キッチン、バス、洗面室、トイレなどの水回りのリフォーム費用は、プランや工事内容、設備機器・建材のグレードなどによって大きく変動する。予算を考慮しながらこだわりたい部分やあきらめる部分などを選択していこう。
位置を変えずにシステムキッチンのみを交換する場合、内装工事が必要ないケースが多いため、工事費用は安くすむ。その際費用の多くを占めるのはキッチン本体の費用だが、グレードや食洗機などのオプション採用により大幅に費用は変動する
壁付けのキッチンを対面式に変えるなどの位置変更を行うと、配管やレンジフードのダクトの延長工事を伴うことになる。位置を変更するときには、LDK全体の内装変更も行うケースが多い。上記はLDK約25平米の内装工事費も含んだ費用
古い浴室を解体し、新しいシステムバスを設置するための費用。浴室を解体すると、洗面室との間仕切り壁が新たに必要になるので、その工事費用も含む。システムバスのサイズや機器のグレード、オプションの採用によって費用は大きく変わる
自分の好みで浴槽や水栓、内装などを選び、新たに浴室を造作した場合の費用で、システムバスより費用は割高になりがち。浴槽や内装などに用いる素材のグレード、施工の手間で費用は変わる。
※上記の金額は標準的な浴槽、タイルを使用した場合
洗面化粧台のみを交換する場合、リフォーム費用は機器代が多くを占める。機器代は間口75cmタイプのもので10万円台からあるが、間口が広いものを選ぶ、収納キャビネットを追加する、鏡や水栓金具をオプションに変更するなどで費用は高くなる
洗面カウンターと収納を造作し、洗面ボウルと鏡、水栓金具をセットする方法。コストが安い物を選んだり、収納を少なくしたシンプルな造りにすれば、費用を抑えることができる。さらに、自分好みのテイストでまとめられることもメリット
トイレの位置を変えず、機器交換だけなら約25万円から可能。機器の費用は、便器や便座のグレードによって大きく変わる。床材と壁材の変更も同時に行う場合は、上記費用に加えて4万円程度必要になると見込んでおいた方がよい
タンクレストイレは、タンクがある便器と比較すると機器代そのものが高くなる。今のトイレに手洗い器がない場合、新たに設置するため、その分の費用も必要になる。手洗い器はグレード、サイズで費用は変わる。機器代のみで約3万円~となる
SUUMOリフォーム 2016年11月号より抜粋