東京カンテイが調査した2016年の新築マンション平均価格によると、近畿圏では前年比0.2%アップの4338万円とほぼ横ばいだった。平均専有面積が同0.9%拡大し、1m2当たりの価格(平米単価)は下落した。一方、中部圏では平均価格が3079万円で同32.2%の大幅ダウン。2015年に相次いだ高額物件の販売が減少したことによるものだ。
ジュータコ:「大阪市や神戸市、京都市などの中心部では販売が活発だったが、郊外エリアでは減少したのじゃ」
スマイカ:「でもm2単価は下がっているね」
ジュータコ:「専有面積が少し広がったからの。2014年ごろからの価格上昇は一服したといえるじゃろう」
スマイカ:「中部圏はずいぶん価格が下がったね」
ジュータコ:「2015年に平均価格が4500万円台に急上昇したから、その反動とみられる。m2単価も3割近くダウンしたのじゃ」
スマイカ:「価格はどうなるかな」
ジュータコ:「近畿圏の地価や建築コストは下がっていないから、物件価格も大きくは下がらないじゃろう。中部圏でも2014年まで3000万円台前半じゃったから、さらに下がるとは考えにくい」
スマイカ:「安くならないのか」
ジュータコ:「立地条件はよくなっているぞ。駅からの徒歩時間の平均が近畿圏は6.8分→6.0分に、中部圏は6.8分→6.5分に短縮している」
スマイカ:「おトク感が高まっているね」