シンプルに暮らせる家の5つの条件

公開日 2017年03月16日
シンプルに暮らせる家の5つの条件

家をもっと心地よくしたいけどモノが多くて片付かない。インテリアもおしゃれに決まらない……。それならば、“シンプルな暮らし”を考えてみてはどうだろうか? “暮らしの贅肉”をそぎ落とし、必要十分なスペースで最小限のモノと暮らすシンプルライフ。しかし、そんな暮らしを実現するには日々の気配りも大切だが、家選びも重要。どんな家なら愛着を持つことができ、かつシンプルに暮らせるのかを建築家に聞いてみた。

【条件1】ちょうどいい広さを知る

【条件1】ちょうどいい広さを知る

「ちょうどいい」は人それぞれ。友人や親戚の家を訪ねたときに広さを聞いて、自分たちは何m2なら快適と思えるかを知っておこう。同じ面積でも、部屋の形で使い勝手が違う。LDの場合、大きなダイニングテーブルを数人で囲みたいなら正方形、大型テレビやプロジェクターを置くなら長方形が暮らしやすいだろう。また、開口部が多い部屋は開放感があり、家具を置きにくい分シンプルな空間をつくりやすいというメリットもある。

【条件2】ベーシックな間取りがおすすめ

【条件2】ベーシックな間取りがおすすめ

住宅はLDのような暮らす部分と、キッチン、バス・トイレのような機能的部分に大別される。暮らす部分、機能的空間がそれぞれにまとまって廊下が少ないと空間に無駄がなく、動線も単純で暮らしやすい。マンションや建売住宅には、長年のうちにそのあたりが練られ、無駄のないシンプルな間取りのものが少なくない。暮らしやすさというと、つい間取りに凝りたくなりがちだが、シンプルでベーシックな間取りにも目を向けたい。

【条件3】快適性にもこだわろう

【条件3】快適性にもこだわろう

シンプルな住空間を目指すならストーブや扇風機、除湿器などはなるべく床に置きたくない。となると気になるのが住まいの断熱、気密性能。断熱性、気密性に優れている家は、冷暖房効率がよいので補助設備を置かなくて済み、空間がすっきり。光熱費も軽減できる。最近の新築住戸は断熱性、気密性に配慮されているが、選ぶ際は念のため断熱性能を確認しておきたい。

【条件4】ながら家事ができる動線

【条件4】ながら家事ができる動線

今、人気なのがパントリー付きのカウンターキッチン。食器棚などの置き家具を減らせて空間がすっきりし、家族とのだんらんを楽しみながら家事ができる。また、洗濯機をキッチンに隣接して置くことができれば、家事を効率的にこなしやすい。キッチンと洗面室、浴室がストレートに行き来できる家が“家事ラク”。ダイニングに子どもの学習スペースが取れ、宿題をする子どもを家事をしながら見守れるつくりも好評だ。

【条件5】使う場所に収納スペースを

【条件5】使う場所に収納スペースを

シンプルに暮らすならものの処分も大切だが、まずは自分たちの持ちものの量や用途、使用頻度を把握して、収納のスペースと位置を考えたい。個室のクローゼットのほか、洗面室、浴室などの水まわりにもリネン類、下着などを収納できるスペースがあると、空間がシンプルにまとまる。また、玄関や廊下まわりにはスーツケースや避難グッズなど外に持ち出すものの置き場があれば、便利でストレスなく暮らせる。

【+α】 お金はどう考えれば、いい?

物件を見比べていくと、つい予算いっぱいの物件を買いたくなるが、大切なのは購入後の日々を楽しめるように、少しゆとりのある資金計画を立てること。住まいは定期的に手を入れなければ老朽化する一方なので、一戸建ての場合もマンションのように修繕積立金を積み立てておきたい。マンションでも入居して10年も経てば暮らしも変わり、ステップアップしたくなるもの。住まいを手に入れてからの暮らしと将来を見込んで、予算を考えよう。

まとめ

自分たちにとって心地よいる広さを事前に知っておき、間取りはベーシックなものに

断熱・機密性能を高くすれば、ストーブや扇風機、除湿器などの補助器具を置かずにシンプルな住空間が実現できることも

洗面室・浴室など、使う場所に収納スペースがあると便利

【アドバイザー】建築家 岡田彩子さん

一級建築士。北海道出身・北海道大学工学部建築工学科卒業。その後芦原建築設計研究所、AAS Associates International勤務を経てSTEREOGRAPH設立。多くの住宅建築設計を手がけ、第1回ワーキング・ママ住まいのアイデアコンペ『 新日鉄都市開発賞』受賞

2016年11月2日 スーモマガジン札幌版より転載
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構成・取材・文/絹谷廣子(PLUS ONE) イラスト/北村人
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