高知県は県の面積の約89%が山地になっています。高知市から香南市、香美市、土佐山田町などがある香長平野と、南西部の四万十川市周辺以外は、海の近くまで山が迫っている地形のため、人口はわずかな平野部の街に集中します。特に県庁所在地の高知市に、県内人口の約40%が集中。住宅関連をはじめ、多くの企業も高知市に集まっています。
高知県に新築一戸建て(分譲/建売)の建築会社は多くありますが、どのような会社が建てているのでしょうか。2013年度の着工棟数をもとに建築会社のトップ10社を紹介します。(住宅産業研究所調べ)
高知県で建築される新築一戸建ては、どの建築会社の物件が多いのでしょうか。着工棟数のトップ10に入った14社を見てみると、14社中12社が地元の高知市に本社を置く会社です。ひとつの会社が複数の工法やプランを手がけているケースが多く、開成開発はパナソニック耐震住宅工法「テクノストラクチャーの家」やスマートハウスを、門平工務店は木造の工法や2×4(ツーバイフォー)工法を、建匠はローコスト住宅やゼロエネルギー住宅などを提案しています。モデルハウスを見学できる会社も多く、記念住宅、総合流通グループは高知市内にモデルハウスを設置。そのほか、高知コスモホーム、セブンシーズ・コーポレーション、タニケン、はりまや住宅、平松建築事務所、みさとハウジングがランクインしています。
大手ハウスメーカーの大和ハウス工業は「Lim高須展示場」にモデルハウスを設置しています。ミサワホームは高知市内に「ミサワホームタウン札場」「ミサワホームタウン介良」のほか、あけぼの街道の開通で便利になった香美市で「ミサワホームタウン土佐山田」を分譲販売しています。
高知県での新築一戸建ての販売は、地元の会社が強いのが特徴。各社さまざまな工法やプランを手がけています。新築一戸建ての購入を考えるときは、複数の会社の物件や、同じ会社でも違うタイプの物件を見学して比較しましょう。販売価格の相場や自分の好みが明確になってきます。
【調査概要】
○調査会社:住宅産業研究所
○調査年度:2013年度(2013/4/1~2014/3/31着工)