国土交通省が発表した3カ月ごとの地価動向から、地価上昇の動きが広がっていることが分かった。東京圏では調査した43地区のうち、地価が上昇した地区が前回調査の39地区から41地区に。また大阪
圏では25地区のうち22地区で地価が上昇した。地価上昇の背景について同省では、不動産投資意欲が強いことや、生活利便性が高い地区でマンション需要が堅調なことなどを挙げている。
上昇の勢いが強まっている地区もある。東京都では商業系の中央区銀座中央が前回に引き続き3%以上(6%未満)上昇したほか、渋谷区表参道や住宅系の千代田区番町の上昇率が前回の3%未満から3%
以上にアップ。大阪市でも商業系の中央区心斎橋が上昇率3%以上に拡大するなど、中心部で大きく上昇した。
地価はマンション価格にも影響するだけに、今後の動きが注目されるところだ。