家づくりを思い立ったらまず始めるのが情報収集。その方法はさまざまあるが、住宅メーカー自らが、会社の強みや商品の特徴をわかりやすく伝えているのがカタログだ。情報収集の王道ともいえるカタログ。どのように使えばいいのかをわかりやすく解説しよう
ひとつの会社や住宅商品を深掘りしていくには、ネットは有効なツールだ。一方、紙のカタログがもつ最大の強みは閲覧性の高さ。雑誌のページをめくる感覚で気軽に見ることができるし、複数の会社を比較するときには、物理的に並べて比較できるカタログは効果的だ。ネットで気になる会社を見つけたら、カタログを取り寄せてみよう。
カタログは住宅メーカーが自らを顧客に知ってもらうための履歴書のようなもの。経営理念や施工実積などから、得意とする技術やプランニングなど、家づくりに必要な情報が紹介されている。モデルルーム見学や会社絞り込みの参考になるので、家づくりの入り口にしたい。
カタログは検討期間の短縮に役立つことも。カタログで事前の絞り込みを効率的に行ったり、建てたい家のイメージをしっかりと固めたり、展示場の見学時に色々と質問できるよう事前に予習しておいたりすることで、家づくりの検討期間を短縮することに成功しているようだ。
カタログにはいくつかの種類があるが、大きくは「総合」「住宅商品」「技術」「実例」に分けられる。また、これらに加えて「二世帯」や「エコ」など、各住宅メーカーが得意とする「ライフスタイル」をテーマにしたカタログ、「設備」や「間取りプラン」なども存在する。知りたい情報に合わせて使い分けよう。
総合カタログ | 経営理念や施工実積、住宅商品、得意技術、保証内容、展示場情報など、住宅メーカーの特徴が記載されている。会社の全体像を把握できるので最初に目を通したい |
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住宅商品カタログ | 個別の住宅商品やテーマごとに用意されているカタログ。その住宅商品のコンセプトや使われている技術、外観のバリエーションや間取りを知ることができる |
技術カタログ | 住宅メーカーが採用している工法、構造を解説。断熱・気密性や耐震性、耐火性、耐久性などの性能もまとめられている。最近ではエコ技術などの紹介も多い |
実例カタログ | 施工した家の写真や間取りを掲載。施主のコメントや家づくりの感想など生の声もわかる。気に入った外観や室内の写真を集めればイメージを伝える材料にもなる |
家づくりを思い立ったのはいいけれど、自分が好きなテイストがはっきりしないという人は珍しくない。そんなときは、住宅商品カタログや実例カタログを見ながら、気になった写真を集めてみよう。イメージが湧くとともに、似たような外観や特定のメーカーの住宅が多くなるなど、自分の好みが整理されてくる。
カタログの効率的な使い方は、複数社を比較しながら見ること。そのためには、雑誌やインターネットを見て少しでも気になった会社には資料請求してみよう。
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