中古なら、築浅が欲しいという人もいるだろう。ただし、築5年程度では、物件価格はそれほど下がっていない。右のグラフのように、築5年から築15年まで価格がグンと下がり、15年以降は横ばいという傾向がある。築古物件では、リフォーム費用が高くつくと思う人もいるかもしれないが、実は100万円台のリフォームでも、次の事例のように見違えるようになるのだ。
Nさんファミリー
中古マンションを買ってリフォーム
●30代共働き夫婦、子ども2人(7歳、4歳)
●1995年建築(15年)
●3LDK+S(92.87m2)
間取りの元のままで、主に内装をリフォーム。全居室の床とクロスの張り替えを中心に、リビングの収納や照明に工夫を凝らした。
「広いリビングが絶対条件でした」とNさん。子どもたちがリビングで勉強したり遊んだりできるようにという考えからリビングにこだわった。
住みたいエリアは決まっていたが、新築で広いリビングのマンションは見つからなかった。中古に切り替えると選択肢が増え、最上階で広くて天井の高いリビングのあるマンションが見つかった。
築15年だったが、きれいに使われていたので、リビング以外は最低限のリフォームにしようと決めた。当初は費用がいくらかかるか不安だったが、何社か見積もりを取っているうちに、予想より安くリフォームできることが分かってきた。「リビングにこれだけ手を入れたら、300万円以上かかると思っていました。それが100万円台で実現したので、和室や洋室も追加でリフォームすることができました」(Nさん)。
※目安額は、築10年程度の中古マンションをリフォームする場合の最低額。工事費用、撤去費用等を含む。各設備の金額は、グレードや大きさによって異なる。※実際の額は、物件の状態や使用する部材、地域、施工会社等によって異なる。詳細はリフォーム会社に必ず確認のこと。クロス・床・畳の金額は6畳の場合
■お話を伺った方 : エコハウス 川口憲一さん
中古住宅を購入した後でリフォーム会社を探していては、入居までに時間がかかってしまう。
購入とリフォームを「同時に進める」ことがダンドリよく進めるポイントなのだ。