先輩600人に聞いた、家づくりのお金Q&A

公開日 2016年09月14日
先輩600人に聞いた、家づくりのお金Q&A

家づくりに先立つものは、やっぱりお金。どんなタイミングで、どのくらいお金がかかるのかが気になるところだが、初めて家を建てる人にとってはわからないことだらけ。そこで、家づくりを成し遂げた先輩たちにお金に関する実態とホンネを聞いてみた。かかった費用のデータと体験談をもとに、家づくりのお金のキホンを知り、漠然とした不安を解決しよう

Q1 家っていくらくらいで建てられるの?

A 建物の総費用の平均は3120万円。予算オーバーしないように優先順位付けを

家づくりにかかった建物の総費用は?

建物工事の総費用は、予算オーバーしないようにコスト調整した人が大半で、3000万円未満で建てた先輩たちが多い。希望のプランをかなえつつ、予算内に収める秘訣は、希望内容に優先順位をつけること。譲れないこだわりや、後から替えにくい部分にはある程度お金をかけつつ、削れる部分はなるべく費用を抑える工夫が大切だろう。

  • 建物価格は2900万円。予算内に収めるため、カーテンなどは自分で用意したり、窓の数を減らしてコストを抑えた。(女性・36歳)
  • 予算オーバーしないように見積もりを取って、値段が上がるたびにキッチンやトイレなどの設備のグレードを見直し、コスト調整しました。その結果、建物は希望の3500万円に収まりました。(男性・40歳)

Q2 預金はいくらくらいあればOK?

A 用意した自己資金は400万円未満という声が目立つ。自己資金は計画的に貯めて頭金に回す先輩が多いようだ

自己資金はいくら用意した?

アンケート調査では、親からの援助もあり高額な自己資金を準備している先輩がいるが、400万円未満だという人の割合が28.2%と最も高い。一方で頭金を貯めるよりも、早く住宅ローンを借りて、定年までの返済を重視している人もいる。しかし、頭金以外にも税金などの諸費用を支払う必要があるので、ある程度の自己資金は必要と考えた先輩が多いようだ。

  • 親からの援助を含めて頭金は600万円用意した。子どもが小学校に入る前だったので、それまでに家を建てることを優先した。(男性・35歳)
  • 土地購入の頭金300万円は親に援助してもらい、それ以外はすべてローンを組みました。頭金を貯めてから建てるより、早めにローンを組んで定年までに払い終えるほうがいいと思ったからです。(女性・27歳)

Q3 住宅ローンはどう選べばよい?

A 3つの金利タイプから自分たちに合うものを。借り方にもいろいろあるので慎重に調べよう

借りたローンの種類は?

住宅ローンの金利タイプには主に「全期間固定型」「変動型」「固定期間選択型」の3つがある。金利は低いが、上昇するリスクがあるのが変動型。固定型は金利変動はないが、金利は高めだ。調査では変動型が多数だが、フラット35など固定型も少なくない。金利タイプを組み合わせる方法もあるので、自分たちに合ったローンの借り方を見つけよう。

  • 変動型の金利の低さは魅力でしたが、今後のことはわからないので、半分は固定型のミックスローンにしました。(男性・42歳)
  • 今は子どもの教育費などにお金がかかるので、金利の低い変動型にして月々の支払い額を抑えています。子どもが巣立って教育費がいらなくなったら、繰り上げ返済などでローンを早く完済する計画です。(女性・45歳)

Q4 月々のローン返済額はいくらくらい?

A 毎月のローン返済額は10万円未満の人が大半を占める

月々のローン返済額は?

アンケートでは月々のローン返済額は10万円未満の人が全体の7割を占めた。今まで払っていた家賃やマイホーム用の貯蓄など、家のためにかかっていた金額と同程度の支払いだと負担が増えない。家を建てて住み始めると固定資産税などが毎年かかってくるので、それらの負担も考慮して無理なく返済できる範囲で適切な返済額を決めよう。

  • ローン返済額は月々10万円弱で設定。マンションに住んでいたときの家賃より高くなったが、そのころの修繕積立金、管理費、駐車場2台分の合計額よりはかなり安くなった。(女性・37歳)
  • 月々8万4000円の返済です。今まで賃貸でそれより多く支払っていましたが、子どもたちが大きくなり教育費がかかるようになったので、家計の負担にならないような額に抑えました。(女性・29歳)

Q5 土地ってみんなどうしてるの?

A 約7割の先輩が土地を購入。依頼先とも相談して条件を見極めよう

借りたローンの種類は?

アンケートによると約7割の先輩が土地を購入し、そのうち土地代に1000万円以上かけた人は6割を超えた。土地と建物にかけるお金はバランスが重要。土地代をかけすぎると、家にかける予算が減る。また、希望の家が建てられる土地かどうか、条件の見極めも大切だ。建物の依頼先と土地を並行して探せば、費用配分や建築条件についても相談できる。

  • 土地代は2000万円。子どもが転校不要で、住み慣れた場所で安心感があったので即決。たくさんの区画が分譲されている土地で、同じ年代の家族が集まるのも魅力だと思った。(男性・32歳)
  • 1500万円で購入。市街地へのアクセスがよく、通勤や買い物がしやすかったので決めた。(男性・39歳)

HOUSING(2016年10月号)掲載

この記事は、2022年3月17日現在の情報です

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構成・取材・文 / 川口章子 取材・文 / 大森広司 イラスト / 水谷慶大
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