間取り選び 16の秘訣

公開日 2014年01月15日
間取り選び 16の秘訣

部屋の明るさ編

日当たりは方角で決まるが、部屋の明るさは光がどれだけ取り入れられるか(=採光)も重要なポイント。採光を確保するためにどんな工夫があるかチェックしよう

間取り図

【秘訣1】開口部はどれだけ広いか
間取図の細い二本線で表示された部分がバルコニー側の開口部、つまり窓にあたる。「基本的にこの幅が広いほど採光が確保され、明るい室内が期待できます」(吉田さん。以下同)

【秘訣2】柱の位置は?外なら◎
柱と梁を外に出す逆梁アウトフレーム工法なら、天井までの大きい窓(ハイサッシ)が可能。
「2.2m~2.3mの高さのある窓なら、室内の奥まで光が入るので明るい。視界が抜けて開放感もあります」

【秘訣3】角住戸か中住戸かを見る
角住戸なら3方向に開口部がとれるので採光も通風も◎。この間取りなら、暗くなりがちなリビング奥の和室にも、窓を設けることができる。

ライフシーンに合わせたこんな間取りもチェック~明るさ編~

朝が爽やかに「バルコニー側に1部屋」
主寝室に採光を確保したいなら、バルコニー側に居室を配置したプラン。南向きなら日中の日当たりもいいので寝るだけでなく個室としても使いやすい。東向きなら朝日が入り目覚めもすっきり。

子どもの多い世帯にうれしい「バルコニー側に3室」
子どもが2人でそれぞれの個室に採光が必要なら、バルコニー側にリビング+2つの居室プラン。「タワーマンションなら、こうしたバルコニー側の幅が広いワイドスパンが見つかりやすいはず」

料理の時間が気持ちいい「窓付きのキッチン」
キッチンの採光や快適さを重視するなら、バルコニー側にキッチンがあるプラン。開放感があり風通しもいい。「人気が高いです。ただしリビングの広さにしわ寄せがくる場合も」

家事ラク編

最近は、家事がしやすいよう、工夫された間取りが増えている。朝昼晩の生活を思い浮かべながら、自分に合った間取りを見つけよう

間取り図

【秘訣4】冷蔵庫の位置は? 手前にあると便利
冷蔵庫は頻繁に開け閉めするので、リビングからすぐの手前にあると便利。「特に子どもが小さいうちはコンロ前を通らなくていいので安心です」。右開きか左開きかで使いやすい位置が変わるので要注意。

【秘訣5】キッチンの収納をチェック
食器、調理器具、買い置きの食材など、雑多なものが多いキッチンは収納量が重要。また、パントリーがあると便利だ。「最近のシステムキッチンはよく工夫されており収納が豊富ですよ」

【秘訣6】家事効率アップは水まわり動線がカギ
動き回ることなく、調理しながら洗濯ができるなど、同時に家事が進行しやすいと効率的。「そのためには、キッチンから洗面室と浴室などの水まわりの動線が短く、最短距離で動けるかがポイント」

水まわり導線を部位別に見てみよう!

キッチン←→洗面室

間取り図

キッチンから洗面室が見えるので、朝食の後片付けをしながら、子どもの歯磨きなど洗面室の様子を見守れる

間取り図

洗濯機のある洗面室から、洗濯物を持って、キッチンを通って、まっすぐバルコニーの干し場に出られる

キッチン←→LD

間取り図

LDの様子を見ながら作業できるオープン型。カウンターごしに食器の受け渡しなどがしやすい

間取り図

独立したキッチンは外から見えないので、多少散らかっていても、その都度片付けなくてもいいので楽チン

ライフシーンに合わせたこんな間取りもチェック~家事ラク編~

朝が忙しい人に!「洗面←→寝室直通の導線」
寝室から洗面室へ直接行き来できるプラン。朝の忙しいときに洗顔や着替えなどの身支度の動きが最短動線でできる。「寝室からバスルームが近いので、将来高齢になっても対応できます」

子育て世帯におススメ「センターキッチン」
各部屋の出入口が見える位置にキッチンを配置したプラン。キッチンで家事をしながら、リビング全体はもちろん、各居室の子どもの出入りや様子が分かる。

料理の手伝いがしやすい「アイランド型キッチン」
LDKの中にシステムキッチンを島のように配置したプラン。2方向から行き来できる。「子どもが自然に家事を手伝うようになるなど、食育面でも有効です」

広さ編

「○畳」という広さの表示だけでなく、「広く使えるか」が大切。柱や梁の有無、部屋の形状、収納量、ドアのタイプによって部屋を広く使えるかどうかは左右されるので、見極めよう

間取り図

【秘訣7】必要な場所に必要な収納量があるか
収納が豊富なら、その分置き家具が不要でモノが片付くため、部屋を広々使える。「収納は適材適所。使う場所に必要な分があるかが重要。収納率の目安は専有面積の7~8%以上。10%あると余裕です」

【秘訣8】少ない廊下で部屋面積アップ
同じ専有面積でも、有効スペースが広いかどうかの目安は「廊下の面積」。廊下が短ければ、その分、居室やリビングの広さを確保しやすい。リビングから各居室に直接行けるので、移動もラク。

【秘訣9】柱の出っ張りをチェック
室内に柱が出ていると狭く見えるうえに、出っ張りが邪魔で家具が配置しにくいので、柱が外に出ているかを確認。「バルコニー側だけでなく、共用廊下側の柱の出っ張りもないとさらに使いやすいです」

【秘訣10】デッドスペースは? 部屋の形状を見る
部屋の変形部分や、扉の開閉部分など、数字上、面積に含まれても、実際は家具が置けない空間も。「リビングから居室に入るプランは、リビング内に通路が必要になるので家具配置に制約があります」

【秘訣11】専用に使える+α空間
専用庭やルーフバルコニーなどは、専有面積に含まれないが、専用で使用できるため子どもの遊び場など生活空間を広げられる。「さらにリビングからの視界が抜け、開放感も得られます」

ライフシーンに合わせたこんな間取りもチェック~広さ編~

子どもの成長に対応する「引き戸付きプラン」
引き戸なら、夫婦ふたりのときはつなげて広いリビングに、子どもが小さいときは子どもの遊び場に、成長すれば個室にと、フレキシブルに使える。「引き戸を採用するケースは増えています」

リビングを効率的に使える「細長いリビング」
食事するダイニングとソファでくつろぐリビングにスペースを分けたいなら、両方の家具が置けるよう、LDは細長い形がベター。「LDの幅と奥行きが5m×3m以上は欲しいところです」

レジャーグッズが多いときに「SIC(シューズインクローゼット)」
玄関まわりに大型の収納があると何かと便利。ゴルフバッグなど、室内に持ち込みたくない、かさばるモノを収納するのに最適だ。ロングブーツもしまいやすい。

コミュニケーション編

家族間の会話がしやすい間取りもあれば、家族間のプライバシーを重視した間取りも。「コミュニケーション」の理想形は家族によって違うもの。自分たちの場合は、どこに注目すべきか考えよう

間取り図

【秘訣12】リビングインの居室は顔を合わせやすい
リビングから直接入る居室を子ども部屋にすれば、個室に出入りするときに必ずリビングを通る(リビングイン)。「自ずと顔を合わせる機会が増え、子どもの変化に目を配りやすい」

【秘訣13】子どもが年ごろなら洗面室の位置に注意
洗面室の出入口がリビングに面していると、家事動線はスムーズ。ただし、夜の来客時や子どもが思春期になると入浴時に気をつかうことも

【秘訣14】オープンキッチンで会話&調理
オープンキッチンなら、料理や後片づけをしながらリビングにいる家族と会話したり、気配を感じることができる。特に子どもが小さいうちは、目が離せないので便利。

ライフシーンに合わせたこんな間取りもチェック~コミュニケーション編~

家族間のプライバシーを重視する「各居室を話すプラン」
各居室の間に壁一枚ではなく、水回りや収納があるため、家族間のプライバシーが守られるプラン。「子どもが中高生以上の家族や、夫婦それぞれの個室が必要なシニア夫婦に向いています」

子どもが小さい世帯におススメ「和室のある間取り」
畳は柔らかく、赤ちゃんにはお昼寝やおむつ替えの場所として和室が重宝する。「リビングに隣接した和室なら、ふすまの開け閉めで、リビングの続きにも独立した部屋にもマルチに使えます」

間取り図だけでは分からない「体感」ポイント

下がり天井を表す点線。現地で確認を

【秘訣15】下がり天井を表す点線。現地で確認を間取図の点線は梁など、天井高が低いという意味。背の高い家具を置くときに邪魔になることも。モデルルームでもらえる図面集に表記されているので確認したい。

窓の大きさによって感じる広さが変わる

【秘訣16】窓の大きさによって感じる広さが変わる窓が大きいほど、採光が確保しやすく、外との連続感が得られ広がりを感じる。同じ専有面積でも感じ方は違うので、モデルルームや現地でチェックしたい。

モデルルームで体感することが大事
マンションレポートに載っているのは間取りの一部。モデルルームに行けば、ほかの間取りや、より詳しい情報が入手できるうえ、天井高や梁、窓のつくりなどの3次元の要素も確認できる。さらに、販売担当者からの説明や建物模型などからもイメージがつかみやすいので、まずはモデルルームに足を運んでみよう。
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構成・取材・文/長谷井涼子 イラスト/さとうただし
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