いよいよ憧れの一人暮らしがスタートすれば、生活習慣はがらりと変わる。
当然だが、すべて自分でやらなければいけないからだ。その1つが、「食事の準備」。自炊している人はどれぐらいいるのだろうか。特に朝ご飯は、1日の活力となる大事なエネルギー源だ。そこで、一人暮らしをしている先輩たちに、自炊をしているのか、朝食を取っているのか、アンケートを取ってみた。先輩たちの日常をのぞいてみよう!
“自炊している学生はどれぐらいいるのだろうか。現役学生である先輩たちのアンケート結果を見てみると、毎日自炊している人が約3割。週3日以上自炊している人を合わせると約7割という結果になった。ほとんどの人が自炊経験者で、自炊は全くしない人は1割にも満たない。男女比を見ると、ほぼ毎日自炊している男性は約2割、女性が約3割を占め、さほど差は見られない。約6割の男性が週2日以上自炊しているという結果も出ており、料理のレベルはどうであれ、自炊に抵抗のない男性は増えているようだ。
当たり前だが外食すれば食費がかかる。東京で定食を1回食べるだけでも、600〜1000円ぐらいかかってしまうだろう。限られた仕送りやアルバイト代から生活費をやりくりするためにも、食費を抑えるため必然的に自炊する現状もあるはずだ。
「毎日、自炊するのは自信がない……」「正直めんどくさい……」と思う人もいるかもしれない。しかし、必ずしも毎日する必要はなく、週1〜3日の自炊ですませている先輩たちは約3割を占める。今は朝から晩まで学食が食べられる大学もあるので活用したい。財布と相談しながら、学食や外食、コンビニ飯、アルバイト先でのまかないなどとうまく組み合わせて、無理のない範囲で自炊すればいいのではないだろうか。ただ、一人暮らし用の量の食材を買うと、かえって高くつくこともある。自炊と外食を組み合わせるときは、食材をあまらせないように考える必要がありそうだ。
次は、食事のなかでも1日のエネルギー源になる朝ご飯について見てみよう。まず特質すべきは朝ご飯を食べていない人は、2割にも満たないということ。ほとんどの学生が朝食を重視しているようだ。
さらに何を食べているのか、1つだけ選んでもらった結果、堂々の1位は「ご飯(おにぎりを含む)」の約4割。トーストと答えた人よりも多く、「なんと今の学生たちは朝から炊飯器でご飯を炊いているのか!」と一瞬驚いてしまったが、「おにぎりを含む」という選択肢なので、コンビニでおにぎりを買っている人が多いのではないかとも推測できる。コンビニや大学の購買部でおにぎりとお茶を買い、1時間目の授業の前に教室でささっと食べる、といった具合なのかもしれない。そのほか、菓子パンやシリアルという学生も少数だがいた。なるべく手間をかけずに朝食を取りたいという思いがありそうだ。
一人暮らしをすれば、自炊は免れないと思っておいたほうがいいだろう。自炊をすれば、必然的にスーパーへ出向く。家計のやりくりを考えるようになるし、野菜の価格を見れば世の中の経済状況が見えてきて勉強になる。料理をすれば段取りを考えるようになり、時短効果を意識すれば調理法を工夫するようになるだろう。料理がうまくなれば異性からモテる要素になるかもしれない。……なんてイメージをふくらませば、節約だけでないメリットがたくさんありそうだ。どうせ自炊するなら楽しむ方法を考えてみてはどうだろうか。