低価格実現の背景には企業努力によるものも大きいのです。例えば設備・建材メーカーとの直取引・大量仕入れでコストを削減したり、工場でのプレカット、パネル生産を導入することで工程を短縮、施工コストを抑えるなど、方法はさまざま。また豪華なモデルハウスやパンフレットを作らない、ネットを利用して訪問営業を行わないなど、販売・営業経費を抑える企業も登場しています。
例えば家の形はシンプルなほど、大工さんの手間を減らせ、施工時間を短縮できるので低コスト。注文住宅なら、仕切りのないオープンな間取りなら、建具が減り、内装の仕上げ面積が少ない分コストダウンになるので、子どもは小さいうちは個室にしないのも手です。建具も既製品を使ったり、仕上げ材の種類を絞ることも有効です。その代わり、こだわる部分にはお金をかけ、メリハリあるプランを考えてみては?
もちろん住宅性能やアフターサービスにも気になります。法律では、住宅の基礎構造部分については10年間の瑕疵担保責任が義務づけられています。さらに任意で、第三者機関が耐震性や火災時の安全、防犯対策など10の分野で、設計時と完成時で等級を付けた「住宅性能表示」が交付された住宅もあります。またアフターサービスは各会社独自の基準で行われるので(通常は半年以内、1年、2年の点検が一般的)、内容や期間について質問しておきましょう。