「至福の時」をつくる空間術

「至福の時」をつくる空間術


リビングはくつろいだり、テレビを見たり、食事をしたりするだけの場所ではなく、暮らしを楽しむためのスペースだ。家族みんなが思い思いの時間を楽しめるリビングは、ライフスタイルや好みで違ってくる。どんな視点でリビングを選ぶかによっても、暮らしは大きく変わってくるだろう。自分がしたい暮らし、家族が求める暮らしを形にするために、知っておきたいポイントを専門家に聞いた。

リビングを重視することが家族づくりにもつながる

最近のリビングは、ただ家族でくつろぐだけでなく、友人を招いて楽しんだり、家族それぞれが趣味や勉強などをしたりする場にもなっている。

「リビングはさまざまな機能をもつ家の中心です。家探しでは、自分たちにとって心地よいリビングとはどんな空間なのか、そこで何をしたいのかを家族で話し合うことが大切。その時間は、お互いが考えていることを知るきっかけにもなります。リビングを重視することは、家族の絆や暮らし方をつくることにもつながるのです」(生活デザイン設計室 サンク一級建築士事
務所代表 古屋さん)

「したい暮らし」別空間術

【空間術1】 家族が自然に集まる場にしたい

【空間術1】 家族が自然に集まる場にしたい

■間取り
家事コーナーやP Cスペースをつくることで、リビングで過ごす時間が長くなる。また、リビング階段があると家族が顔を合わせる機会も増える。

■広さ
くつろげる広さは、それまでの住環境で感じ方が違うが、広いと感じられる目安は、例えば4人家族なら隣接する部屋も合わせて18畳以上は欲しい。

■収納
本棚や事務用品入れのほか、家族一人ひとりのコーナーがあれば、自室から持ち込んだものを収納でき、くつろげる空間をキープしやすい。


【空間術2】 子育てを楽しめる空間にしたい

【空間術2】 子育てを楽しめる空間にしたい

■間取り
子どもが遊んでいるところや勉強する様子が、L D Kのどこからでも見える間取りが安心。コミュニケーションがしやすく、成長も実感できる。

■動線
キッチンから、廊下やほかの部屋を通らずに洗面室、ベランダ、玄関へ行けると家事がスムーズで、子育ての忙しい時期には大助かり。

■音
マンションでは子どもの足音が響かないよう、L-45( 遮音等級。数字が小さいほど高性能)以上あるといい。窓も遮音性の高い複層ガラスを。


【空間術3】 友人たちとわいわい楽しみたい

【空間術3】 友人たちとわいわい楽しみたい

■間取り
料理を振る舞うことが多いなら、LDKがオープンな空間だとコミュニケーションがとりやすい。ゲストも気軽に調理や片付けに参加できる。

■広さ
リビングに隣接する和室があれば、来客時には襖を開けてスペースを広くできる。襖を閉めて独立した部屋にすれば、宿泊客用にも使える。

■収納
来客が多いなら収納は扉で隠すか、またはゲストの共通の話題になるように、物を見せる収納で。食器や椅子、座布団の収納も考えておく。


【空間術4】 ゆったりとした時間を過ごしたい

【空間術4】 ゆったりとした時間を過ごしたい

■間取り
リビングを独立したくつろぎの場にするなら、キッチンとは別の空間に。必要なときに動かせる間仕切りでキッチンを隠すのもいい。

■照明
ゆっくり過ごすには、視界に入るものを極力少なくするといい。部屋全体は暗めにして、自分の座る場所をスポット照明にすると気分も安らぐ。

■設備
外出先からスマホで操作できる床暖房やエアコンで快適な室温を設定。冬は暖かく、夏は涼しい部屋が迎えてくれるとホッとする。


【まとめ】みんなが集まる場所だからリビング重視で家を選ぼう

家族や友人と楽しい時間を過ごしたり、ゆったり静かにくつろいだりできる暮らし。それを手に入れるにはリビング選びが重要だ。自由に設計できるプランではなくても、居心地の良いリビングはつくれる。事例の空間術などをヒントに、自分たちに必要な広さや設備、間取りなどをイメージしながら、家族も自分も満足できる家を選ぼう。

【お話を伺った人】

  • 古屋茂子さん

    生活デザイン設計室 サンク一級建築士事務所代表。「生き方は住まい方」を提唱し、心地よい住まいと暮らしを提案している

2016年10月19日 SUUMOマガジン札幌版より転載

取材・文/田方みき イラスト/Shapre
2017年3月9日
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