カタログの読み方のコツとは?

公開日 2009年08月19日
カタログの読み方のコツとは?

【読み方のコツ1】カタログ請求者の声を聞いてみよう

カタログと聞くと、「いいことしか書いていない」、「写真ばっかりで細かい情報が分からない」なんて思っていませんか。でも、設備選びに成功した人は、みんなカタログを上手に活用しているのです。その証拠が下に書かれているさまざまな意見。これは全部、先輩ユーザーがカタログを使った感想です。読んでみると、カタログを使いこなしている人は、工夫をしながら自分に必要な情報を取捨選択していることが分かります。

カタログ請求者の声

可能な限り多くのメーカーのカタログを入手。候補を何度も見比べながら比較検討しました。見る回数を重ねると、自分が望んでいる設備がだんだんと絞り込まれていきますよ。(兵庫県 女性 41歳)

どんな機能が付いているのかなど、全く知識がない状態だったのでカタログの説明は役に立ちました。(長崎県 女性 31歳)

カタログで設備のサイズを見ていたので間取りを決めるときに、部屋をどの程度の広さにすればよいか分かりやすかった。(北海道 女性 31歳)

インテリアコーディネーターにイメージを伝えるときに活用。実物の写真があるので、言葉で伝わらない部分まで伝わりました。(福井県 男性 32歳)

カタログを見て、ある程度決めておかないと、いざショールームへ行ったときに時間が足りなくなると思います。(神奈川県 男性 35歳)

カタログは万人に向けて簡単に書いてあるようで、分かりやすく読めた。(山形県 男性 36歳)

情報を手元に残していけるのがメリット。読みながら、気に入った点や気に入らない点、メリット、デメリットなどを直接書き込んでいきました。(神奈川県 男性 29歳)

カタログは最初から最後までしっかりと読むこと。きちんと読み込めば、その設備が自分に必要かどうかが分かります。おかげで、うちの設備には無駄な装備は一切ありません。(北海道 男性 56歳)

出典/注文住宅を建てた設備購入者400名にアンケートを実施。有効回答数157人のアンケートからコメントを抜粋●リクルート調べ

【読み方のコツ2】カタログには種類がある。使い分けてたくさんの情報を知ろう!

Type1:総合カタログ
基本的には、そのメーカーが扱う商品(場合によっては部位別)がすべて掲載されています。キッチンやバス・サニタリーなどを一気に見ることが可能なので、メーカーが決まっている人にはオススメ

Type2:商品カタログ
商品単体のカタログ。家電製品のカタログを想像すると分かりやすい。商品が絞られているだけに、細かい部分までしっかりと解説してあります。トイレ、エアコンなどに多く見られます

Type3:シリーズ別カタログ
デザイン、仕様などによってシリーズ化されている商品のカタログ。グレードや形状などで分けてあり、組み合わせ例なども見ることができます。システムキッチン・システムバスが中心です

Type4:テーマ別カタログ
防犯・リフォーム・耐震など、ある程度のテーマにそって設備機器を紹介しているカタログ。目的がしっかりしている場合には、専門の解説などもあり重宝します。全体的に数は多くありません

Type5:サンプルカタログ
カタログにサンプルが貼付されています。タイルや外壁材、床材などに多い形状です。実際に素材感を確認できるのが最大のメリット。あえて、外に放置して劣化具合を見るなどの使い方も

Type6:事例集カタログ
実際に設備機器を使っている人の様子や意見が掲載されています。その他、家具・インテリア系カタログは自社で扱う商品のコーディネート例を掲載するなど、写真集感覚で見られます

Type7:ノウハウ集カタログ
設備機器の性能や素材だけでなく、それを使ってできる料理のレシピや、エコ生活のヒントなどがまとめられた別冊としての形。ライフスタイルを想像しながら雑誌感覚で読めます

部位別に知る カタログで見るお金マメ知識

キッチン
流し台、吊り戸棚、コンロ、レンジフードのセットが基本価格。ここに、天板や扉、収納部材を加えることで金額が変化します。カタログを見ながら予算を立てましょう

サニタリー
トイレの価格差は機能的な差と直結。タンクレスなど形状の違いで大きく変化することはあまりありません。どんな機能が必要かを事前にカタログで確認しておきます

床材
床材は多種多様。フローリングでも、むく材か複合材かで金額は変わります。加えて、タイル、麻や竹などの天然素材などがあるので、事前にじっくりと選んでおきましょう


ガラス・サッシの性能やデザイン、また、防犯や断熱など目的もさまざま。選ぶ窓によって金額にも幅が出てきます。まさにカタログで比較検討しながら選びたい設備です

バス
システムバスのサイズは、1.25坪、1坪、0.75坪から選ぶのが一般的。これを金額のベースにして、浴槽の素材やジェットバスなどのオプションを選びます

室内ドア
むく材、突き板、樹脂シートの順で高額な室内ドア。デザインの豊富さや、重厚感、安価などそれぞれに特徴があるので、カタログで特性を見極めておきましょう

冷暖房・空調
床暖房や全館空調以外にエアコンや暖房機器などがあり、生活スタイルや予算によって選ぶタイプは変わります。カタログで一覧して見ると比較しやすいでしょう

外装材
素材の種類や厚みなどが金額の目安。もちろん耐候性が高いほど高額です。ただ、初期投資だけではなく、ランニングコストもカタログで検討するようにしましょう

【読み方のコツ3】初心者でも簡単に読める!カタログでわかる10のこと

カタログの中身は、いったいどんなことが書いてあるのか?熟読したことがない人は、写真ばかりで実用性がないものと思っているかもしれません。しかし、それはとても残念な勘違い。メーカーがオフィシャルに商品情報を伝えようとするのですから、当然、消費者には多くのことを知ってもらいたいはず。カタログは、メーカーが気合いを入れて情報を詰め込んだ有意義なものなのです。ということで、ここでは、カタログから読み取れる10のポイントを紹介します。資料請求すれば無料で手に入るお手軽なカタログ。しっかりと活用しなければ、なんだか損をした気分になりますよ。

Study1:事例が分かる

カタログには多くの事例が載っています。メーカーがコーディネートした実例から、実際に機器類を使っているユーザーの体験談まで、その表現方法は様々。そこに共通しているのは、機器を導入した場合のシミュレーション的役割を担ってくれていること。自分たちの生活と重ね合わせてみると、「このケースはピッタリ」とか「こういった感じをイメージしていた」などの発見も。また、設計者へ写真を使ってイメージを伝えるなどの裏技も使えます。

Study2:機能が分かる

商品がもつ具体的な機能が分かるのもカタログのメリット。設備機器に搭載されているメカニズムが、写真や図解で紹介されています。これは、その機器がどれだけ便利かを知る大事な部分。機械的な事は難しいからと敬遠するのは厳禁です。どうしても馴染めない人は、カタログの後半に、どのグレードにどの機能が搭載されているかが一目で分かる表が準備されているので、そこから自分に必要な機能のチェックを始めてみましょう

Study3:種類が分かる

住宅は工業製品ではありません。土地の形状や家のデザインによって、その形は大きく変化します。当然、設備も画一化されたものでそろえるのは至難の業。そこで、カタログには、同じ商品でもさまざまな形状や形が紹介してあります。そこから、部屋の広さや家族のライフスタイルに合わせて選ぶことになります。特に、キッチンやバス、トイレなどは、様々な種類があるので、比較検討が大変でもありますが、新たな生活を想像できて楽しくもありますよ。

Study4:金額が分かる

予算や金額は設備選びの大事なポイント。もちろん、どのカタログも、その部分に関しては詳細に掲載をしています。しかしながらその見方はちょっと複雑。グレード、素材、色、形状などを組み合わせた表から金額を算出するカタログか多く見られます。そして、あくまでこれは標準価格。比較検討の参考程度で見ておいて、実際は建設依頼先や設計者と相談をして、詳細な実勢価格を算出してもらうことをオススメします。

Study5:組み合わせが分かる

設備機器は単体ではなく、さまざまな組み合わせで一つの部位になることがほとんど。例えばキッチンは、流し台、吊り戸棚、コンロ、レンジフードのセットに、天板や扉、収納部材を加えていきます。また、バスルームも、坪数、浴槽、シャワーヘッド、床など選ぶ部材はたくさん。それらをバラバラに、また個別に見ていると、「木を見て森を見ず」なんてことに。組み合わせが掲載されているカタログなら、全体のイメージを確認することができます。

Study6:カラーバリエーションがわかる

住宅設備では、カラーバリエーションはかなり重要です。それは、単体で選ぶだけではなく、他の場所への影響も考えなくてはいけないから。赤のキッチンを選んだら、床は何色にするのかというコーディネートの問題がかかわってくるということです。だからこそ、カタログにはさまざまなカラーバリエーションが掲載されています。キッチンと床など、種類の違うカタログ同士の色見本を組み合わせて、テイストが合っているかなども確認してみましょう。

Study7:設置のイメージが分かる

カタログのデメリットの一つに、スケール感が分からないという問題があります。しかし、実際に設置した写真を見ることで、ある程度までイメージができます。特に、エコキュートなど屋外に設置する機器などは、カタログの写真より、屋外に設置してある実際の写真から、その大きさを実感しておいたほうがいいでしょう。まずはカタログで大体の大きさをつかんで、その後ショールームで確認。という流れが望ましいと思います。

Study8:効果が分かる

「機能が分かる」に近いものがありますが、カタログでは、その機器を導入したときの効果もしっかりと書いてあります。生活にどういったメリットがあるのかが分かることは当然ですが、それが研究所などで分析した数字を元にしてあったりするので、強い説得力があります。もちろん、1冊だけではなく、複数のカタログを見比べることで、どこが最も優れた効果を発揮しているのかが判断できますし、大体の数値基準も分かってきます。

Study9:コーディネートが分かる

インテリアや家具系のカタログに多く見られるのが、部屋をトータルコーディネートした写真。実際にその会社で扱っているものなので、テイストが気に入れば、そのまま購入することもできます。もちろん、それらを参考に自分流にアレンジしたコーディネートを完成させるもよし。インテリアコーディネーターに、イメージを伝えるための材料にしてもいいでしょう。さまざまなシチュエーションの写真があり、見ているだけでも楽しいですよ。

Study10:ショールームの場所が分かる

カタログを熟読したら、ショールームに足を運び実物を見ることをオススメします。とはいえ、全部のショールームをまわるのは大変。まずはカタログで興味のある設備を選んでおきます。大げさに言えば、カタログはそのための参考資料といっても過言ではないでしょう。ほとんどのカタログには、ショールームの場所が明記してあります。都市圏に住んでいない人でも、自分が住んでいる街から最も近い場所を選ぶことができます。

家づくりの第一歩、カタログの正しい使い方

まずは資料請求から。カタログを手に入れよう
カタログはショールームでも貰えるが、一括請求が簡単。本誌の巻末には、ハガキ、FAX、ネットとそれぞれの請求方法があるので参考にしてほしい。

カタログは、比較の道具として使う
カタログはできるだけたくさん見る。自分が気になるもの以外も取り寄せて比較すれば、他メーカーも含めた設備の全体像をつかむことができる。

キレイに読まない。気になることは直接メモ
カタログは気になったことや分からないこと、感想などを書き込む。後々、ショールームスタッフや担当者に質問して疑問を解消するようにしよう。

イメージを伝えるためのヒントにも使える
設備が決まった後もカタログは保管。すぐには捨てない。写真が多いので、工事に入ってからもイメージを伝えるための資料にもなってとても便利だ。

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構成・文/林田孝司 写真/blowup Studio
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