坂本さんファミリーは、このところ忙しい。
4歳の長男が小学校に入る前にマイホームを買いたいと、毎週末のように物件探しに出かけている。
土曜日の朝からインターネットで「SUUMO」を見ていたとき、隣町に住む幸子の母から「サクランボをたくさんもらったから、取りにきたら」と電話が入った。
小学校入学前の子どもを持つ家庭の約6割が「家族や子どものため」に購入を希望。入学後の転校を避け、広い空間でのびのび育てたいなどの親心が、家探しのきっかけになっているようだ。
縁側は、和風住宅特有のもので居室と庭をつなぐ廊下スペース。
家族や友人とのコミュニケーションに大活躍する場所だ。最近ではその良さが見直され、洋風住宅でもテラスやデッキが増えている。
一戸建ての間取りで階段は重要。1階と2階の動線を決めるため家族コミュニケーションのカギとなるからだ。最近は必ずリビングを経由するリビングイン階段が子どもを持つファミリーに人気。
窓の数は、木造アパートなど集合住宅の平均3.5に対して、木造一戸建ては平均20.5※。明るく開放感のある暮らし、風が吹き抜ける爽やかな暮らしは一戸建てならではの魅力といえるだろう。
※「住宅用建材使用状況調査(平成22年3月)」(日本サッシ協会)より
一戸建ての駐車場は車を置くだけでなく、マルチな使い方が可能。空いたスペースを大工道具などのホビー棚や物置場にできるし、車を出せば夏はビニールプールを出して子どもを遊ばせられる。
ガーデニング、家庭菜園、子どもの遊び場など、庭の使い方は多彩。自分で育てた野菜を食べる”食育”や、花や木の名前を覚えたり、虫などの生き物と触れ合ったり、庭は子どもにとって学びの場だ。
親から住宅資金を贈与してもらうと税金が課せられるが、今年は非課税枠がグンと拡大されている。住宅取得資金の贈与を受けた場合、2010年は1610万円、2011年は1110万円が非課税になる。
省エネ性能に対して国が定めた一定基準を満たす新築住宅に30万円相当分のエコポイントがもらえる制度が来年6月に終わる。また住宅ローンの最大控除額など、ローン関係の優遇制度も縮小する。