大分県は山地が占める割合が多い県。そのため宅地開発は大分市や別府市、中津市など平野部にある街を中心に行われています。着工棟数が多いのは大分市や別府市、北部の中津市。中津市はアクセスのよい北九州市へ通勤している人も多くいます。夏の暑さは九州の西側よりは穏やかですが、内陸部の冬の冷え込みは九州としては厳しいといえます。
大分県に注文住宅の施工会社は多くありますが、家を建てた人は、どのような会社を選んでいるのでしょうか。2014年度の着工棟数をもとに施工会社のトップ10社を紹介します。(住宅産業研究所調べ)
注文住宅を建てる人がどの施工会社に依頼をしたか、着工棟数の多い会社を見てみると、大分県全体では上位10社のうち7社が全国で施工を行っているハウスメーカーです。一条工務店や積水化学工業、タマホームなどがランクインしています。地元の大分県に本社を置くビルダーからは、家づくりのネットワーク・イシンホームの大分店を運営する豊後夢工房、ベツダイ、三越商事大分が入っています。
大分県で着工棟数の多い会社を都市別で見てみましょう。
大分市でも上位10社には、大分県全体のランキング上位の住友林業、ミサワホーム、大和ハウス工業のほか、パナホームが健闘。また、全国でローコスト住宅の施工を行うレオハウスもランクイン。地元からは「ベツダイホーム」のベツダイと、三越商事大分が上位に入っています。
中津市は市内に本社がある会社が多く、伊藤建設、栄都、AtoZプランニング、ユニバーサルホームFCのトップホーム、アイフルホームFCのフォア・フロント、ミツワがランクイン。そのほか、宇佐市の寺野工務店、トヨタホーム、積水ハウスが入っています。
大分県で注文住宅を建てるとき、ハウスメーカー、ビルダー、工務店のどの業態が多く選ばれているのでしょうか。一番多くの人に選ばれているのが工務店で41%を占めています。次に多いのはビルダーで32%。どちらも、地元密着型の会社が多い業態です。ハウスメーカーに依頼した人は27%。そのうち、プレハブ工法の会社を選んだ人は18%、木造の工法を扱う会社は9%です。
大分県では、ハウスメーカーや全国で営業するビルダーをはじめ、地元のビルダー、工務店などさまざまな会社が注文住宅を手がけています。それぞれに工法や提案するデザイン、間取りの特徴が違いますから、複数の会社を比較して依頼するのがオススメです。
【調査概要】
○調査会社:住宅産業研究所
○調査年度:2014年度(2014/4/1~2015/3/31着工)