住宅ローン金利が一部で上昇に転じた。上昇したのは、主に固定期間が10年以内の固定期間選択型だ。都市銀行の10年固定型は3月の0.80%から4月は0.85%〜0.90%にアップしている。日銀によるマイナス金利政策を受けて、3月には各行が10年固定型を大幅に引き下げた。ただ、マイナス金利は銀行にとって収益が減る要因にもなる。そのため、下がりすぎたローン金利を引き上げた面もあるようだ。
一方でフラット35や変動型の一部の金利は引き続き低下している。フラット35は返済期間21年以上、自己資金率10%以上の場合の最低金利が1.19%と、前月より0.06%下がって過去最低を更新した。
またソニー銀行の変動型は自己資金率10%以上の場合の最低金利が0.499%と、同行では初めて0.5%を下回った。
日銀の政策に変化がない限り、ローン金利も超低水準がしばらく続きそうだ。