結婚や同棲、友人や知人と共同生活など、二人暮らしを決めたら、次に考えるのが、どのエリアで暮らすのかということ。特に通勤は毎日のことだけに、できるだけストレスない路線を選びたいもの。東京エリア勤務で二人暮らしをする人たちに、家賃や間取り、駅までの所要時間などをざっくばらんに聞いてみました。
日本の玄関口ともいえる「東京駅」。JR山手線、京浜東北線、中央線、東海道線、上野東京ラインなどが乗り入れているほか、東海道・東北など各新幹線の始発駅でもあるなど、まさに日本の要衝。東京駅の周辺エリアは、大きく丸の内側と八重洲側とにわけられますが、いずれも日本屈指のオフィス街です。東京駅から皇居外苑に広がる丸の内側は、丸の内ビルディングや新丸の内ビルディングなどがそびえ立ち、日本の経済の中心地。ハイブランドの店舗などもあり、洗練された街並みが広がります。八重洲側は近年、再開発が進み、こちらにも高級ホテルなどが誕生。さらに複合施設が計画(2016年9月時点) されていて、今後も注目を集めそうです。
東京エリア勤務で二人暮らしの人が選んでいる路線は、東急田園都市線、東京メトロ東西線、JR山手線が同率で1位という結果に。確かに東京駅にダイレクトでアクセスできる東京メトロ東西線、そしてJR山手線は一人暮らしと同様に人気のよう。ただ、東京エリア勤務の一人暮らしとの違いで異なるのが、東急田園都市線がランクインしていること。東急田園都市線は東京メトロ半蔵門線に乗り入れていて、大手町駅を通るため、「大手町駅」の利用者が多いのかもしれません。
4位にはJR京浜東北線、総武線、東京メトロ千代田線、有楽町線といった路線が同率で並びます。京浜東北線と総武線は東京駅を利用できますが、東京メトロ千代田線は「二重橋駅」「大手町駅」、有楽町線は「有楽町駅」で下車すると東京エリアに。先輩方が選んでいるように、「東京駅の利用がマスト」ではなく、近隣の駅も候補に入れて考えると、住むエリアの選択肢がぐっと広がりそうです。
利用路線に次いで、自宅から駅までの通勤にかかる所要時間を聞いてみました。東京エリア勤務の人で多いのが、通勤時間40分以内で22.3%と、これは東京駅勤務の一人暮らしとほぼ同じ結果に。2位は60分以内で17.5%、3位は30分以内で15.5%、4位は50分以内の人で14.6%という結果が続きます。これは東京駅勤務の一人暮らしと比べると、少しだけ通勤時間が伸びる傾向に。自分の通勤のしやすさだけを考えていればいい一人暮らしと比べると、二人暮らしの場合は、二人の通勤事情を考慮する必要があるため、これは致し方ないことなのかもしれません。
一方で、5位は20分以内で9.7%という結果に。できるだけ通勤時間を短くしたい派も根強くいるようです。
次いで、駅から物件の所要時間もチェックしていきましょう。こちらは徒歩10分以内が最多で、28.2%、次いで5分以内が25.2%、7分以内が14.6%と続きます。上位3つを合計すると68%にもなるので、7割近くの人が駅徒歩10分以内で、住まいを探しているのが分かります。
次いで、4位の15分以内10.7%、5位の20分以内の6.8%となります。二人で暮らすには、ある程度の住まいの広さを確保するため駅から離れざるを得ないという人もいますが、駅周辺のにぎやかな環境よりも、多少、落ち着いた雰囲気を好む人もいるようです。
東京エリア勤務で二人暮らしをしている人の家賃ですが、気になる相場はどれくらいなのでしょうか。最多はなんと13万円~14万円未満で15.5%、次いで8万円~9万円未満が12.6%、1位と2位の金額差は5万円台と考えると、ひと口に家賃相場といっても、かなり幅広いことが分かります。3位には、10万円~11万円台で11.7%、4位は12万~13万円未満と10~13万円の予算の範囲で選んでいる人が続きますが、5位は6万円未満6.8%という結果に。
便利な東京エリア勤務だと、住む場所の選択肢も豊富にあり、家賃をかけて利便性を重視したい人と、会社までの距離は少し遠くてもとにかく家賃おさえたい人と、住まい選びにも個性が出るのかもしれません。
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家賃と並んで気になるのが間取り。結果は1位が2LDKで28.2%。続いて、1LDKが24.3%と肉薄します。寝室を1部屋とするのか、あるいは2部屋必要なのかは、二人暮らしでも考え方の分かれるところ。こればかりは二人の好みといえそうです。
さらに3位2DKが15.5%、4位3LDKが11.7%と続き、5位には1DKで9.7%がランクイン。2DKや3LDKと部屋数をもたせてゆとりを重視するのか、それともコンパクトな部屋で暮らすのか、家賃と同様に、考え方がわかれる結果となりました。
部屋探しでは、交通利便性や街の雰囲気、生活利便性など、重視する項目に優先順位をつけることがよりよい部屋探しのコツですが、みなさん、どのような項目を重視しているのでしょうか。住んでいるエリアとあわせて、コメントをご紹介します。
1位はやっぱり「交通利便性」。
次いで2位が、「生活利便性」。
3位は、「街の雰囲気がいい」、という人も。
それでは、東京エリア勤務で二人暮らしの人が実際に暮らしてみた街や駅の、おすすめスポットはどこにあるのでしょうか。その理由もあわせてご紹介します。
最後に実際には住まなかったものの、家探しをするときに住みたいと考えていた駅、候補に入れていた駅についてです。大船や蒲田、大崎、北千住、麻布十番、三軒茶屋など、主に京浜東北線沿線やおしゃれな街として定評のある街が挙がっています。それでも、最終的に現在の街に決めた理由を探っていくと、やはり現実的な家賃や広さを考えての決断の人が多いようです。
複数の路線が使える東京エリアだけに、都心から通勤に1時間超かかる郊外まで、幅広いエリアが選ばれているようですね。家賃も二人暮らしになるとぐっと選択肢も広がり、予算にあわせて住まいを選んでいるのが分かります。自分たちは何を大切にしたいのか見極めつつ、二人の新しい暮らしの舞台となる街を見つけてくださいね。
東京駅エリアは多くの路線が乗り入れ、最寄り駅が多いため選択肢が豊富
家賃相場は13万~14万円未満が1位だが、1位と2位の金額差は5万円台と幅広い
間取りは2LDKが多数派、コンパクトな1LDKも人気