リフォームの常識【リフォーム箇所の決め方編】

リフォームの常識【リフォーム箇所の決め方編】

リフォームを成功させるには、目的を明確にすることが重要。家族みんなで意見を出し合い、それぞれの要望を整理しておくことが大切だ。リフォーム箇所を考えるとき、「どうせやるならついでにここも」となりがちだが、当然、予算には限りがある。急いでリフォームすべき箇所や、先送りしても影響の少ない箇所、といった点を知っておくとリフォームする箇所の取捨選択がしやすくなる。次に挙げる3つのポイントを参考に見積もりの内容を再チェックし、過不足のないリフォームをしよう。

優先する箇所を決める

緊急性が高い場所

生活に支障をきたすような不具合や故障は優先的に

リフォームの順番が最も優先されるところといえば、雨漏りや給湯器の故障、ガラスの破損など、そのままでは生活に支障をきたすような箇所だろう。基礎の腐食など、自分では気づかなくても、実は緊急な部分も。また、1カ所の不具合は他の部位の寿命が近いサインであることも多い。現場調査を機に家全体を見直し、壊れそうな箇所を把握。早めに対処すれば、被害を最小限に抑え、コストを軽くすることも可能だ。

[例えばこんな箇所]
イラスト

・窓ガラスの破損
・給湯器や設備の故障
・屋根の雨漏りなど

知っててよかった その1:壊れた設備交換に加え、内装も変更

キッチンやお風呂が古くなり壊れてきたので新しい設備に交換し、内装も新しくした。やることの優先順位も決めていたので、思っていたよりも早く楽に進めることができた(39歳 女性)

知っててよかった その2:数年以内にやる箇所は、まとめて実施が後も楽に

水まわりの交換の際、外壁はすぐにする必要もなかったが、数年以内にやらないといけないと思ったので、またやるのは面倒だし、早く安心したかったのでまとめてやった(69歳 男性)

知っててよかった その3:早めの耐震補強で暮らしに安心感が生まれる

震災から家の耐震が気になっていた。築40年の木造住宅なので、地震が起こる度に倒壊するのではないかと不安だったが、補強した後は以前ほど心配しなくなった(50歳 男性)

健康や命に関わる場所

耐震や断熱を強化し、健康で安全に暮らせる家に

家族の健康や安全に影響を及ぼす箇所も早急な改善を考えたい。例えば、耐震基準は大きな地震の度に改正されているので、自宅が今の基準に合っているか確認をしよう。断熱性は、家の中の急激な温度差で起こる「ヒートショック」を避けるために改善したいポイント。断熱性を高めると、冬の寒さだけでなく、夏の暑さもしのぎやすくなり快適になる。このほか、結露やカビなどアレルギーの原因になる箇所も注意が必要だ。

[例えばこんな箇所]
イラスト

・外壁にヒビがあり、耐震性が不安
・冬は室内でも吐く息が白い
・階段に手すりがない

今の生活と合わない場所

家族やライフスタイルの変化に応じた空間づくりを

年月を経ると、家族構成やライフスタイルが変化し、持ち物が増えたり、部屋の使い方が変わる。そんなときに検討したいのが、間取りを今の生活に合わせて改善するリフォーム。例えば、ランドリールームをつくる、子ども部屋を夫婦の趣味の部屋にする、リビングを広げるなど。家の中が片付かない、家事に時間がとられるという不満は、収納や動線の工夫で解決できる場合も。より快適な暮らしになる方法を考えよう。

[例えばこんな箇所]
イラスト

・和室が物置になっている
・室内で洗濯物が干しにくい
・子どもが独立し、子ども部屋が空いている

適切なメンテナンスで長く住める家に
リフォームは一度やったらそれでおしまいというわけではない。住まいをできるだけ長持ちさせ、快適に暮らすには、継続的なメンテナンスが必要不可欠。例えば、屋根や外壁などの傷みを放置しておくと、傷みがひどくなり、かえって補修の費用がかさむ可能性もある。また5年や10年ごとに点検や交換の時期がくるので1カ所不具合がでたらほかも見直し、賢く計画的に進めよう。
年数 5 10 15 20 25 30
屋根 点検 点検塗装 点検 点検塗装 点検 葺き替え
外壁 点検 点検塗装 点検 点検塗装 点検 点検塗装
水まわり 点検 交換 点検
壁紙 張り替え 張り替え 張り替え
湯器 点検 点検 交換 点検 点検 交換
経験者voice 知らなくて後悔 その1:必要な箇所は一気にやったほうが得

中古物件を買ってリフォームする際、内装や設備を変更したが、ほかにどんなことが必要かも聞いておけばよかった。後から屋根も傷んでいるとわかり、予定外の費用が大幅にアップした(37歳 女性)

経験者voice 知らなくて後悔 その2:早めに工事をしておけばトラブルが防げたかも

キッチンとお風呂の設計図までつくったが予算の関係で我慢。金銭的に余裕ができたらやろうと思っていたら、水まわりにトラブルが。あのときやっていたら突然トラブルが起こることはなかったのに(54歳 女性)

経験者voice 知らなくて後悔 その3:古い部分との差が気になり数年後に結局リフォーム

最初は水まわりだけをリフォーム。そこだけがキレイになったため、廊下やリビングとの差が目立つようになった。結局、数年後、残りの部分もリフォーム。時間もお金もかかったので同時にすればよかった(60歳 男性)

2016年11月16日 SUUMOリフォームより転載

取材・文/木村寿賀子 イラスト/平田利之 写真/川田雅宏 デザイン/ベター・デイズ
2017年5月26日
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