昔からさまざまなドラマの設定としてよくある「ルームシェア」。フジテレビで放送されていた人気番組『テラスハウス』の影響か、オシャレなイメージのある「シェアハウス」。学生955人のアンケート調査によると、以前の集計では、初めての一人暮らしとしてシェアハウスやルームシェアを選んだ人は1%にも満たない結果になったが、今後”住んでみたい”と思っているのか、今後の意向についてもアンケート。注目度が高いと思われていた住まいのスタイルだったが、意外な結果に。
そもそも共同生活であることは共通点の、「ルームシェア」と「シェアハウス」。違いは、”人ありき”か、”家ありき”か、ということだ。
ルームシェアの多くは、元々の友人同士や兄弟姉妹などが、賃貸住宅を借りるスタイル。2DKなどの2人暮らし向けの間取りに”ルームシェア可”と記述されているものが、該当の物件だ。
一方、シェアハウスは、不動産会社などの法人がシェアハウスを用意し、入居者を募る形式。入居者は法人と契約をするので、お互い知らない者同士で、入居退去のタイミングも自由。もちろん必ずしもこうした条件には当てはまらないこともあり、線引きはあいまいだが、シェアハウスを企画・運営する企業が増え、メディアに多く取り上げられるなど注目度が高いのが最近の傾向だ。学生寮も シェアハウスに似ているが、学生寮よりプライバシーが重視されている。
初めての一人暮らしでは、まだまだ少ない「ルームシェア」や「シェアハウス」。では、やってみたいかどうかの意向を聞いた結果が以下のとおり。
まずルームシェア。
“住んでみたい””どちらかといえば住んでみたい”を合わせると、女子は38.1%、男子は31.9%と、”住んでみたくない”、”どちらかといえば住みたくない”の否定的な意見のほうが多数派になった。
“住みたくない”派の意見は、
など、プライバシー面での不安、家事分担などのトラブルなどを理由に挙げる人が多い結果に。仲の良い友人と長時間過ごすことで、かえって仲違いしてしまうことに危機感を覚える人もいた。
一方、”住んでみたい”派の意見は、
と、友人と一緒に暮らす楽しさだけでなく、経済的なメリットを挙げる人が多かった。確かに家賃を人数分で折半できるので、人気の街でリーズナブルに住めることもできるだろう。
では”シェアハウス”はどうだろう。
女子は、”住んでみたい””どちらかといえば住んでみたい”を合わせると半数弱。”ルームシェア”よりもぐっと高い結果に。一方、男子はルームシェアとさほど変わらず”住みたくない”派のほうが圧倒的に多い。住みたくない派の意見は、ルームシェア同様、”プライバシーが保たれない”ことに不安を覚える人が多数。
さらに
など、”他人”との共同生活に不安や気疲れを感じることが大きな理由のよう。
一方、”住んでみたい”派の意見は、
など、ルームシェアとは違って、プライベートな空間をきちんと確保した上での、新たな出会いに期待する声が多数あった。
テレビで話題の「ルームシェア」や「シェアハウス」。意外にも消極的な学生が半数以上という結果に。こればかりは、考え方に個人差があるもの。おトクなルームシェア、プライベートもきっちり保てるシェアハウス。それぞれにメリットデメリットがある。住まいの選択肢のひとつにしてみては?