内装デザイン人気ランキング2016

内装デザイン人気ランキング2016


住まいの印象を大きく左右する内装は、デザインのテイストも好みもさまざま。
今回は住宅を購入した先輩たちと今検討している人を対象に、好きな内装デザインの調査を行った。
人気のテイストを参考にして、自分の好みのデザインを見つけてみよう。
きっと、あなたの住まい選びのイメージが広がるはずだ。

デザインの特徴、内装のポイントを知ろう

内装にはさまざまなテイストがある。壁や床の素材、窓やドアなどの建具の選び方、家具とのコーディネートによっても、印象はぐんと違ってくる。

200人が選ぶ 好みの内装デザイン調査結果

200人が選ぶ 好みの内装デザイン調査結果
●調査協力・調査画像提供:坂田夏水著『初めてでも失敗しない!リフォーム&インテリア アイデアBOOK』(KADOKAWA/メディアファクトリー)
※和モダン(一級建築設計事務所 飛夢房+北屋建設)、カントリー、インダストリアル(共栄ハウジング rustic+factory)の画像を除く

1位 ナチュラル

流行に左右されない、自然素材の心地よさ

1位 ナチュラル

床の木目や壁の質感を楽しむ
アンケートで男女とも1位になったのが、ナチュラルな内装。自然のぬくもりを感じさせる素材感が好きな人に人気だ。
人の手仕事の温かさが感じられる塗り壁や、木の節や木目が感じられる、むくの床材が使われることが多い。写真のように床は明るい木目をベースに、ソファやテーブルはアイボリーやモスグリーンなどアースカラーで合わせるとデザインテイストが決まる。カーテンやクッションなどのファブリックは、生成りのリネンやコットン、ガーゼの風合いなど、やさしい色みで光が透け、風に揺らぐ有機素材のものと相性が良い。
画像提供:高勝の家(対象エリア:宮城県)

【内装のポイント】

●床はむく材のオークやメープル、バーチが人気

●漆喰など、素材感のある塗り壁

●柱や梁などの構造材を見せるつくり

  • むくの床は、裸足で過ごしても気持ちいいし、ナチュラルなものは、子どもたちの住環境として安心できる点もいいと思う(男性・42歳・東京都)
  • 木に囲まれていると落ち着く。むき出しの梁も好き(女性・36歳・岡山県)

2位 モダン

白とダークのシックな色使いでクールな表情

2位 モダン

直線的でシャープなデザイン
色数を抑えた内装にシャープなラインを活かしたデザインが特徴で、スタイリッシュな暮らしがしたい人におすすめだ。ダークな床と白い壁など、モノトーンでまとめるとメリハリがつく。クロスは無地、または柄を使うとしてもボーダーなら無理がない。ドアや壁の一部だけ、色違いや柄使いにして変化をつければ、よりモダンな雰囲気を演出できる。窓は縦型ブラインドでストレートラインを強調するのもいい。家具や照明も装飾的なものより、ガラスやクロムなど無機質な素材を使ったシンプルなものを選ぶと、都会的な空間に仕上がる。
画像提供:住友林業(対象エリア:全国〈一部地域を除く〉)

【内装のポイント】

●壁は白を基調にアクセントカラーをプラス

●ストレートラインを強調する

●ガラスやクロムなどの無機質な素材使い

  • 都会的でおしゃれ。ドラマにでも出てきそうで憧れる(男性・39歳・奈良県)
  • 壁紙の色をときどき変えて、自分好みのモダンに(女性・41歳・神奈川県)
  • 飽きがこないし、家具も合わせやすくておすすめ(女性・61歳・大阪府)

3位 和モダン

存在感のある柱や梁と、引き戸の開放感

3位 和モダン

格子や和紙使いで和の情緒に
和の落ち着いた佇いが好きな人に人気のテイスト。障子や格子など縦と横のラインが効いた建具に、床はむく、壁は珪藻土や和紙クロスなど素材感のあるものを使うことが多い。床材の色で印象は大きく異なり、明るく仕上げるならオーク、ナラ、タモ材など、シックにするならウォールナットが合う。梁や柱などを見せて木の質感を活かすと、重厚な印象になり、引き戸を使うことで開放的な大空間を得やすい。伝統的な和風家具のほか、木のフレームを使ったミッドセンチュリーや北欧風の家具も相性がいい。脚の短い家具で座面を低くすると、より雰囲気が出る。
画像提供:一級建築設計事務所 飛夢房+北屋建設(対象エリア:岡山県、福山・備後エリア)

【内装のポイント】

●格子や障子、竹のクロスなどをアクセントに

●壁は珪藻土の塗り壁や和紙クロス

●畳を縁なしにするとモダンな印象

  • 畳が好きなので、和室がマッチする家が希望だった(女性・46歳・静岡県)
  • 木の味わいがいい。和のテイストがあると落ち着く(男性・33歳・福岡県)
  • どこか懐かしさを感じる空間でまどろんだら幸せ(男性・40歳・千葉県)

4位 カントリー

ぬくもりが感じられる素朴な愛らしさ

4位 カントリー

自然素材のやさしさを前面に
欧米の田舎風のかわいらしさに囲まれていたい人には、カントリーテイスト。木目がはっきりと分かるむくの床や漆喰壁など、見た目にも素朴で手触りもやさしい内装が使われる。階段の手すりや出入口を、カーブを活かした丸みのあるラインにしたり、窓を上げ下げ窓や出窓にすると、いっそうカントリーらしさが出る。木製やアイアン製のカーテンレール、レース素材のカフェカーテンとも相性はぴったり。白い壁を基調にパステルカラーを合わせればフレンチカントリーの趣で、レンガや明るい木目の腰壁をつければアーリーアメリカンな内装に。
画像提供:フェアリーホーム(対象エリア:札幌市およびその近郊、苫小牧・室蘭エリア)

【内装のポイント】

●パインなど木目のはっきりした柔らかい床材

●開口部や階段に丸みのあるライン

●白を基調にした塗り壁や白を効かせた窓枠

  • 田舎で暮らしているような雰囲気が好き(女性・42歳・埼玉県)
  • 子どもや孫にも、居心地が良い場所になりそう(女性・63歳・神奈川県)
  • クッションやクロスのコーディネートも楽しめそう(48歳・女性・東京都)

5位 クラシック

格調高いヨーロピアンな香りが漂う

5位 クラシック

エレガントな家具と好相性
木の質感を活かした落ち着いた色調やエレガントな装飾が好きな人にはクラシック。床はブラックチェリーやチーク、マホガニーなどの高級材が使われることが多く、フローリング幅もやや細めにして繊細な印象。木片を矢羽状に敷き詰めるヘリンボーン張りにすることもある。壁と天井の間に木の廻り縁をつけたり、窓やドアの周囲に縁取る枠(ケーシング)をつけたりする。カーテンはレールが見えないようにボックス型に仕上げ、華やかな生地を使うなど、ボリュームのあるつくりに。大きい輸入家具にも負けない、重厚で存在感のある内装が特徴だ。
画像提供:セルコホーム(対象エリア:全国)

【内装のポイント】

●床はダークカラーで艶のある仕上がり

●床の色と合わせて天井の廻り縁をつける

●ファブリックや家具は厚みのある生地を

  • アールデコのデザインが好き。特にヨーロッパの家を思わせる窓のデザインに惹かれる(女性・41歳・神奈川県)
  • 落ち着きがあって、大人な暮らしができそう(女性・35歳・兵庫県)

6位 インダストリアル

ニューヨークのオフィスを思わせるユーズド感

6位 インダストリアル

無機質な素材で直線を活かす
ダークな板張りの床をあえて使い込んだように加工したり、ステンドグラスを思わせる厚みのあるガラスを窓や家具に使い、ヴィンテージ感やユーズド感を効かせたのがインダストリアルテイスト。アイアンのフレームの家具、ステンレスのキッチン、照明は電球が見えているスチールのペンダント、配管むき出しの塗装など武骨さが、かっこよく暮らしたい人に人気。お手本はニューヨークのオフィスやSOHOだ。壁にブリックタイルを合わせたり、天井にシーリングファンをつけたり、いくつもの照明を配してシーンで使い分けると、いっそう雰囲気が出る。
画像提供:豊栄建設(対象エリア:札幌市およびその近郊)

【内装のポイント】

●エイジング加工したダークな色の板張りの床

●ステンレスのキッチン

●黒のスチールフレームの家具

  • 夫婦ともに工業的なデザインが好き。シンプルで無駄がなく、どんな空間もしっくりくる(女性・38歳・京都府)
  • 隠れ家っぽい感じがいい。ジャズを聴きながら、ゆっくりグラスを傾けたくなる(女性・38歳・千葉県)

7位 北欧

長い夜を豊かに過ごす暮らしの知恵がある

7位 北欧

照明やファブリックに個性
近年人気の北欧スタイルが好きなら、自然の豊かさを感じる木の床と、ペンダントタイプの照明使いでシンプル&ナチュラルに。床材はバーチやメープルなど明るい木質のものが使われることが多く、照明は写真のようにルイス・ポールセンなどのデザイン性の高いペンダントタイプに、フロアスタンドをプラスすることもある。家具はシンプルなデザインで、北欧の有名デザイナーの名作チェアが定番。アクセントになるのはラグやクッションなどのファブリック使い。幾何学模様や、木の葉、魚などの自然モチーフが多く、ビビッドなカラーも似合う。
画像提供:アイトフース(対象エリア:広島・岡山・山口・福岡・神戸ほか)

【内装のポイント】

●バーチやメープル、アッシュなど明るい色の床

●北欧デザインのペンダントタイプの照明

●大胆な柄のファブリックでアクセント

  • ぬくもりのある木の質感と、デザインのかわいらしさが同居しているところがいい(女性・53歳・広島県)
  • シンプルでおしゃれな北欧家具が好き。明かりもやさしくて、家にいるのが楽しくなりそう(女性・36歳・大阪府)

8位 ミッドセンチュリー

50~60年代のテイストを現代風にアレンジ

1位 ナチュラル

小物使いでイメージがアップ
ミッドセンチュリーとは、50~60年代に生まれた家具や照明を使ったインテリアのこと。50年代は米国のプロダクトが中心で、建築家イームズがデザインしたチェアなど、美しい曲線とポップな色使いが特徴だ。60年代になると北欧の名作家具も登場する。これらが好きな人なら、内装はワックスなどで渋みを出した床や、一部に褐色や深緑のアクセントカラーを施した壁、木製のブラインドなどにするといい。古民家風とも相性がいい。シンプルな木質感のある内装に、50~60年代にデザインされたソファやチェアを合わせるだけでも実現できる。
画像提供:organic design/大和建設(対象エリア:岡山県・広島県福山市ほか)

【内装のポイント】

●エイジング加工した床や家具

●木製ブラインドで窓まわりをシックに

●ペンダントやスポット照明が似合う

  • 機能的でかっこいい。ホテルのような雰囲気がある(男性・47歳・奈良県)
  • 飾り立て過ぎず、男性にも女性にも好かれると思う(女性・38歳・千葉県)
  • 家具を置くだけでスタイリッシュに決まるところが魅力(女性・31歳・愛知県)

9位 カフェ風

オープンなカウンターキッチンがよく似合う

9位 カフェ風

見せる収納でセンスアップ
オープンなLDKにカウンターキッチンの上のペンダント照明など、カフェで見かける内装をダイニングに取り入れたスタイル。塗り壁やクロス、ブリックタイル張りなど内装もさまざまだが、見せる収納を随所に使っているのが特徴。スチール製のキッチンラックに小物を飾ったり、カップを見せる壁付けの飾り棚にしたり、本の表紙が見える本棚を設けたりする。居心地の良さと癒やしの空間が欲しい人にぴったり。室内にグリーンを飾ることも多く、一つ一つ違う椅子を置くなど、自分なりのコーディネートを楽しめる点もカフェスタイルの魅力だ。
画像提供:イネスホーム(対象エリア:札幌市およびその近郊)

【内装のポイント】

●グリーンを置いて和みの空間をつくる

●見せる収納でカップや本を飾る

●あえて違う椅子にするなど整えすぎない

  • 友達を招いて飲んだりしゃべったりできる、訪れた人もくつろげるカフェみたいな家がいい(男性・55歳・東京都)
  • ボサノバが似合いそう。こんな家なら別々のことをしながら、一緒に居て心地いい(女性・32歳・神奈川県)

10位 シャビーシック

壁や照明を自分でデコるのも楽しみの一つ

10位 シャビーシック

大人度を上げてシックに
シャビーシックははげかけたペンキや素地が出ている白木など、使い込まれた雰囲気の内装に、アンティークな風合いの家具や雑貨をプラス。大人かわいいスタイルが好きな人に合う。ホワイトオークの床など、くすみのある白を基調とし、タイルや絵のフレームなどもわざとムラに白くペイントして味わいを出す。定番はアイアンやビーズなどを使ったシャンデリア。ペイントするなどお金をかけずに自分でデコれる点も人気だ。ドアなどの建具はカントリースタイルとも通じる木製で、シャーベットカラーのほかアクセントにブルーグレーを使うことも。
画像提供:ジャストの家(対象エリア:愛知・岐阜・三重〈一部除く〉)

【内装のポイント】

●使い込んだ風合いを出したペイント家具

●グレーやベージュがかった白の壁

●アンティーク感のあるシャンデリア

  • 古めかしさがかわいい。フレンチカントリーを感じさせるところもあって、憧れる(女性・53歳・広島県)
  • 程よく雑然としていて、いろいろなものを置いて自分だけの空間をつくりたいと思わせてくれる(男性・36歳・千葉県)

カラーセレクトとの相性は?

床×ドアの色で印象がぐんと変わる

内装の印象は、床やドアにどんな色を使うかで大きく変わるため、色とデザインテイストの相性を知っておくと、理想のデザインテイストをかなえやすい。例えば塗装前の木の素地に近い色は、ナチュラルや北欧風の内装によく似合う。
新築マンションや新築建売は、完成前なら内装のカラーテイストを選べる物件もある。上手に選んで自分好みの住まいを実現しよう。

相性のいいデザインテイスト
相性のいいデザインテイスト

暮らしに合うデザインテイストを見つけよう

基本の内装を選んで、小物で応用

これまで紹介してきたデザインの特徴や生の声、下のチャート図を参考に、自分好みのデザインを見つけよう。シンプルな内装が好きな人もいれば、好きな色や柄に囲まれているほうが落ち着く人もいる。まずは壁・床・建具の内装が好みの住まいを選び、そのうえで家具や小物は色・形・素材感の三つをそろえると、デザインテイストが決まる。あえて、少し外して自分らしさをプラスするのもいい。

デザインテイストのフローチャート
デザインテイストのフローチャート


【まとめ】希望のデザイン空間をかなえるには

自分好みのデザインを実現する方法はさまざまあるが、ゼロからつくるなら選択肢は注文住宅になるだろう。会社によって得意なデザイン傾向があるので、商品ラインナップを確認してみよう。マンションや建売住宅の完成済み物件でも、リフォームやDIYで自分好みにアレンジすることが可能だ。さまざまなデザインの物件があるが、SUUMOに掲載されている事例から好みのスタイルや会社を見つけるのも近道だ。

【監修いただいた方】

  • インテリアデザイナー
    千葉聖美さん

    株式会社 ミューズ デコール代表取締役。イギリス屈指の芸術大学 Chelsea College of Art&Designでインテリアデザインの BTEC Diploma を取得。大手不動産会社や広告代理店とのコラボレーションをはじめ、ホテルのパブリックスペースや住宅、別荘などのコーディネートなど、広くインテリア業務に携わる

【調査概要】

全国の25歳~69歳の男女のうち、直近3年間に住宅を購入・契約した、または直近1年間に購入・契約の検討行動をした人を対象にインターネットによるアンケートを実施(2016年7月実施・回答数206人)。10種のデザインのなかから好きな順に1~3位を回答してもらい、順位をもとに得点率を算出した。

2016年8月24日 SUUMOマガジン札幌版より転載

取材・文/中城邦子 イラスト/しゅうさく
公開日 2017年02月09日
最終更新日 2017年05月19日
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