋コンクリート造)、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート造)など主に耐火構造の集合住宅。オートロック付きなどアパートに比べ設備充実の物件が多い
分譲賃貸マンション 分譲マンションの一住戸を賃貸するケース。”購入”と同じ住み心地を手に入れられるが、築年の浅い(新しい)物件は少なめ
テラスハウス
(タウンハウス)
1棟の建物を”ようかん”を切るように区切り、複数の2階建て住戸を配した住宅。各住戸に専用の庭があるケースも多い
賃貸一戸建て 一戸建てを借りるケース。購入と同じ住み心地を手に入れられるが、アパートやマンションに比べて供給は少ない。築年の浅い物件も少ない

暮らしの自由度は『購入』のほうが高い

くぎや画びょうもダメなど細かい制限がある『賃貸』

最近では、手を加えられる賃貸物件も増えはじめているが、賃貸は「住まいに手を加えない」のが原則。壁や柱にくぎを打ったりするのはもちろん、物件によっては画びょうで穴をあけることまで制限するケースもある。犬や猫などペットの飼育も不可とする物件が多いようだ。

マンションより一戸建ての自由度が高い『購入』

購入は、マンションと一戸建てとで暮らしの自由度が異なる。
共同住宅のマンションは、家の内側は自由に手を加えられるケースが多いが、バルコニーなど外側部分は共有になるので使い方に制限がある。また、家の内側でも、水まわりの移動を禁じるなど、大規模なリフォームなどに制限を設けたり、ペット飼育に関してルールのある物件も多い。
これに対し、一戸建ては建物も敷地も自分の所有なので、自由に手を加えることができる。

住宅の構造や設備が充実している物件は、『購入』のほうが探しやすい

住み心地や暮らしの自由度については、一般的に購入物件のほうが上だといえる。賃貸のなかにも、「分譲マンションの賃貸」など、購入と同じ程度の住み心地が得られる物件があるが、供給は少なめで家賃が高いケースも多い。

建物の構造・防犯設備を比較

購入物件と賃貸物件では、どちらが安心して暮らせるだろうか。地震など災害に備えた建物構造か、また、不審者の侵入など防犯対策についても比べてみよう。

万が一の際、命や身体を守れる物件を選ぼう

建物が壊れた場合の経済的ダメージは『賃貸』が低い

万が一、地震で家が壊れた場合、賃貸は引越しで住むため、経済的なダメージは比較的低い。一方、購入は、家の修繕などを自己負担で行わなくてはならない。買うときに”地震保険”に入っておけば、出費の一部を補てんできるので検討しよう。

さらに何より大切なのは、災害から「命や身体を守れる物件」を選ぶこと。次に紹介する建物の地震対策のほか、避難所までの距離や安全性など立地選びにも気を使いたい。

地震対策・セキュリティを比べよう

購入も賃貸も、標準的な耐震性能は変わらない

標準的な耐震性能については、「購入か賃貸か」より「築年」でチェックしよう。購入も賃貸も、1981年6月以降に建てられた物件は、関東大震災・阪神大震災レベルの地震では”倒壊”しない設計で建てるよう建築基準法で定められているからだ。さらに2008年以降は、特にマンションについて建物構造を厳格に審査するようになっている。

1981年6月以前建築の物件など”築年が古い物件”は、両者とも「耐震診断や耐震改修」や「定期的な大規模修繕」が行われているか確認して選ぶことが大切だ。

建物の耐震性能については、不動産会社のスタッフに聞いてみよう
『購入』は、より安全な住まいを追求する物件も

新築や築年の新しい『購入』物件のなかには、耐震性を建築法の基準より高くしたり、地震の揺れを建物に伝えにくい”免震構造“を採用する物件が珍しくない。

特にマンションは、免震構造を取り入れる物件が比較的多いのに加え、専用の”備蓄倉庫”を備える物件も増えている。一戸建ては、公共施設並みの耐震性を持たせる物件のほか、免震性能を採用する物件もある。

賃貸物件にも同様な物件はなくはないが、まだ数が少ないのが現状だ。

災害に強いマンション

防災対策は購入・賃貸ともにマンションが充実

防犯対策(セキュリティ対策)は、購入・賃貸ともにマンションが充実している。ただし、築年が古い物件などには、こういった設備がついていないケースもあるので、下表から必要だと思う設備を選び、現地見学の際に確認しよう。

なお、新築一戸建て(購入物件)のなかには、”ホームセキュリティシステム”が設置された物件もある。

◇マンションの防犯対策(例)

オートロック 購入・賃貸ともに標準設備。築年の新しい物件のなかには、「建物の入り口+エレベーターホール」など2カ所以上にロックがある物件もある
宅配ボックス 不在時や子どもだけでの留守番時などに宅配便が来たとき、ここに入れてもらえるので便利で安心。築年の新しい購入物件に多い
防犯カメラ エントランスやエレベーター、自転車置き場や駐車場など、設置場所や台数は購入物件のほうが多いようだ
管理員 管理員の勤務日・時間などをチェック。管理員が年中無休・24時間体制で常駐する物件もある
二重ロックなど 玄関ドアの鍵を2カ所に設ける物件。玄関やエントランスの鍵が、カードキーや生体認証で識別するタイプもある
窓ガラスの防犯センサー 購入物件は、1階住戸に付くケースが多い。賃貸は、設置されていない物件もある

家事が変わる!「使える」設備

『購入』対象のマンションは、耐震性やセキュリティが充実した物件が多い

基本的な耐震性は、1981年6月以降に建てられた物件なら、購入も賃貸も同じ程度の性能が期待できる。さらに、免震構造や備蓄倉庫付きなど、それ以上の耐震性能や、セキュリティの充実した物件を求めるなら、分譲マンション(購入対象のマンション)が比較的探しやすい。なお、大都市の場合は、分譲マンションと同じ程度の耐震性・やセキュリティを備えた賃貸物件が見つかることもある。

文/森島薫子、イラスト/アサミナオ
公開日 2014年07月29日
最終更新日 2016年09月23日
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