注文住宅を建てたいけど、やることがたくさんありそうだし、何から始めればよいのかわからない……という人は必見!これだけおさえておけばOKの家づくりでやることリストを紹介しよう
どんな家を建てたいかをイメージしながら依頼先を探すところからスタート。自分たちがかなえたい暮らしについて、家族で話し合いながら進めよう
まずは注文住宅を建てるための予算がどのぐらいなのかイメージをつかもう。家づくりにかかる総費用は「本体価格」「付帯工事費」「諸費用」の3つで、本体価格は総費用の7割程度と覚えておこう。家づくりの予算は、頭金や諸費用など現金で用意する自己資金と住宅ローン借入金の合計金額で考えて。借入金は下の表のように毎月の返済額と返済期間からおおよその金額が算出できる。
「どんなふうに過ごしたいか」、「どんなテイストの家にしたいのか」など、新居での暮らしのイメージについて家族で話し合って、家づくりのテーマを決めよう。現在の住まいに対する不満をリストアップして、優先順位をつけると要望がまとまりやすい。
また将来、ライフステージが変化したときのことも見据えて暮らしをイメージしよう。
自分たちがイメージしている家を建ててくれる依頼先を見つけるために、たくさんの会社のカタログを取り寄せたり、気になる会社の担当者に会って話を聞くなど、さまざまな方法で依頼先についての情報収集をしよう。依頼先とは家を建てた後も長いお付き合いになるため、それぞれの会社の特徴をしっかり比較し、家族で話し合って検討しよう。
注文住宅を建てるにあたり、土地から探す場合は、依頼先選びと並行して土地情報の収集をしよう。立地や価格はもちろん、形状や用途地域、地盤についてもしっかりチェックを。地盤調査をして地盤改良工事が必要になると、別途工事費が数百万円かかることもあるので注意が必要だ。 希望する土地が見つかったら、購入前に依頼先にも確認をしてもらうと安心だ。
>> 土地を探そう
少しずつ家づくりのイメージが固まり、依頼先候補が見つかったら、展示場やショールームに行こう。各社を比較検討して依頼先を絞り込み、具体的なプランを立てよう
カタログを見て気になった会社の住宅展示場や設備・建材のショールームに足を運ぼう。住宅展示場は一度に数社のモデルハウスを見ることができるため、効率的に比較検討ができる。家全体の雰囲気をはじめ、各居室の広さや空間のつながりをチェックしてイメージを膨らませよう。設備・建材のショールームでは、実際のサイズ感や使用感、素材の触り心地などを体感しよう。
気になる会社の中から2~3社に絞り込み、各社から相見積もりを取ろう。相見積もりとは、希望するプランの内容や予算において同じ条件で数社から見積もりを取ること。提案されたプラン内容はもちろん、建築費に含まれる項目の違いをしっかり比較するのがポイントだ。また、担当者との相性のよさや会社の信頼度も考慮したうえで慎重に考えよう。
見積もりを取った会社の中から、家づくりのパートナーとなる依頼先を1社に決定しよう。プランの提案力や見積もり金額など「モノづくり」の観点はもちろん、会社への信頼性、営業担当者との相性など、家を建てた後も長期的な目線で安心してお付き合いができるかという「ヒト」の観点から総合的に判断し、自分たちに最も合う依頼先を選ぶのが理想的だ。
依頼先が決定したら、具体的に間取りプランや設備、建材などを検討し、本見積もりを取る。契約後に設備・建材を変更すると、費用がアップするだけでなく、工事期間延長にもつながりやすいので、しっかりとプランの詳細を詰めよう。予算オーバーにならないようにも注意したい。このタイミングで契約金として建築費の1割程度を支払うことが多いため、現金を準備しよう。
間取りプランが決定後、依頼先と施主の間で工事請負契約を結ぶ。注文住宅の建築においては、工事請負契約の内容が全てになるため、内容に誤りがないか慎重な確認が必要だ。契約書は項目が細かく記載されているため、契約日の数日前までに書類をもらい、内容をチェックしておくと当日スムーズに進められる。不明な点などがあれば事前に担当者に確認しておこう。
ここからは、建築確認申請や住宅ローンの申し込みなど重要な手続きが目白押し。
満足のいくプランを決め、一つひとつしっかりと内容を確認しながら、慎重に進めていこう
予算に合わせて設備や建材の色や素材などを選んだり、インテリアを検討するなど、プランニングの仕上げをしていこう。インテリアコーディネーターからの提案内容をベースに、空間全体のコーディネートを考え、自分たちのイメージしている空間づくりを楽しんで。
建築確認申請とは、建築基準法を満たした設計かどうか、役所や指定機関に審査してもらうこと。契約後の最終プランを提出する。申請は依頼先が代行してくれることが多いが、申請前に施主もしっかり内容のチェックを。申請には10万~20万円程度の費用がかかる。
建築確認申請が通ったら、住宅ローンの申し込みを行い、審査を受ける。土地代は先に支払いが発生するため、必要に応じてつなぎ融資(住宅ローンが正式に融資実行になるまで、つなぎに借り入れするもの)の手続きを。ローンの申し込みは依頼先が代行して提出してくれる。
いよいよ家づくりも終盤戦に突入!着工から入居までにやることをしっかりチェックして、万全な状態で新居での生活をスタートさせよう
地縄張りをし、土地を守る神様に工事の安全を祈願する儀式である「地鎮祭」を行うかを検討しよう。着工後はこまめに現場に足を運んで工事の進捗確認を。その際、職人さんの仕事の邪魔にならないように配慮とねぎらいを忘れずに。
「上棟式」とは、無事に棟が上がったことを祝い、今後の工事の安全を祈願する儀式のこと。現在は、施主が職人さんをもてなす「お祝い」の意味合いで執り行われることが多い。上棟式をやるかどうかは自由なので、家族で話し合って決めよう。
建物が完成したら竣工検査に立ち会い、万が一不具合がある場合は修理を依頼しよう。竣工検査後、残金の支払いとローン契約をし、諸費用は現金で支払う。引き渡し時に鍵と証明書を受け取れば、待ちに待った入居だ。
2019年10月1日より、消費税率は10%に改定されました。消費税率引上げに伴う住宅取得に係る対応についてはこちら