年度替わりの4月以降、住宅ローンの金利引き下げを見直し、10年固定などの適用金利を引き上げる動きが一部の銀行で出ている。一方で申込手続を簡素化し、契約まですべて電子化することで、書類への記入や印紙代が不要になるサービスが登場。住宅ローンのサービス競争に変化の兆しが現れている。
Q.住宅ローン金利がこれからは上がるの?
A.長期金利はまだ上がってはいない
ジュータコ:「住宅ローン金利の基準となる長期金利は日銀のマイナス金利政策もあり、上がっているわけではない」
スマイカ:「それでも金利を引き上げる動きが出ているのはなぜ?」
ジュータコ:「年度末の3月までは家を買って住宅ローンを借りる人が多い時期だから、引き下げ幅を大きくして利用者を獲得しようという動きが強まっていたのじゃ」
スマイカ:「なるほど、新年度になって金利競争が一服したというわけだね」
Q.手続きが簡素化されると借りやすくなるの?
A.書類の記入・押印や印紙代の負担が減るぞ
スマイカ:「これまでもネット銀行などは自宅で手続きできたのでは?」
ジュータコ:「審査まではネットで可能だったが、契約書は書類に記入・押印して郵送が必要だったのじゃ」
スマイカ:「新しいサービスはもっと借りやすくなる?」
ジュータコ:「契約まですべて電子化されるから書類を手書きしなくていいし、数万円の印紙代も不要になるのじゃ」
スマイカ:「借入費用が減るのはうれしいね」
ジュータコ:「こうした動きが広がりそうじゃな」