敷金、礼金など 知っているとトクする、“賃貸のお金”最新事情 2009

公開日 2009年08月19日
敷金、礼金など 知っているとトクする、賃貸のお金最新事情

家賃が安ければおトクと思いがちだが、ちょっと待った!初期費用が安くなるサービスを利用、分割して払うなどそれ以外にも出費を抑える、おトクな方法があるって知ってる?耳寄り情報、お届けします!

賃貸のお金はこれだけかかる!

●契約時にかかるお金

  • 礼金
    大家さんに部屋を貸してもらった謝意を表すために払うとされるもので、退去のときにも返還されない。首都圏では長らく家賃の2カ月分が一般的だったが、近年、減少傾向に。
  • 敷金(保証金)
    家賃滞納時の担保や、退去後の原状回復の原資とするため、大家さんに預けるお金。家賃の2カ月分という物件が多い。退去時には上記の費用などを差し引いて返還される。
  • 仲介手数料
    部屋の紹介や契約の手続きをしてもらうなどの対価として不動産会社に支払うもの。家賃の1カ月分が上限となっている
  • 前家賃
    契約日から次の家賃支払日までの家賃を契約時にまとめて支払うもの。翌月分も合わせるなど、契約の時期によって金額は異なる。
  • 損害保険料
    最近では損害保険加入が契約の条件となっていることが多い。建物の種別、規模などで金額は違うが、1~2万円台が目安。

以上をまとめて初期費用という。

●毎月かかるお金

  • 家賃
    目安は手取り月収の3分の1以下(管理費も含めて)。月末近くの支払いとなっていることが多い。
  • 管理費(または共益費)
    金額は物件の種類、規模、設備などによって異なり、不要のもの(家賃に含まれる)から1万円、2万円という場合までさまざま。
契約時の初期費用をおトクにする方法は?

初期費用を大幅CUT 朗報!礼金は減少中です

かつては家賃の2カ月分ずつが一般的だった礼金・敷金。しかし、借り手市場が続いたことから、年々減少している。特に礼金は、1カ月以下の物件が東京で5割以上、名古屋で9割以上を占めるほどになっている。礼金ゼロ物件も増えており、東海では6割近い。都心や新築物件、引越しシーズンなど、条件によっては2カ月という物件もあるものの、主流は1カ月以下というわけだ。
関西では、礼金・敷金制度とは別に、保証金・敷引き制度の慣習もある。下のグラフは、礼金・敷金制度の物件のみから算出した数字。礼金が他エリアに比べてかなり多いのは、礼金から敷金を引いた分が、退去時に手元に戻ってくるという考え方のためである。
また、敷金も礼金に比べると減少の割合はやや低いものの、確実に減ってきており、1カ月以下で済む物件がどのエリアも全体の8割以上になっている。礼金、敷金ともにゼロというキャンペーンをやっている不動産会社などもあり、全体として初期費用は安く、借りやすくなっているのだ。

エリア別 礼金・敷金必要月数

キャンペーンがチャンス 仲介手数料も↓

これまで家賃の1カ月分が主流だった仲介手数料も、ここ数年は下がってきている。キャンペーンとして特定の時期だけ半額あるいはゼロ、年間を通じて半額など、会社によって下げ幅や期間、対象物件は異なるものの、おトク度は確実にアップしている。なお、不動産会社が貸主の物件を借りる場合、仲介手数料は不要。

2ヵ月分でも安くなればおトクだね!

礼金、仲介手数料が不要 特優賃、UR賃貸なら住み替えもラク

初期費用を減らしたい場合、おススメなのが、特定優良賃貸住宅(特優賃)と都市再生機構(UR賃貸)の物件。
いずれも礼金、仲介手数料はゼロで、敷金は3カ月分。つまり、5カ月分かかることもある一般民間賃貸に比べ、最大で家賃の2カ月分が安くなるので、かなりおトク。特に特優賃は所得に応じて家賃補助があるので、さらにおトクなことも。ただし、間取りはカップル、ファミリー向きが中心で入居条件もある。自治体ごとに収入基準、補助方法などが異なる。
いずれも、契約満了後に住み続ける場合も、更新料は不要。そのため、長く住むほどおトクになる計算だ。
また、UR賃貸では保証人も不要なので、手間も省ける。

4年間で必要な金額を比べてみると
※前家賃は共通なので省略。特優賃では損害保険料が必要な場合も

まとまったお金がなくても大丈夫 初期費用の分割払い

初期費用が減少傾向にあるとはいうものの、まとまったお金であることに違いはない。そこで、登場してきたのが、初期費用を分割払いにできるシステム。基本的には礼金、敷金が対象で、仲介手数料や前家賃、損害保険料は対象とならないことが多いが、会社によっては引越し費用まで含めて分割払いができることも。契約期間中に返済することになるので、返済期間は長くても2年。ボーナス併用払い、ボーナス一括払いもある。申込書と印鑑があれば、すぐ申し込めるなど、利用方法は簡単だが、当然、利子がかかるので、支払総額は増える。
家賃を合わせて無理なく返済できるかどうか、きちんと試算した上で利用を考えよう。

一度に支払う額が抑えられるのはラクね

初期費用・家賃のどちらを多く払う? 支払方法を選択

契約期間の2年間に支払うべき費用を、どのように払うか、その人の家計に合わせて選べる会社や物件もある。契約時に初期費用を多く払える人なら、その分、毎月の支払いを抑えられるし、初期費用を抑えたいなら、それを家賃に上乗せして払えば無理がないといった具合。
物件ごとに細かい条件は異なるが、概念は右の図の通り。合計額は同じだから、自分にはどれが払いやすいか考えよう。

基本プラン、毎月の家賃を抑えるため初期費用を多く支払うプラン、初期費用を抑え毎月分の家賃に上乗せするプラン

気兼ねをお金で解決 保証人代行サービス

一般には契約時に親族などを連帯保証人に立てる必要があるが、それを不要にしてくれるのが、保証人代行サービス。保証料を保証会社に払うことにより保証を受けるシステムで、気兼ねや手間は不要。保証料は利用する会社や物件の賃料などによって異なる。近年、このサービスを利用できる会社や物件が増えてはいるものの、利用したい場合は探し始めるときに、保証人代行サービスが利用できることを条件に探してもらうとスムーズ。また、契約費用分割払いサービスと併用できる会社も出ている。

保証人がみつからない!代行サービスが利用できる物件を探さなくちゃ
契約時の初期費用をおトクにする方法は?

家賃が数カ月分タダになる フリーレントで負担

フリーレントとは入居後一定期間の家賃がタダになるシステム。無料期間は、物件や契約にもよるが1カ月~3カ月程度が大半。探す人が少ない時期やなかなか借り手が見つからない部屋などを借りてもらいやすくする手段として行われている。物件の条件などにこだわって探す人より、とにかく安くという人向きだ。また、タダの間だけ住むことができないよう、フリーレント期間終了後、すぐに退去できないような特約が付けられていることが多い。

やったー!フリーレントでおトクをゲット

家賃をクレジット払いに ポイントやマイレージが貯まる

家賃支払いに指定のクレジットカードを利用すると、払った額に応じてポイントが貯まるというサービスが最近増えている。システムは会社によって異なるが、貯まったポイントは同じ不動産会社の物件へ住み替える際に家賃に充当できたり、航空会社のマイレージや他のポイントサービスに交換することもできる。電子マネー機能が付加されていたり、スポーツクラブやレンタカー、引越しその他の割引サービスを受けられるものもある。さらに、家賃支払いが口座振替で行われるので、普通に家賃を振り込むより安く済む場合も。こまめに長く利用すれば、意外にトクできるシステムといえそうだ。

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